見出し画像

地球の歴史

地質学者の鎌田浩毅さんが書かれた中公新書の「地球の歴史」(上)(中)(下)を読み終えました。以前から地球のいのちの成り立ちはよく調べていたのですが、いのちの進化が地球の核やマントルの分化と密接に関わっていたことが書かれていて、いのちの奥深さに改めて感動しました。

普段意識している現在の地殻の量は固体地球全体の体積の1.5%ほどです。その場所に38億年かけて多くのいのちが花開いています。46億年の地球の歴史の中では全球凍結のような氷河時代が何度かあり、乗り越えて残ったいのちのシステムが進化、多様化を続けました。
地球上に起きる地殻変動についてはプレート・テクトニクス理論により、五大陸の配置、火山や地震のメカニズム、モンスーン気候の原因などが理解できます。太陽系惑星の中で地球でだけプレート・テクトニクスが機能しています。
太陽は今から50億年ほど前に銀河系の中に誕生し、ゆっくりと膨張してゆき、地球をも飲みこみ100億年という寿命を全うします。この過程で今から10億年後には地球の表面温度は100度を超えると考えられています。

地球史を振り返ると、現在の二酸化炭素濃度は、寒冷期にあたる非常に低い水準にあります。温室効果ガスの放出が原因の一つとされる地球温暖化問題も、地球全体の長い時間軸で見ると、再び氷河時代に向かう中での一時的な温暖化と言えます。

いのちの繋がりはありがたい絶妙なものだと知っても、ひとつだけの自分のいのちに関してはセルフマネジメントが大切です。

人は自分の関心のあるものしか見えていない。
関心と目的から価値が生まれる。
少し俯瞰して自分と周囲を見ていくことが平和に繋がると思います。

(写真は洞爺佐々木ファームの大地です)


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?