観光業界の新たな誘致戦略に。これからの時代のコミュニティの価値【TABIPPOコミュマネゼミ vol.1】
「旅で世界を、もっと素敵に」をビジョンに掲げるTABIPPOで、7月下旬から #TABIPPOコミュマネゼミ がスタートしました。「コミュニティマネージャー」(通称コミュマネ)と呼ばれる、いわばコミュニティづくりのプロを育成することを目的に立ち上がったこの講座。
すでに会社や趣味に関連したコミュニティを立ち上げている人、これから立ち上げたいと考えている人など20代〜30代が中心の34名が集まりました。
本来は、コミュニティに参加しているメンバーしか見ることができない講座ですが、今回はTABIPPOのnoteを読んでくださっている方に向けて、特別にダイジェスト版としてお届けしたいと思います。
TABIPPOの「認定コミュニティマネージャー」養成講座とは
創業期から”コミュニティ”をキーワードに事業展開を行なってきたTABIPPO。
これから世界一周をしたい人が集う「世界一周ゼミ」、次世代のグローバル人材が育つあたらしい大人の学校「POOLO」などのイベントのほか、旅人を巻き込んだ書籍・雑貨の販売、累計100名以上のトラベルライターと作り上げたオウンドメディア「TABIPPO.net」の運営など、多岐に渡る事業を何千万人もの旅人と共に行いながら、コミュニティが持つ力の素晴らしさを実感してきました。
そんな中で起きた、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の発令。大打撃を受けた観光・旅行業界の惨状を目の当たりしたTABIPPOが、コロナショックを切り開くファーストステップを打てないか、と考えたのがこの講座でした。
様々な人が安心感かつ積極性を持ってコミュニティに所属できるよう管理するコミュニティマネージャー(以下コミュマネ)は、まだまだ企業での導入事例は少ないものの確実に注目を浴びている職種のひとつ。
そこでTABIPPOが育成したコミュマネを観光・旅行業界で取り入れ、コミュニティを形成していくことで
・アンバサダー/インフルエンサーとしての拡散性
・自律分散型コミュニティ形成による持続可能性
この2点を担保しながら、熱量の高いファンを呼び込む観光誘致戦略やプロモーションを各自治体・企業さんと一緒に実現したいと考えました。
▲予定されている講義一覧
【DAY1】これからの時代のコミュニティの価値|Peatix 共同創業者 / CMO 藤田祐司
初回となる1回目は、前半にキックオフとして自己紹介やメンバー理解のためのオリエンテーションからスタート。TABIPPOメンバーの主導のもと、今回のゼミの目的やルールを理解した上で、参加姿勢やゴールをすり合わせていきます。
印象的だったのは、自分たちで余白をマネジメントして、自分たちでコミュニティを作ってほしいという言葉。
運営から提供するものは全体の50%であって、あと50%はメンバー自身で作っていくものだと運営側から提示されたことで、メンバーの主体性が高まったように感じました。
後半からは、ゲスト講師の登場です。Peatix 共同創業者 / CMOである藤田さんより、「これからの時代のコミュニティの価値」をテーマに講義を受けました。
▲コミュニティマネージャーとは(藤田さん資料より一部抜粋)
▲コミュニティづくりにおける最初のステップ(藤田さん資料より一部抜粋)
初回のため、そもそも「コミュニティとは?」という定義から、コミュニティマネージャーという役割の重要性や4つのタイプ、そして実際に動き始めるために必要なビジョンの作り方などなど……。
課題図書であった、藤田祐司さんの共著”ファンをはぐくみ事業を成長させる 「コミュニティ」づくりの教科書”に書かれている内容に基づき、具体的で実践的なコミュニティづくりのコツについて学んでいきます。
約1時間の講義の中、ゼミへの関心度ゆえかzoomのチャットがすごい勢いで流れていきました。Twitterでも #TABIPPOコミュマネゼミ で呟くメンバーもいて、オンラインでも同じ講義を受けている人の声が聞こえるとイベントへの参加姿勢が変わるなぁと感じました。
講義のあとは質疑応答の時間に。
Q. コミュニティの良さを判断する基準を教えてください。
A. 参加者の人数・売上をKPIに置く企業が多い一方で、参加者の活動シェア数(発信数など)を見ている企業も増えている。
Q. 適正な規模の維持方法について。大きくなりすぎたコミュニティはどう対応するのでしょうか?
A. 施策としては、初心者用コミュニティみたいな感じでワンステップ入れるとベスト。古参メンバーは新しい人をサポートする形にするとうまく混ざっていく。
などなど、参加者からはいくつかの質問が上がっていました。
▲講義後の一枚は”ファンをはぐくみ事業を成長させる 「コミュニティ」づくりの教科書”と一緒に
講義後には、
・ビジョン作成(コミュマネゼミ自体のビジョンを作成するチーム)
・ルール作り(コミュマネゼミ内のルールを決めるチーム)
・コミュニティコンサル会(実際にコミュニティ運営している同士で、課題解決方法をブレストする会)
・note / slackを学ぶ会
・その他趣味に関するコミュニティ
など、メンバー同士のチームやイベント企画が複数立ち上がっていました。このほかにも、noteで参加動機やコミュマネゼミで成し遂げたいことについて発信するメンバー多く、行動力と実行力の高さに脱帽…
次回以降のイベントレポートで、少しずつメンバーの紹介も挟んでいきたいと思っていますが、ぜひ皆さんのTwitterやnoteの記事もチェックしてみてください。素敵なメンバーの魅力が伝わるはずです。
▼メンバーのTwitterアカウントhttps://twitter.com/i/lists/1288499602115530753
▼TABIPPOのコミュマネゼミ生マガジン
https://note.com/tabippo/m/m62e1713c5d1f
というわけで、序盤から熱量が高いメンバーの皆さんにとにかく圧倒された第1回目となりました。まだまだ講座は1ヶ月ほど続くので、ライターとしても置いていかれないように必死に食らいついていきます。