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クイズあり!世界遺産の核心に迫る!:世界遺産ゼミDAY3レポート

皆さん、こんにちは!TABIPPOイベントライターのさっつんです。

5月27日に世界遺産ゼミDAY3が開催されました。なんとDAY3は、某テレビの取材が入っているとのこと。やはり、世界遺産について、オンラインで学べるのは注目度が高いのでしょうねー。DAY1とDAY2に引き続き、イベントレポートを書かせていただきます。よろしくお願いします!

▼DAY1とDAY2のレポートはこちら!

本日の講義のテーマは「世界遺産に絶対に必要なものを学ぶ」です。

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今回も楽しく学べるように、クイズを交えての講義!そして、世界遺産の核心に迫る内容もあり、とてもボリュームのある時間でした。

それでは早速DAY3の内容をレポートします。

チェックイン

講義の前にまずはチェックイン!今回は2つありました。

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1つ目のチェックインで、チャットに最も多く投稿されたキーワードは、「地球の宝」「平和の砦」など、ユネスコ憲章や世界遺産条約に関わるものでした。

これまで「世界遺産」と呼ばれるものは知っていても、中身はどんな内容なのか、なんのために作られたのか知らなかったゼミ生も多かったので、新しい発見だったのかもしれないですね!スクリーンショット 2021-05-29 14.39.14

2つ目のチェックインでは、「オリジナリティ」「不動産」など、早速これまでの世界遺産ゼミで学んだことを復習し、活かしている投稿が多かったです。皆さんはどんなことだと思いますか?
 
正解は講義の中で発表されたので、ぜひ最後まで読んで答え合わせをしてくださいね。

世界遺産を持てない国がある…!?

DAY2の講義で、世界遺産は全部でいくつあるのか触れましたが、DAY3では逆に世界遺産未保有の国についての言及がありました。
さて、ここで問題です!

世界遺産がない国は何カ国あるでしょうか?

講義では20ヵ国以上あるか、ないかで出題されていました。
正解は…





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27ヵ国です!アフリカ諸国の独立してまもない国や、カリブ海にある小さな国々が主に保有していない国です。

小さな国から無理やり世界遺産に登録するのもどうなのか?と問題がある一方で、しばらくは世界遺産を持てない国があります。

さて、それはどこでしょうか?

日本から見ると、とても身近なあの国です。
正解は……




台湾です!

台湾は国際政治上、いまだ中国の一部と見なされていて、国際連合にもユネスコにも加入しておらず、つい最近ではWHOからも追い出されました。もともと国際連合の常任理事国だったのですが、中国と入れ替わっています。身近な国でこのような問題が起きていると、改めていろいろな国際問題を考えますね。

ですが、台湾もいつまでも指をくわえて待っているわけではなく、いつかユネスコに加盟、世界遺産条約を締結して、世界遺産登録ができるように候補地を用意しています。

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自然遺産、文化遺産、複合遺産に登録価値のある物件がこれだけあります!いつか台湾からも世界遺産が登録される、そんな歴史的な瞬間に立ち会えたら良いなと願わずにはいられません。

世界遺産誕生はある大事件がきっかけだった!

さて、続いての問題!

Q.世界遺産きっかけの誕生となったある大事件はなんでしょうか?
A.戦争による被害
B.自然災害による被害
C.大規模工事の始動





正解は……C.大規模工事の始動です。
きっかけは1959年、エジプトのナイル川でアスワン・ハイ・ダムの建設の動きから始まります。ダム建設の目的は、ナイル川の氾濫防止と安定した電力の供給ためです。

確かに現地に住む人からは必要不可欠ですが、そうなると古代エジプト新王国時代(紀元前1570年ごろ〜紀元前1069年ごろ)に建造された『アブ・シンベル神殿』が水没することに!

そこでユネスコは神殿の救済キャンペーンを開始。結果、世界50ヵ国が協力し、神殿はサイコロ状に分割し、丸ごと移築する方法で水没の危機を免れました。

人類の至宝を救ったことがきっかけで、世界遺産誕生へとつながったのです。

ちなみにアブ・シンベル神殿は『ヌビアの遺跡群:アブ・シンベルからフィラエまで』として、1979年に世界遺産に登録されています。

世界遺産ではないのはどれ?

話がガラッと変わりますが、問題です!

Q.世界3大瀑布の中で世界遺産ではないのはどれしょうか?
A.ビクトリアの滝(ザンビア・ジンバブエ)
B.イグアスの滝(アルゼンチン・ブラジル)
C.ナイアガラの滝(アメリカ・カナダ)







正解は……C.ナイアガラの滝です!
その理由は、ナイアガラの滝があるアメリカとカナダ、どちらも世界遺産登録の申請をしていないからだとか。

世界遺産登録には10個の登録基準のうち1つでも当てはまれば登録されますが、「無理やりあてはめなくても良いんじゃない?」というのが両国の見解なんだそう。

世界遺産が年々増えるにつれて、登録へのハードルも上がっていること、ナイアガラの滝にはすでに人の手が入っているので、今から登録申請をしても難しいのではないかと片岡さんも仰っていました。

さて、皆さんは世界3大瀑布を見るのはどの順番が良いかと思いますか?

片岡さん曰く、ナイアガラの滝→ビクトリアの滝→イグアスの滝の順番で見るのがおすすめとのこと。理由は、迫力が全く違うから!実際に、アメリカのルーズヴェルト元大統領が夫妻でイグアスの滝に訪れた際、夫人が「可哀想なナイアガラよ」と言った逸話があるそうです(笑)

続いてのクイズは絵画について!

Q.レオナルド・ダ・ヴィンチの名画のうち、世界遺産ではないのはどれ?
A.モナ・リザ
B.最後の晩餐





正解は……A.『モナ・リザ』です!
理由は動かすことができるものは、世界遺産に登録できないから!

なぜ『最後の晩餐』は世界遺産に登録されていると思いますか?

最後の晩餐は壁画として描かれており、この壁画が掛けられているイタリアのミラノにある『サンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ修道院』が世界遺産に登録されています。

では最後の晩餐がなくても、修道院は世界遺産として登録されていたのでしょうか?

結論から言うと、「ノー」に近いと思います。描かれた技法と、完成してから歩んだ道に対してものすごく価値があるからです。理由としては以下が挙げられています。

・描かれた当時、教会に掛ける絵としての技法はフレスコ画が主流
ダ・ヴィンチはテンペラ(卵などをつなぎにした顔料で描く方法)と油彩画を合わせた技法を使用
→完成後、顔料の剥落や壁画全体がカビに覆われ損傷が進む
→1970年代から20年かけて、細部にいたる修復が行われる

・遠近法や人物像が壁画から浮き出るような演出

・ナポレオン時代には馬屋として利用、大洪水の際には水没、第二次世界大戦では教会が爆破される
いろんな災厄に見舞われながら、最後の晩餐がほぼ当時のまま残っているのは、奇跡的なこと

このような経緯があり、世界遺産の登録名も『ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ修道院とレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』』と最後の晩餐が含まれています。

最後の晩餐が描かれたのは15世紀なので、それが今でも残っているなんて感慨深いですよね!この壁画をたくさんの人が守ってきたんだなと実感します。

世界遺産へ登録されるにはどうすれば良いの?世界遺産の核心に迫る!

さて、DAY1からここまで世界遺産についてたくさんお伝えしてきましたが、世界遺産はどうすれば登録されるのか、知っていますか?

世界遺産にはまず申請が必要なのですが、その申請条件がこちらです。

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この申請条件に加え、世界遺産に絶対必要なものがあります。文化遺産と自然遺産、どちらにも共通することで、それこそが世界遺産の核心と言えるものです。

さて、必要なものとは

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顕著で普遍的な価値、英語の頭文字をとってOUVとも呼ばれます。国家や民族、宗教などの枠組みを越えて、人類全体にとって、現在だけではなく将来世代にも共通した重要性を持つような、飛び抜けて優れている文化的な意義や自然的な価値を意味しています。

顕著で普遍的な価値には、DAY1でお伝えした完全性や、申請条件である法的な保護登録基準などが含まれています。さて、世界遺産の登録基準にはどんなものがあるでしょうか?

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10個ありますが、単語で解釈すればとても簡単に覚えられますよ!

登録基準の問題は、世界遺産検定2級から頻出で問題が出るので、受験を考えられている方は要チェックです。私も世界遺産検定2級を受験するときは、緑と黄色文字のように単語で解釈して覚えました!スムーズに頭に入ってくるので、この覚え方はおすすめです。

ちなみに登録基準をもとに、見たい世界遺産を絞るのもおすすめ。例えば「こんな凄いものを見たい!」と思った場合は、登録基準ⅰの人類の才能を、「動物を見たい!」と思った場合は登録基準ⅸの独自の生態系ⅹの絶滅危惧種の生息域をもとに調べるなどがあります。

以上が世界遺産ゼミDAY3の内容です。後半少し難しい話になりましたが、「少しでもタメになった!」と思っていただければ嬉しいです。

そして、世界遺産が好きな人にとっての大ニュースが、先日ありました。『奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島』『北海道・北東北の縄文遺跡群』が世界遺産への登録勧告が発表されたんです!

本来であれば1ヵ国につき1物件の申請ですが、昨年開催予定だった世界遺産委員会が新型コロナウイルスの影響でなくなったので、今年は2年分まとめて開催されることになりました。

そのため物件が2つも申請できることになったのです。登録勧告までされると世界遺産委員会の登録決議で落ちることはほぼないので、登録されるのが今からとても楽しみです!

それではみなさんDAY4でもお会いしましょう!

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取材・文:さっつん
福岡在住。本業の傍でライターとして働く。ハリー・ポッター好きが高じて、大学時代に初海外で単独イギリス留学。渡航国は乗り継ぎや留学含めて9ヵ国。好きな分野は世界史(歴史学科卒業)と世界遺産(世界遺産検定2級所持。1級勉強中)。好きなことは映画鑑賞と写真撮影。

編集:五月女菜穂
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