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「パーイ。雑貨めぐり」

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東南アジアの雑貨たちはどれもこれもカワイイヤツらばかりなのですが、「どこの国でも似た様なものが売っている」ということがよくあります。そりゃ、もちろん作ってくれている人たちがいることはわかってます。でも旅をするほどオリジナリティが感じられなくなってきてしまいました。

「この雑貨はタイのどこそこで買って、こっちはカンボジアのなにそれで買ったんだよ〜♪」って言ったところで日本にいるみんなにはピンとこないんじゃないか?そんなことを考えていると仕入れに対するモチベーションも落ち気味になってしまいました。

そこでしか手に入らないオリジナリティのあるものを僕は仕入れたい。友達にそのようなことを言うと「フェスで売ってそうな物を思い出して!」とアドバイスをくれるのですがー...、やっぱりピンと来ません。東南アジアの観光地はどこもお土産屋さんばかりです。一体どれを仕入れればいいの!?

そんな中発見した一軒のお店。今回はちょっと自分の趣味に走ってしまいましたが、文房具好きにはたまらないと思います。

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「MEMORY」パーイにある小さな雑貨屋さん。

店内にはゆったりとした音楽が流れ、店長さんの私物でしょうか?自転車も置いてあります。自転車が置いてある雑貨屋さんってなんかいいなと思うのは僕だけでしょうか?

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カウンターの向こうは商品の製作現場になっているようで店長さんの働くを見ることができます。

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 ここで扱っているのは商品のほとんどは店長さんが自分の手で作っているものです。帽子やポーチやカワイイおきものたち。

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そのなかで一番目を引くのはノートブックです。

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茶色の紙でできたオシャレな表紙はすべて一冊一冊、店長のデザインしたものです。一冊として同じ物がない。まさしくオリジナル。

休日、バッグに入れてお気に入りのカフェに持ってきたくなる様なノートブックです。僕だったらアイディアブックとして近くのカフェに持って行きたいですね♪

お店にはこんな感じで使ってみてとでも言うように、ポップに書き込まれたノートたちが飾ってありました。これも店長さんが描いたのかなぁ?だとしたら可愛すぎるぞっ!

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そして今回は店長さんの手作りのポーチとお店のステッカーも仕入れさせていただきました。

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ノートとかペンみたいな文房具系の雑貨が好きな方にはたまらないのではないでしょうか?っていうか僕にはたまらない!お店の写真撮影は禁止なんだけど、ノート3冊とポーチ、ステッカーを仕入れたら「写真撮ってもいいよ♪」と言ってくれました。

今回僕が仕入れたものは、日本に帰った時にフリーマケットくらいの感覚で何かやりたいなーと思って仕入れたものです。ですが自分用にも雑貨を買うことだってあります。僕がここで手に取ったのはヘンプ素材のニット帽でした。こちらは違うお店で買いました。

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かぶってても暑くないのがポイントです。最近髪がうざったくなってきてヘアバンドだけじゃローテーションできなくなってきたのでニット帽を探していたらまさに「コレだ!」ってのに出会いました。ここに着いた初日も何回も試着させてもらってその日は買わずに夕方にオープンしたのと同時に今日も来店。

ようやく購入した僕に「似合ってるわよ」とお店の人。「知ってる(笑)」と僕。きっと最高にウザイお客さんだったと思います。

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世界一周128日目(11/3)

お酒を飲んでベッドに直行した僕は朝9時に起きてドミトリーの外のテーブルで昨日の出来事を日記に書く。これは日課のようなものだ。書かないと自分がしたことを忘れてしまう。旅の備忘録だ。

日記を書いてひと段落つく。
「さてと、それじゃ町を歩きますかね」とサブバッグを背負ってパーイの町に出たのだがー...

暑い...暑すぎる!

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山の上にあるからなのか?お昼過ぎのこの町は夜に比べてめっきり人が少なくなり観光客たちは日差しから逃げるようにオシャレなカフェでまったりとくつろいでいた。インドビザ申請のためにパスポートを預けてしまったせいでバイクを借りることもできない。どうやらこの町ではまったり過ごす意外になさそうだな。

ドミトリーのベッドに横になり気づいたら寝ていた。
夕方4時に目覚め、僕は「旅する雑貨屋(仮)」の仕入れに向かったのだ。

良い仕入れができた僕は満足してギターの練習をした。声の調子もいい。歌う事が楽しいや。今日はとにかく歌うことを楽しもう。そんな感じで僕はパーイの路上にバスキングに出た。

やって来たのは昨日と同じ場所。2曲ほど気持ちよく歌うと日本人のカップルが僕に声をかけてきてくれた。

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コモンさんご夫妻は僕と同じく世界一周の旅をされている最中。

旅のしめくくりをワールドカップにしたお二人はフィリピンで英語の短期留学をしたりダイビングのライセンスを取ったりと、ここに来るまでに色々な場所を旅してきたようだ。話を聞いているだけで色々と楽しかった。

お二人が僕の前に座ってくれているおかげで道を通る人たちの反応はいい。立ち止まって見てくれる人もいれば近所の子はおもちゃのギターを持って
僕とセッションしに来てくれた。

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お金は入らなかったけど、こうして聴いてくれる人がいるってことは最高に嬉しいことなんだ。「楽しい」。その一言で十分だ。やっぱり今日もやってよかったな♪そしてなにより早めに路上を切り上げてお二人の取材を僕はすることにした。取材って言っても話を聞くだけなんだけど。


コモン夫妻の話

「この旅のために3年かけたからなぁ」
「うちの両親も私たちが結婚した時『公務員だと安泰だね』って言ってたけどね全然安泰じゃなかったよね(笑)」
お二人のゆる〜い空気に僕までまったりとする。

コモンさん(夫)は中学校の教師(数学)をしていたという話も僕としては驚きだった。こんな一見チャラそうなあんちゃんが(僕の3コ上だった)先生をやってたなんて!

「時間が余っちゃった時なんか「全国かたつむり選手権」だとか言って誰が一番かたつむりを上手く描けるかやってたよ」(なんでかたつむりチョイス!!?)

「まぁ、一番上手く書けたのは途中で入ってきた理科の先生だったんだけど(笑)」
こういう先生がいたら中学校も楽しいだろうな。

「そうそう。ここのお店探してたんだよ!」とコモンさん/エリさん(嫁)が見つけたのお店には

ジャック・スパロウがいた。なにこれ?パーイにこんなお店があったの?

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二人をみているとなんか夫婦っていいなと思った。大好きな人と世界をまわるなんてロマンがある。

まったりと安いご飯を探してあてもなくパーイの町をさまようと中心地から少し離れたところにあるレストランで25バーツ(79yen)のご飯を見つけた。

「ああ!これあれだ!辛(しん)ラーメンだ!」猫舌で辛い物が苦手(それでいて甘党)のコモンさん(夫)とエリさんはメシをかっこむ僕とは反対にマイペースに麺をすすっていた。夫婦だと食べるスピードもいっしょだ。

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「日本に戻ったら仕事探さなきゃな」
「わたしも子供生まなきゃ」

帰り際、エリさんの一言に女性のたくましさのような物を感じた。家族ってそういう風に作られていくんだな。今の僕がそうなれるなんてまったく想像できないや。

旅をしているといろんな人に会う。彼らと一緒にいることで僕は彼らの旅を頭の中で辿ることができるのだ。

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現在、自作キャンピングカー「モバイルハウス」で日本を旅しながら漫画製作を続けております。 サポートしていただけると僕とマトリョーシカさん(彼女)の食事がちょっとだけ豊かになります。 Kindleでも漫画を販売しておりますのでどうぞそちらもよろしくお願いします。