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「旅。郵送、サンダル修理、漫画製作、バス移動」

世界一周64日目(8/31)

朝イチでハノイに向かうさぶちゃんを見送った後、僕は日本に送り返す荷物と
日本に帰った後、お土産を抱えて近くの郵便局に向かった。今回は2回目の郵送だ。送るのは雑貨ではなく、僕のいらない荷物だ。

郵便局のお姉さんに丁寧に教えてもらい、必要事項を書き込む。そしてトータルの重さは3.1キロもあった。うはぁ〜...、どんだけ荷物減らしたんだよ。気になる送料は4,000円。無収入の旅人にとっては大打撃だ。節約しなきゃなぁ...。

バックパックも大分コンパクトになり、今まで外に取り付けていた寝袋と移動の際には履かなければならなかったKEENのシューズもバックパックの中に収まるようになった。パックセーフのとりつけもスムーズになり背負ってみると...、やっぱり重かった。

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ホイアンの町にはオーダーメイドで作れる服屋さんやらサンダルやさんがあるらしい。昨日会ったさぶちゃんも自分のサンダルを作っていた。僕は荷物を郵送した後、目に留まったサンダル屋さんに入った。

「シミさん、節約するとか言っといてサンダル作っちゃうんですか?」とイマジナリーフレンドが言う。
「いや、違います!」
KEENのサンダルを修理するためだ。

日本で買ったKEENのサンダル。
ひとつの町に到着すると僕はシューズはすぐに脱いでサンダルで町歩きをする。「ニューポート」という型でサンダルよりもシューズに近い。Penny Boardに乗ることもできるし、長い距離を歩くこともできる。そんなKEENのサンダルのかかとを止めるところが段々と擦れて、このまま行くとかかと留めが壊れる状態になってしまっていた。最初のうちは自分で縫って修理していたのだが、修理してもすぐに壊れるようになってしまった。自分で修理するのにも限界がきたのだ。

サンダル屋さんは1時間で修理を終え、かかと部分のほつれは全然気にならなくなった。かかった費用はおよそ500円。まぁ、そんなものか。サンダルの修理が終わるまではスリッパ代わりのビーサンで過ごした。

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午前中に荷物の郵送とサンダルの修理を済ませてしまうと、僕は漫画製作に取りかかった。ニャチャンへ行くバスは18時にホテルの前にやってくる。それまで僕は下書きをした。他の旅人とは違う日常。僕は原稿用紙の上に世界を広げる。

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18時過ぎにニャチャン行きのバスがやって来た。バスの荷物置きスペースは
既にパンパンでバックパック3個分くらいのスペースしか残されていなかった。

「ギター入ってるんだから気をつけてよ!」
ギターを取り付けている面を下にしてバックパックを置こうとしたバスの運転手に抗議すると、運転手は「チッ!」と舌打ちを鳴らし、僕の言ったことを無視して他の旅行者のバックパックを詰め込んでいった。

同じ場所から乗り込んだイギリス人は僕に
「あぁ、分かるよ。これがベトナムさ」
とでも言うように困った笑顔を向けた。

運転手の対応とギターの安否に僕はイライラしながらバスの寝台に横になった。

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ベトナムに来てからはバスの移動の方がメインのようだ。時に列車よりも安く、自分用に寝台が割り当てられ、そして寒い。

僕の寝台の真上に空調が会って、そこから冷房がガンガンに吹き付けてくる。やれやれ。僕は列車の方が好きかもしれない。

途中に停車したレストランも案の定、価格設定が高めだった。僕は食べるのを諦めて冷房で風をひかないようにサブバッグに入れておいた
かさばってしょうがないパタゴニアのアウターを着込んでレッドブルを飲んだ。

レストランの脇の石段に腰掛けると心なしか足がチクチクする。なんだろうと自分の足を見るとアリの大群が「ぞわわわわ〜〜〜!!!」っと僕の足に群がっているではないか!
「うはぁっ!!!なんだこりゃああああ〜〜〜!!!」と喚きながら大急ぎで群がったアリを足から払い落とした。

僕は再び暴力的に吹き付ける冷房の真下の寝台に横になった。

やっぱり列車がいい…。

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現在、自作キャンピングカー「モバイルハウス」で日本を旅しながら漫画製作を続けております。 サポートしていただけると僕とマトリョーシカさん(彼女)の食事がちょっとだけ豊かになります。 Kindleでも漫画を販売しておりますのでどうぞそちらもよろしくお願いします。