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「フィレンツェ(三日目) in イタリア」

世界一周393日目(7/26)

えっと~…今何時だ?
部屋には全然太陽の光が入って来ない。
隣りのベッドでヤッケンさんは眠ったままだ。

時刻は4時。夕方の。

ここはイタリア、フィレンツェ。世界一周ブロガー、ヤッケン兄さんのシェアルームのベッドの上。

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みんな夜に活動するから完璧に時間がずれこんでいる。

他のみんなはどうしてるんだろう?

リビングのテーブルでリカさんがお化粧をしていた。コーヒーをいただいて、頭の働きを正常に戻す。なんだかこれでいいのかな?って思ってしまう。

野宿をすると7時頃には起きだして活動するからさ。この時間に起きたとしたら全く活動できないわけよ。人にはそれぞれのライフスタイルがあるってことだ。別にとりたてて睡眠時間が長いわけじゃない。一日の24時間をどう使おうとその人次第なのだ。


「16時て…」

今こうして自分が目覚めたばっかりだってことが実感できない。のそのそと起きて来るヤッケンさん。明け方6時まで作業していたそうだ。他人事ながらブログがんばってんなーと感心してしまう。たまにジョジョのアニメとか見たり、ハードロックかけてるけどね笑。

この日はたまった日記の執筆に時間を使うことにした。みんなそれぞれタブレットなり、ラップトップの画面に向かう。しんと静まった部屋。集中できる。


リカさんの美味しいごはんをいただき、そこからまた作業。今日は僕もバスキングに時間を割こうと思ったので部屋の鍵を持たせてもらって、早めの20時に一足先にフィレンツェの街へと繰り出した。

リカさんがどんな警察に気をつけてねとか警察の特徴を教えてくれる。青いパトカーで白いラインが入ったのは要注意らしい。

リカさんもさすがバスカー二人のルームメイトと暮らしているだけあって、そこら辺に詳しかった。



街は20時を過ぎてもまだまだ明るかった。

人通りも多く、メインの通りでやったらすぐに警察に見つかってしまうだろう。

僕は自分の場所を探さなければならなかった。そう言えば観光はおろか、町歩きみたいなことすらやってなかったな。

ギターケースとサブバッグだけで身軽になったので、足取りも軽い。


フィレンツェの街はまさにイメージするヨーロッパの街並だった。

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石畳と西欧風の家々。ここは観光地だけど、もちろん建物には人が住んでいる。それがうまく飲み込めなかった。


目をつけたのはシニョリータ広場から少し離れた場所。人通りはあまりないけど、まぁやってみようじゃないの!目が悪いし、警察の姿に集中できないけど、注意されたらやめよう。

「注意されたら場所を代えてみる。合計2回注意されたら引き上げる」そう自分の中でルール設定して僕は唄った。昨日の4.4ユーロなんかに比べたらそこそこにレスポンスがはいる。何より笑ってくれる人がいて嬉しかった♪

1時間半ほどバスキングをして早めに切り上げることにした。どこからともなくパレードが始まり、人がそっちにいってしまったってのもある。一度も警察に注意されなかったな。



明日には出発しようと思う。

お世話になったお礼にビールでも買って帰ろうと思ったのだが、スーパーマーケットを見つけることができずに諦めた。シェアルームに戻ると誰もいなかった。時刻は22時。みんなバスキングへとでかけたのだろう。

シャワーを浴びて洗濯物を干し、巻きたばこをくゆらせる。インスタントコーヒーをいただき、部屋のテーブルで日記を書いた。先にリカさんが帰ってきて、晩ご飯を作り始めた。24時前にみんなが帰ってきて4人でご飯を食べた。

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三日間ごちそうになりっぱなしでほんとうにありがとうございました。

僕ができることといったら、食べ終わったみんなの食器を洗うことぐらいだった。食器洗いだなんて、フリーター時代の串焼き屋でしこたま洗ったなぁ。良い思いでだ。「なんかその食器を重ねるところが飲食店っぽいよね」とKさんが言った。



ご飯を食べ終わった後はKさんの旅の話を訊いた。

他の人の旅の話ってなんてこんなワクワクするんだろう?質問を投げかけるとKさんは「その話はすっごく長くなっちゃうんだけどね」と楽しそうに旅の思い出を語ってくれた。

話を語るのはブロガーだけじゃないし、ランキングだなんてほんの小さな世界に過ぎない。この世界で一番自由なヤツが海賊王だ。ルフィの言葉が今自分のなかで一番しっくりくる。すっげー面白くて、その人にしかできない旅をしている人はこの海にごまんといるのだ!

Kさんの壮大な旅のドラマが語り尽くされることはないだろう。
僕が聞かせてもらったのはほんの一部に過ぎない。



僕たちがベッドに入ったのは外が明るくなった頃だった。

やべ…、これから寝て出発に起きられるかな…。


現在、自作キャンピングカー「モバイルハウス」で日本を旅しながら漫画製作を続けております。 サポートしていただけると僕とマトリョーシカさん(彼女)の食事がちょっとだけ豊かになります。 Kindleでも漫画を販売しておりますのでどうぞそちらもよろしくお願いします。