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源氏ゆかりの相模湾 小田原~熱海【東海道本線 途中下車の旅#3】

前回は小田原の話をしました。
その内容については、コチラです。

小田原を出ると進行方向左手は相模湾

小田原~熱海は、新幹線も東海道本線も並走する区間です。
ただ、急ぐ事情が特にないのであれば、東海道本線に乗ることをオススメする区間です。

というのが、小田原を出てしばらく、根府川(ねぶかわ)~真鶴(まなづる)間は、相模湾の間近を走る絶景区間で、東海道本線でもオススメの区間の1つです。

寝台特急サンライズも、ここを通ります。
東京行きの列車だと、夜明け頃にこの区間を通ります。
可能であれば、少し早く起きて、この辺りの風景を見ると朝から感動です。


真鶴駅近く

源頼朝が挙兵をしてから、平家方の梶原景親らと戦った石橋山の戦いがあったのがこの区間のあたりです。

ただ、挙兵して間もない頼朝は、衆寡敵せず、敗れてしまいます。頼朝が捲土重来を期して、房総半島へと船で逃れたのも、真鶴のあたりになります。


東京駅からまっすぐ来ると2時間弱で、熱海駅(静岡)に到着です。
普通列車の旅だと、熱海では必ず乗換になります。

熱海は言わずと知れた温泉地で、駅前に足湯があり、昼間であれば、足湯に浸かることもできます。駅から出て右手方向に向かえば、平和通商店街など温泉街が広がってます。

この熱海にも頼朝ゆかりの地があります。


伊豆山神社

熱海駅からバスで10分ほどの場所です。
とは書いたものの、その最寄りの「伊豆山神社」のバス停から200段ほどの階段を上った所が本殿になります。

源頼朝が、源氏再興と平家との戦いでの戦勝祈願をした神社で、北条政子と出会った場所としても知られています。


ご覧の通り、伊豆半島がよく見える場所です。
伊豆に流された源頼朝にとっては、ここは関東への入口。

最終的に、関東を平定し、平氏を討伐してから、社領の寄進を行うほどの縁の深い神社だったのです。

伊豆山神社へは、海から高さが相当あるのもあって、海からだと837段もの階段を上っていく必要があります。

この階段をずっと下っていくと…


熱海の源泉である「走湯」があったり、地元の方に使われている共同浴場があったりします。
時間と体力に余裕があれば、一緒に巡って欲しい場所です。

賑やかな熱海の温泉街もいいのですが、伊豆山神社の辺りは、温泉街の中心部から少し離れているのもあって、のんびりとした時間が流れています。

頼朝の足跡を感じつつ、一味違う熱海を体感するのもいいかと思います。

熱海から西へ、静岡県の旅が始まります。

静岡県を普通列車で旅しようとすると、大概は1回乗り換えが必要な場合が多いです。
確かに、浜松(静岡)や豊橋(愛知)まで、ほぼ静岡を走りきる列車もありますが、全て乗り通すと、3時間くらいはかかる長旅になります。

適度に休みながら行くもよし、新幹線で一気に行くもよし…そこは好きなようにしたらいい所ではあります。
私自身も、新幹線で一気に距離を稼ぐこともありますから。




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