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日常的郷愁メドレー(歌詞まとめ)

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早いとこ曲をつけてあげたい
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2023年6月の記事一覧

[大雨]

殴りつけるような雨は おおよそ二時間の命 お前の命題 まさにさなか ひとり伝う水と 人の声が消えた街 飾り気ない帳と雫 死闘を隠せ−傘が外れる 世情を映せ−音はノイズショー 神殿不滅のサムネイルを 更地に返す唯一の御業 大雨だ お前だけが知っている 大雨だ 途絶えた電波が告げる 奴らの疑問符ごと殴れ、殴れ 大雨は 海の底まで届くだろう 大雨と 縁遠き道を歩くに限るなら 誰がお前を慰めた? 濡れた体を抱きしめたんだ? はぐらかすようで悪いが その身を精々お大事に 粉にする

[包みの色]

何だって 思い出ごと引き抜かれてしまいそうな夜 終わらせたくない赤子のむずかるように 片耳をつぶす 当時の言い草が支配する時 左では 間延びしたロックンロールがハウリング アンタが大嫌いってことは 口では言いたくない 消えちゃうだろ だから代わりに愛してるんだ 昨日はどうもありがとう どうしても伝えたい それは明日じゃなくって 無論いまでもなくて 愚かなアンタは130の不幸に喘ぐ その淫猥こそが 一番惹きつけてやまない 内に外に空に 聡明なアンタは僕を 決して見つけられな

[永遠パズル]

有頂天は意外と 手を伸ばすより更に先にある 線路も続いてる 鳳も飛んでいく 誰かが決めた羅針盤 タネは実はみんなお日様だ 君を大きく思っちゃうよ 永遠のテーマだよ 不透明な海水は 泡を吹いて打ちあがっている 浜の片隅に 僕のみぞおちに 水は順繰りに巡り巡る8ピースパズル 右上を空けずに いつまで俯いてるの そんなパズルは放っといて 僕ンとこにおいで みんな頷いてくれるさ 誰も責めないさ 君だけの特別 でなきゃ街並みが 散り散りに散っちゃうよ 台無しになっちゃうよ 途中経

[二十一世紀少年団(23nd edit.)]

最後のまとめを重ねることで 昼は濁り 夜は暗く 恐竜たちの布団の線も 終わりの数なんだよ アンタの涙もたわごとも 腰骨にしか響かない それが男と女で地動説で 資本主義だって、いつだろう 知ったんだ いいないいな 音楽っていいな いやねいやね 言葉っていやね いいよいいよ 目的はわかってる 自分可愛さが「可愛い」さ 「何事も結末がキモ」言って 至れりお初を尽くさず 俺は 乱視に目が眩んだ 世紀が産んだ子だ 現世を発掘人新世だ 伝説のパンツ副葬品だ 天使に相見えたそうな

[意地悪な季節]

意地悪な梅雨どきなんて 知りたくなかったよ ほんの間違いで 摩天楼の陰コバンザメ 靴ん中ドロドロ 洗いざらい諸々 どんな道を通った日も 本音を打ち明けてよ 今日みたいな日のために 指切りしたのに 紫陽花が咲いたみたいだ 花びらが雫で濁ってる だから 意地悪な梅雨どきなんて 知りたくなかったよ 始まりのドキドキだって 湿り気に成り果てる 思い出を嫌うままに しまい込む欲深さが 明日の朝を雨をまた降らせる 「どうしょうもない人ね」って 赦してやるんだろ お利口じゃない僕

[へその緒]

浜の色は移ろう さざなみが潮煙る 誰が何を尊ぶ 晴ればかりの子供靴 この自由な時代 知らなくてもいいよと 君は飲み込んだ 少しこぼしていた 人は旅を求める 冷えた街を蔑む 時を追えど捉えず 僕の声は留まる どうか触らずに 大丈夫でいたいだけ ささくれみたいに 折れて痛いだけ 紡いでは紡がれる 信じれば救われる 音が鳴り元通り 風が指を宥める 褪せた日々を眺める 郷に還れと響く 的を射るよエピローグ 生まれは決して 自分で離れてゆかない 臍の形と 御国言葉