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青春18きっぷの旅程で気を付けるべき3か条

以前、「青春18きっぷ 超基本ルール」という記事を書きました。
春・夏・冬のシーズン限定で、JR全線の普通列車が乗り放題になるという、ローカル線の旅が大好きな人にとっては夢のような切符です。 

ただ、JR全線乗り放題というのが曲者で、事前の計画段階で注意しないと、痛い目に遭うことがあります。

旅程を組む際に注意をした方がいいことを2点お話したいと思います。


1:食事の時間は確保すべし

慣れていない方だとやってしまいがちなのが、目的地に向かう列車に次から次に乗ってしまうというもの。

特に、東海道本線や山陽本線など乗継がいい路線だと、終点の乗継列車にとにかく乗っていけば、だいたい目的地に着くことはできます。

ただ、乗継が良すぎるために、食事の時間はおろか、食べ物を調達する時間を取らずに進めてしまうのです。非常食でしのいでもいいのですが、旅が進むにつれて、だんだんとグッタリとしてしまいます。

列車の乗継駅に何もないこともありますので、ある程度大きめの町で降りて、食事時には30分から1時間程度は休憩を取って、食事を取る時間は確保することをオススメします。

参考までに、私が2021年の夏に広島に行った際の往路の旅程をここに出しておきます。

尾道(広島)・千光寺からの風景

大阪8:00発⇒相生(兵庫)9:30着
相生(兵庫)9:32発⇒岡山10:38着
岡山11:10発⇒尾道(広島)12:31着
尾道(広島)14:38発⇒広島16:04着※
※別料金で観光列車エトセトラ乗車

尾道ラーメンを食べたかったのと、千光寺からの尾道の海を見たかったため、尾道で2時間ほど昼食兼散策の時間を取っています。

最終目的地までの間に、食べたいもの・見たいものがあれば、そこで時間を取るようにした方が、旅程にメリハリが出て楽しみも増えます。


2:移動距離は抑えめにするべし

青春18きっぷのシーズンになるとWeb記事で毎度のように出てくるネタがあります。
それは、「東京発1日でどこまで行けるのか?」というもの。
2021年までであれば、始発から乗れば1100キロ離れた小倉(福岡)まで行けました。

でも、それは流石にしんどいのでは?と思うのです。

再度、冒頭の写真を出しますが、これは岡山~下関(山口)の当時の最長距離普通列車(384.7 キロ)を乗り通した時の様子です。
下関に着いた頃には別人になっています。
しかも、この日は京都を出発して下関まで移動していますので、ほぼ一日かけて、600キロ近い移動をしています。

限界旅に挑戦しようという方は止めはしませんが、慣れていない方にはオススメはしないです。

もっとも、宿泊前提で片道で元を取れるのが(営業キロで)141キロ以上です。
大阪発なら岡山や名古屋まででも十分元が取れます。岡山や名古屋くらいであれば大阪を朝に出れば、現地で十分昼食がゆっくり楽しめるくらいです。

個人差はありますが、慣れないうちは足を伸ばすにしても移動距離を300キロ程度にしておくと心身ともに楽かと思います。


3:「ワープ」も上手く使うべし

大阪南港・名門大洋フェリー(大阪~門司)

青春18きっぷの旅で、普通列車に乗らずに別の手段で(速く)移動することを「ワープ」と呼ぶことがあります。

そもそも、自分でルールを設けない限り、青春18きっぷを使って旅をしなければならない、という訳ではありません。

それに、何度も18きっぷを使っているうちに、近場の乗換は正直飽きてきます。

航空機・新幹線・特急・フェリー、何でも使えばいいです。
それで、余り馴染みのない現地のローカル線を十分に楽しんだらいいのです。

人によっては細かく旅程に組み込む人もいますが、片道だけワープしてしまう方法もありです。

例えば、大阪からであれば
・東京まで新幹線
・門司(福岡)までフェリー
・新潟までLCC(ピーチ)
あたりは、比較的わかりやすいと思います。

体力に自信のある方は、夜行バスという方法もありますが、18きっぷと組み合わせると過酷な旅になるのは請け合いです。オススメはしません。


乗り放題だからと言って無理は禁物

この言葉に尽きます。
私自身は、だいたい300キロ程度にしておけば、身体に差し支えないと思って18きっぷを使っています。

乗っている時間も好きなのですが、降りて現地を楽しむことも大事です。そこはメリハリをつけた方がいいと思いますよ。

【ツイッターやっています】
@kazutraveler


【電子書籍 書いています】


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