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旅する弘前ツアー

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弘前市内で開催されるツアーをお知らせしています。開催後の報告も上げていきます。
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2023年4月の記事一覧

ミイラ殿様といわれた津軽承祜(つぐとみ)公に出会う旅

ミイラ殿様といわれた津軽承祜(つぐとみ)公に出会う旅

昭和29年、報恩寺の津軽家墓所を長勝寺に改葬。その折、津軽家12代のお殿様になるはずだった承祜公が「埋葬時そのままの姿で予期せぬミイラ化」で発見され、当時の新聞では発掘の様子が報道されました。以前には長勝寺にて見学することができていたというお話で、シニア世代の方には、見たことがある という方もいらっしゃいますね。
藩主になることが決まっていましたが12代目を継承する前に18歳の若さで亡くなられたた

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前川建築。弘前市民会館

前川建築。弘前市民会館

弘前市民会館  1964(昭和39年)竣工

管理棟とホール棟を長いピロティで結ぶ姿が印象的な弘前市民会館。弘前公園内にあるので視界を遮るものがなく、大空間を欲しいままにする重厚感溢れる作品です。

4月は散る桜の花びらも美しい園内。前川さんはピロティの上部、テラスの向こうに岩木山を臨む構想があったようです。

東京文化会館を彷彿とさせる星をイメージした照明。中二階に喫茶室を構え、喫茶室は窓側から

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前川建築。弘前市役所

前川建築。弘前市役所

弘前市役所 19548昭和33年)竣工

弘前市民は前川建築とともに一生を共にするとよく言われています。
例えば、「市民病院」で生まれ、「市役所」に届け出を出し、中学校の合唱コンクールは「市民会館」、桜をはじめ季節を問わず弘前公園を散策しては「緑の相談所」で休息を取り、たまには「博物館」で芸術鑑賞、「中央高校」に進学、今なら「こぎん研究所(旧木村産業研究所)」でこぎんを買い求め、人生の最後は「斎場

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前川建築。弘前中央高校講堂

前川建築。弘前中央高校講堂

青森県立弘前中央高校講堂 1954(昭和29年)竣工

もちろん今でも現役の県立高校、その講堂。現在進行形で高校生が活動しているところなので、セキュリティーの観点から滅多やたらと見学できない、大人にとっては幻に近い建物です。というわけで、今回のツアーでも中に入ることはできません。高校生になるしかないかな。

木村産業研究所初代理事長・木村隆三氏の兄で、弘前中央高校のPTA会長であった木村新吾氏から

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前川建築。木村産業研究所

前川建築。木村産業研究所

(旧木村産業研究所) 1932年(昭和7年)竣工

長いこと弘前に住んでいるのに、前川建築のことを全く知らずにいたんですよね。市民会館は子供の頃でもなんとなくかっこいいなぁとは思っていたけれど、誰も建築家が誰かなんて教えてくれないし。まぁ他所を知らないし、比べようがないから市民会館っていうのはどこもこんなものかと思っていた。

弘前公園の桜と一緒。春になると日本全国みんなこのくらいの規模の

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仲邑さんと行く前川建築ツアー

仲邑さんと行く前川建築ツアー

4月30日(日)14:00-17:15
前川國男建築ツアー

旅する弘前のツアーが今年もいよいよ始まります(^^)/
35年に渡り弘前での実際の建築に携わった仲邑さんと歩く、前川國男建築ツアー!

弘前には前川國男建築が8棟もあります。処女作の木村産業研究所をはじめ、中央高校講堂、市役所、市民会館、博物館、緑の相談所、市立病院、そして斎場まで。弘前市民の生活は前川建築と共にあると言ってもいいくらい

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