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ささやかな抵抗と連帯。


9月のある日、朝起きてTwitterを眺めていると、トレンドに有名な女優さんの名前が挙がっていたので検索をのぞいてみた。



最悪だった、




彼女のリベンジポルノが流出して、それでネットが盛り上がっていた。しかも検索の上位には、「フル動画あります」「相手はだれか」「動画売ります」とかそういうものばかりが並ぶ。



もう本当に最悪、吐き気がする。



流失させた本人はもちろんだし、それをみて感想をいっている人も、いいねを押している人も、本人なのかなとか騒いでる人も、動画売りますとか言ってる人も、みんな滅びてほしいと心から思った。自分の身体がこんな形で見知らぬ人々に性的に消費されてしまうことの恐ろしさ、自分たちがやっていることの罪深さを理解してるんだろうか。いや、理解してないからやってるんだろうけど、本当に今すぐ辞めてほしい。彼女が心配。



ちゃんと息できてるかな、周りに彼女を守ってくれる人達はいるだろうか。どうか、彼女の近くの人は彼女を支えてあげてほしいなと願う。



何か発言したかったのだけど、何か発言することも、逆にそれを広めてしまうことになってしまうのか?と思ったり、だからといって、見ているだけなのも辛いと思い、何ともやるせない気持ちに襲われた。



ここが、NetflixのSexeducation の世界線だったら、わたしも”its my vagina"と言って今すぐ立ち上がるのだけど、現実では、すでに動画が拡散されてしまっているからもう遅い。



ああ、もうホントにやるせないな、、マジでどうか、彼女が少しでも心が穏やかになりますように。



など、思っていると、そういえば数日前に、素敵なタトゥーシールが家に届いたのを思い出した。


女子大生が立ち上げた Femmaという会社が

自分の身体を認識し、好きになってほしい
誰かに依存せず、自分を貫く強さをもってほしい。

そんな意味を込めたtabootatooを販売している。クラウドファンディングで、わたしは彼女たちの活動を支援していたので、、そのタトゥーシールが家に届いていたのである。




***




デンマーク社会で暮らしてみてから、わたしは今まで、日本でたくさんのジェンダーバイアスに縛られて生きていたことを実感して。半年前に日本に帰国してから、少しずつ、そのバイアスを壊していきたいなんて思って生きてきた。


それは、ノースリーブを着ることだったり、毛を剃っていなくても気にしないことだったり、日焼けを楽しむことだったり。


本当に些細なこと。これが、別に他人にどう影響を与えるわけでもなく、、本当にわたしのため。


今までは、ダイエット•脱毛•美白とかそういう社会が求める”こうであるべき”が、脅迫観念のように襲いかかってきてたからできなかった、小さなことをしてみる。それを繰り返して、自分のやりたいように生きるっていう、この社会規範へのささいな抵抗。半年間、それを繰り返してきて、少しずつ私は強くなった気もするし、色んなしがらみは落ちていって心は軽くなった。



だから、Femmaの理念には凄く共感して、わたしはこのtabootatooを支援した。タトゥーシールのデザインも可愛いし、そこには色んな優しい意味が込められていて、女性エンパワメントそのものだから、お守りのようになればいいなぁ。そんで、タブーも打ち壊せたら最高やんって。


いつ着けようかなぁ〜次出かける時にしよう〜
とか思って、置いていたままだったけど、

芸能人のリベンジポルノ、世の中の騒ぎ具合に憤りを感じ、彼女のことが心配になり、でも、どうしょうもなくて、やるせなくなっていた、ちょうどその時にこのタトゥーシールの存在を思い出した。

その製品に込められた意味を思うと、今着けるしかない!!と思い、デザインを選ぶ、菊にした。



最近出会ったお気に入りのノースリーブワンピースを着て、この夏、海の街で少し焼いた肌を出して、お気に入りのリップを着けて、少し街を歩いて、彼女を想う。


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私にできるささやかな抵抗と連帯。
どうか彼女の心が折れませんよう。





菊-
「高貴、高尚」「あなたは素晴らしい友人」









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