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note45: ナイロビ(2011.7.24)

【連載小説 45/100】

昨日ケニアの首都ナイロビにやってきた。
8日間の滞在だから到着しすぐ「DICE ROLL」デーで次の訪問地も決まった。

ダイスの目は「1」で行く先は南アフリカ共和国のヨハネスブルグ。

>>>>> Dice Roll ⑩/2011.7.23-20:00<<<<<

Nairobi → Johannesburg
【ヨハネスブルグ Johannesburg】

アフリカ大陸第2の訪問地は南アフリカ共和国のヨハネスブルグ。
アフリカ第1位のGDPをほこる金融都市に滞在する。

フライトは7/31のSouth African Airways185便(16:00ナイロビ発・19:15ヨハネスブルグ着)

>>>>>SUGO6 Support Desk<<<<<

アフリカ大陸における「SUGO6」の対象デスティネーションは4都市しかない。出来れば2カ国は訪れたかったのでダイスの結果は非常にうれしい。

ちなみにそれらは【ルクソール・ナイロビ・ヨハネスブルグ・カサブランカ】の4都市だったのだが、アフリカ大陸といってもエジプトのルクソールとモロッコのカサブランカは北アフリカに位置しヨーロッパ圏に近い。

ケニアや南アフリカ共和国など、南アフリカにある国家こそが僕のイメージする“アフリカ”であり、その意味ではこの2国を訪れることができるのはラッキーである。

さて、一般的に“アフリカ”と聞いてイメージされる要素は何だろう?

おそらく「貧困」「内戦」「人種差別」といったネガティブイメージが先行し、それらとは別の価値観として「サバンナ」「野生動物」といった大自然の雄大なイメージが浮かぶのだろう。

世界地図に南北軸を想定すれば“北”に暮らす“文明人”にとって“南”は“非文明”の大地であり、アフリカはそんな“未開”の象徴として僕らの中に根付いている。

が、そんな構図は極めて一面的なものであって実際はそんな単純なものではないことがナイロビに一歩足を踏み入れただけでわかる。

到着したこの街の雰囲気は「SUGO6」の旅でこれまでに訪れた都市の中でも1、2を争うほどに洗練されている。

実はナイロビは「世界都市(global city)」のひとつとして数えられているのだが、世界各国を旅していると、この「世界都市」という表現によく出会うので解説しておこう。

世界都市は「政府、国際機関、主要産業の本部機能など、国際的な政治・経済システムに対するコントロール、統治機能を有する諸組織が立地する都市」と定義されていて、空港や港湾などの物流拠点が整備されているのはもちろん、現代では銀行や保険会社などが集まる金融センターであることが求められる。

世界都市に対しては格付け機関も存在し、その規模と機能によって「第1級世界都市++」「第1級世界都市+」「第1級世界都市」「第1級世界都市−」「第2級世界都市+」・・「第3級世界都市−」といった順でカテゴライズされ、ロンドンとニューヨークが「第1級++」で東京やパリ、北京、シンガポールが「第1級+」である。

その中でナイロビは「第3級+」、ヨハネスブルグは「第2級+」にランクされ大阪や名古屋より上位にランクされている。

標高約1600mに位置するナイロビは1年を通じて気温が10度から26度の間で推移する過ごしやすい都市で、中心地には高層ビルが林立し交通網もかなりのレベルで整備されている。

国連環境計画(UNEP)をはじめとする国際機関の本部があることも世界都市たるゆえんであり、日本の各種組織や企業のアフリカ大陸における本部も多いらしい。

ナイロビに“未開”や“灼熱”のアフリカはなく、“北”の国際都市に到着した感覚が僕を包んでいる。
やはり国家や都市とは旅してはじめてわかるものなのだ。

さて、そんなナイロビをあとにして明日から5日間、マサイマラ国立保護区に滞在する。

マサイマラはナイロビの南西265kmの場所にあり、肉食獣・草食獣ともに生息数でケニア随一をほこる「野生王国」である。
観光地としても世界中から注目を集め、近年日本からのツーリストも増えているらしい。

今度は冒険と浪漫に満ちたイメージの“アフリカ”を存分に味わってきたいと思う。

>> to be continued

※この作品はネット小説として2011年7月24日にアップされたものです。

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