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コミュニティの情報発信は共感できる”理念”が重要|ブランド・エディター井手桂司【TABIPPOコミュマネゼミ vol.2】

7月下旬からスタートした TABIPPOコミュマネゼミ 。

「コミュニティマネージャー」(通称コミュマネ)を目指すメンバーが集い、熱量の高いコミュニティをつくる方法について学んでいます。

本来は、コミュニティに参加しているメンバーしか見ることができない講座ですが、今回はTABIPPOのnoteを読んでくださっている方に向けて、特別にダイジェスト版としてお届けしております。

第1回の講座ではPeatix 共同創業者 / CMO の藤田祐司さんがゲスト講師として登壇。コミュニティマネージャーが担うべき役割やタイプなど、まずはマクロ的な視点からコミュニティづくりについて学びました。

第2回目のテーマは「情報発信」です。メンバーの熱量を高める、というゴールに向けて、どのようにSNSやWEBサイトなどを活用してオンライン上のコミュニケーションを行うべきか悩んでいるコミュニティも多いはず。

今回は、ブランド・エディターの井手桂司さんからお話を伺います。

DAY2:コミュニティと「情報発信」ブランドエディター井手桂司

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井手さんによると、そもそも情報発信を行うターゲット・目的によって発信の種類・内容は下記3パターンのように変わってくるそう。

1:すでにコミュニティにいる人(例:社員)
→社内広報・インナーブランディング

2:これからコミュニティに入りたい人(例:採用希望者、新規コミュニティ立ち上げ)
→PR・採用広報

3:何らかの関わりを持ちたい人(例:協業パートナー、ファン)
→PR・ファン向け施策

つまり戦略・企画を考える際は「どのターゲットに向けて行うのか」について整理することが重要になります。

なお、この3パターンは効果をパキッと分けられるものではなく、密接に関わり合っているとのこと。例として「採用広報だと思って情報発信を行っていたけど、結果的に会社のブランディングに関わっていた」などのパターンが挙げられます。

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また情報発信を行う意義は「自分たちの存在を認知させ、興味関心を呼び起こし、関わることへの不安を取り除き、行動を踏み出す後押しをする」こと。

その際に重要なのは、自分たちの存在定義を見直し、受け手の共感を得られるような「理念」を掲げることだと言います。

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理念は”what”(何をするか)よりも”why”(なぜそれを行うのか)を突き詰めること。そして客観的な情報を踏まえ、主観的なビジョンを語ることが重要で、その人にしかわからない情報では共感が得られず独りよがりな理念になってしまうそう。

余談ですが、「旅を広めたいという理念(what)を掲げている旅行会社はたくさんある一方、パスポート所持率などをはじめ客観的な数値をもとにしてビジョン(why)を語っているからこそTABIPPOに共感できた」とTABIPPO愛を突如語ってくださった井手さんに、感謝の気持ちが溢れまくりました……。

▼気になった人はぜひ読んでほしいTABIPPOの理念


その後は、ターゲット・目的別、課題別における情報発信について実際にどのようなアクションを起こすべきかなど、より具体的な方法論に入っていきます。

運営側からの一方的な発信だけでなく、メンバーからの自発的な発信を促すために必要なスタンスなど、明日から活かせるTIPSに救われたメンバーも多かったはずです。

講義の最後は、井手さんからメンバーに向けてメッセージが。

「(コミュニティづくりの際は)一人で抱え込まないこと。一緒に進められる協力者を募ること。ひとりで完璧を求めるのではなく、チームで一緒に完成に向けて進めながら、継続させていくことが大事です。

発信し続けることは正直しんどいときもあるけど、出会いのチャンスが生まれます。また、書くことで自分の思考が整理されることもあるので、発信を楽しんで続けてください」

というアドバイスをもって、講義は終了しました。

コミュマネゼミの活動報告は「ビジョン」と「ルール」づくりメンバーから

じつは第2回目のTABIPPOコミュマネゼミでは、ゲスト講師の方からの講義の前にメンバーからの活動報告がありました。

前回のゲスト講師・藤田さんの講義内で学んだ内容を踏まえ、有志メンバーで講義後に決めたTABIPPOコミュマネゼミにおける「ビジョン」と「ルール」の発表です。

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発表者はGOさん。1本1本の糸(メンバー)を織って布、そしてひとつの製品(未来)として作(創)る様子になぞらえ、ビジョンは『紡ぐ・織る・創る』という3つのキーワードに決定しました。

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ルールの発表者はシュカさんです。今回コミュマネゼミで挙げられたルールは次の3つ。

1. 置いてきぼりにしない(メンバー同士でサポートをしっかり行うこと)

2. リアクションを大事にする(オンラインダラこそ反応を大事にすることで心理的安全性を高めるため)

 3. 否定から始めない(心理的距離が縮まった後も健全な議論を進めるため)

それぞれの頭文字から「おりひ(+め)」として、織姫ルールとして名付けられました。

シュカさんは「ルールはあくまでスタンスを示すもの。ルールによって劣等感を感じることがないよう、関係の質を高めるために活用したい」と改めてルール制定に込めた思いについて語っていました。

そのあとはTABIPPOのイベントメンバーのひとりであるアラシより、コミュニティ内のエンゲージメントを高めるSNS運用のコツについての講義もありました。

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TABIPPOで複数のイベントの立ち上げに携わっている関係上、いくつかコミュニティに関わっていることが多いアラシ。

各コミュニティのメンバーとゆるく繋がり続けるためにTwitterをどのように活用しているのかなど、日々の運用のなかで見つけたいくつかのTIPSを教えてくれました。


第2回の講義が終了。コミュニティとしての一体感が増したTABIPPOコミュマネゼミ


第2回目の講義から、より具体的なテーマに入ったTABIPPOコミュマネゼミ。今回は情報発信がテーマということで、オンライン上のコミュニケーションをどう設計するのかについて深掘りしていきました。

今回もzoomチャットやTwitterの実況が盛り上がっていて、初回から変わらずメンバーの熱量を感じました(togetterをまとめてくれたメンバーもいました)。

また、コミュマネゼミ内でのビジョンやルールが制定されたことで、ゼミ内におけるコミュニティとしての一体感もさらに増してきたように感じます。

あと3回続くコミュマネゼミ。第3回は議論メシ、FreelanceNowなどのコミュニティを運営する黒田悠介さんから「自立分散型のコミュニティデザイン」について学びます。


▼メンバーのTwitterアカウントhttps://twitter.com/i/lists/1288499602115530753


▼TABIPPOのコミュマネゼミ生マガジン
https://note.com/tabippo/m/m62e1713c5d1f