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「一人で行動する時間も僕には大切 in トルコ」

世界一周378日目(7/11)


写真がすっ飛んだ。

前にもあったトラブルで
問題は中古の一眼レフ、
canon kiss x3にあったのではなく。
SDカードが原因。

最近データの書き込み/と読み込みが遅いなぁ
と感じていたのですが、ある日突然、
全データを消えってしまった!
(いったいどこに行った???)

しかもバックアップとってないから
万策尽きたってかんじです…

いや、ちがうな。
ネパールでもあったトラブルで
お店に持って行けばデータの復元は
できるそうです。

なので、ここから続く僕の旅の日記は
写真の少ない、ただむだに
クドクドした日記になると思います。

iPhoneで撮った写真はちょっとだけあるので
ここから2週間分の記事はそんな感じです。

まぁ、失ったわけじゃないから
そこまで落ち込んではいませんが、
やれやれって感じです。



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「洗濯ができないから」
という理由で一人行動を宣言した僕。

そう言いながらも、
昨日の夜にバッチシ洗濯をかましていた。


ここはトルコ、イスタンブール。
泊まっているのは
クルド人バスカー、サジュークの友達の家。


外から子供たちの声が聞こえたり、
近所のドアが勢いよく閉まる音が聞こえた。
太陽はとっくに昇っている。


僕は彼に宣言していた通りの時間に目を覚ました。

AM10:00。やっぱりサジュークは眠ったままだ。

この部屋の主である、彼の友達は
もうどこかにで出かけてしまったごようだ。

トルコのみんなの朝が遅いわけではないのだ。


僕はベッドから出ると、
昨日室内干ししたジーンズやTシャツを日向に干した。

どっちにしたって洗濯物がある程度乾かなくちゃ
ここを離れるわけにはいかないんだ。

もう少し寝よう。
そこから1時間半ほどの二度寝をした。
それでもやっぱりサジュークは起きてこない。
もう仕方ないな。ここを出よう!

サジュークに変に気を遣って
ここ数日グダグダ過ごして来たんじゃないか!

僕の決意は固い。
よし!さっさと行動!


テキパキとシーツをたたんで荷物をまとめた。

外に干した洗濯物はまだ少し湿っていたが、
僕はそんなのお構いなしに
Tシャツを着て、ジーンズを穿く。

濡れたままでも、
体温で乾いてしまうことを実践してから
少しくらいの生乾きなら全然気にせず着れるようになった。

今が夏ってのもあるけどね。
冬に生乾きの服なんて着れないよ。
寒くて絶対死ぬ。


歯を磨く前に一応サジュークに声をかけておく。

「グッモーニン。僕、行くから」

サジュークは目をパッチリと開けたと思ったら、
数秒後にはまた眠りの中へ入っていった。

哀しき夜型人間の性かな…。



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外に出ると解放感を味わった。
やっぱ一人で自由気ままに行動できるのがいい♪


修理に出したサンダルを4日ぶりに迎えに行った。

靴屋のおっちゃんは僕に
「もうイスタンブールを
出て行ってしまったのかと思ったよ!」
となかなか受け取りに来ない僕に抗議したが、
ちゃんと僕のサンダルを保管しておいてくれた。

日本で買ったKEENのサンダル。

クソ重いバックパックを背負って歩いているもんだから
かかと部分がかなり擦れてしまっている。

特に左側の部分はもう少しでかかとが地面につきそうだ。

高校時代のハンドボール部、
自分のポジションだった逆サイドからのジャンプのせいだ。

3年間、同じ角度から何千回とジャンプを繰り返した。

右利きのプレイヤーだったらずっと左足でジャンプをする。
きっとその影響で僕の左脚は、
右足よりも短くなってしまったに違いない。
だからこうして左足の靴の底の方が擦れるんだ。

えっと、なんだったけ?あ、そうだ。
KEENのサンダルを修理した話だったね。

もう何回修理したのってくらい修理を重ねた僕のサンダル。またよろしくね。



今度はカメラを取りに行かなきゃ!

グルジアで壊れたカメラも
2日間も預けっぱなしになっている。

今日こそは迎えにいってやらなきゃ。

きっと今頃幼稚園で
お母さんの迎えが全然来なくて
心細い園児みたいになっちゃってるはずだ。


バックパックはいつもサジュークと
待ち合わせ場所にしている
知り合いのブックカフェに置かせてもらった。

サブバッグを背負い、
ギターと久しぶりのPenny Boardを持って出発する。

イスティカル通りを抜け、ガラタ橋を渡り、
そのままトラムの路線に沿うようにして
SONYの看板がかかったカメラ屋へ。


受け取ったカメラは今度こそ修理できていた。

インドでも取り替えたレンズ部分の
サーキット(回路)がダメになっていたようだ。

やっぱりインドクオリティには限界があったってことか。

サーキットの取り替えでもお値段は
前回と一緒の80リラ(3,831yen)。

一応保険が利くようなので
レシートもしっかりもらっておく。

久々に一眼レフを触ってみて、
すっかりiPhoneのカメラに
慣れ切ってしまったことに気づいた。

あの手軽さとクローム(好きでよく使うフィルター)
のかかった味のある写真。
撮りたいタイミングを逃してしまったり、
自分のイメージするように写真を撮ることができない。

あれ?これってiPhoneの方が
良い写真撮れるんじゃね?って感じ。

どちらのカメラにも"よさ"があるってことだね。



そのまま僕は一眼レフを
首からぶら下げてブルーモスクへと向かった。

何時に開放されているのかはしっかり調べてある。

この無駄のないスケジューリング!
しゅばしゅばっと行きましょう!

肝心のブルーモスクの方は

『一体どこが青い(ブルー)なんだろう?』
と思わせないくらい圧巻だった。見応えあり!
はいっ!次!

日記も書きたまっていることだから
サクサク行きましょう!



イスタンブールに5日も滞在して、
この街がほんとうに見所が沢山あることが分かる。

ここには観光地として有名なバザールが二カ所あるのだ。

「グランド・バザール」

がその中でも一番大きなマーケットだ。

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この前下見に来たけど、やっぱり限られた時間の中で
全部のお店をチェックするのはできないなと思った。

どこも同じ様な通りになっているから、
グランド・バザールの中はまるで迷路だ。

気分で路地を曲がっていると、
今自分がどこにいるか分からなくなる。

さっき通った道まで戻って来てしまうなんてしょっちゅう。


そんな中で僕が見つけたのは
モザイクが散りばめられたキャンドルスタンドだった。

モザイクライトカバーはギョレメで仕入れたけど、
やっぱりキャンドルもいい♪

お店のスタッフは日本人に慣れていたのか?
ふっかけてきたり、冗談を言ったりして僕をからかった。

僕もそんなスタッフをするりと交わし、
値下げ交渉までいこうとした時、
いつの間にかスタッフが交代していた。

向こうも(いつの間にか交代したスタッフ)
日本人の観光客慣れしているようだった。


「買わないなら元に戻せ」
いきなりムッとくる言い方だ。

笑顔で対応する僕。

「いやいや。買うよ?
えっとひとついくらだっけ?」

さっき値段を訊いておいたが改めて尋ねておく。
さっきはひとつ5リラ(239yen)だった。


「10リラだ」

ははは。ふっかけてきやがったよ。

「おいおい?
さっきいたスタッフは
ひとつ5リラって言ってたよ?
僕を騙そうとしたのかい?
3つ買うからまけろ!」

「はっ?
フィックス・プライス(固定価格)だ。
商品を買わないなら返せ!」

確かにここに置いてある
キャンドルスタンドは良い商品だった。

だが、僕はここで買う気は一気に消失した。
こちらから願い下げだ。


仕入れた時に気持良く商品を買えるお店がいい。

どこで買うかも大事だが、
誰から買うかも大事なのだ。

何軒かモザイクランプを扱うお店を当たってみたが、
さっきのお店に置いてあったものと
同じものを見つけるのは難しかった。

そんな中で見つけたのは
バザールの端の方にある小さなお店だった。

カラフルのモザイクが散りばめられたキャンドルスタンドで、
裸電球に被せてみると、どこかじんわりと温かい気持ちになれた。

自分のお気に入りのバーに
置いてあるところを思わず想像してしまう。

モザイクが一部欠けていたので、
おっちゃんに在庫はないのかと尋ねたが、
同じものはお店に置いていなかった。

そのかわり3個で2個分の金額で
僕にキャンドルスタンドを売ってくれた。

安く買えたのはもちろん嬉しいが、
おっちゃんがそこまでガツガツしていないところと、
商品説明もしっかりしてくれたところに好感が持てた。

これなら日本の「誰か」にプレゼントできそうだ♪



これで僕の一人行動が終わったわけではない。

お腹が減っていないのに、サバサンドもしっかり食べ、
イスティカル通りに戻りバスキングをかます。

うん。
やっぱり観光地は全然入らない…。

でもいいのだ!楽しいから!

パスコードを入手したカフェの前で
Wi-Fiを失敬していると、サジュークからメールが来ていた。


「よう!メン!調子はどうだい?
おれはシミが出かけてから数時間後に起きたよ。
ちゃんとこのあとの予定を話し合おう。
おれからのメールを確認したら返信してくれ」


人を気にかけるサジュークの優しさが感じられるメール内容だった。

そうだよな。ここまでお世話になっておいて、
自分のしたいことがあるから
バイバイってわけにはいかないよな。

ありがとう。サジューク。



待ち合わせ場所のブックカフェでサジュークと合流した。

そして今日もバーのマスターであるビギンの家にお世話になった。

「ア~、ユ~、ハイ?メ~ン?」

上半身裸で僕がプレゼントした
ハーフパンツのサジュークが
どっかのレゲエアーティストみたいに、
煙をもうもうと吐きながら陽気に僕に声をかける。

そんなイスタンブール6日目。

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現在、自作キャンピングカー「モバイルハウス」で日本を旅しながら漫画製作を続けております。 サポートしていただけると僕とマトリョーシカさん(彼女)の食事がちょっとだけ豊かになります。 Kindleでも漫画を販売しておりますのでどうぞそちらもよろしくお願いします。