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「車でお遍路」別格4番札所 鯖大師本坊(鯖を持つ弘法大師を祀る札所)

こんにちは、旅いこかです。

四国別格二十霊場巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、4番目のお寺は、

八坂山やさかざん 正覚院しょうかくいん 八坂寺やさかじ 通称:鯖大師本坊さばだいしほんぼう


別格3番札所の慈眼寺から約75㎞、車で約100分の場所、

鯖大師は、阿波国を拠点として伝わる高僧伝説で日本全国に広まった信仰であり、八坂寺の鯖大師本坊がその中心。

鯖大師本坊は、阿波徳島「発心ほっしんの道場」最後の札所。ただ、別格二十霊場は「発心ほっしんの道場」とは言い難い札所だけど。

この地は八つの坂八つの浜が続く八坂八浜という難所、この苦労する場所がゆえ鯖伝説が生まれている。

このお寺に参拝して先ず最初に驚いたのは、本堂の御本尊に弘法大師を祀っていること。大師堂には、さらに鯖を持った弘法大師を祀っています。
四国八十八ヶ所霊場には本堂御本尊が大師というのは無かったので珍しい。

では、弘法大師鯖伝説の札所、「鯖絶ち3年」で願いが叶うという「鯖大師本坊」へ参りましょう。

鯖大師本坊 珍しい露天の仁王石像


ご詠歌

かげだにも 我名を知れよ 一つ松 古今来世を すくひ導く


お参りする前に知っておいた方が良い知識

歴史

  • 年号不詳行基菩薩開基したと伝えられる

  • 弘仁年間(810-824年)、巡錫中の弘法大師がこの地を訪れた時に鯖伝説(後述)が生まれる


大師伝説(鯖伝説)

大師はこの地を訪れ、行基菩薩手植えの松(一つ松)の下で一休みをしていたところに塩鯖を積んだ馬子まご(馬に食料を積み運ぶ行商人)が通りかかった。そこで、大師は馬子に塩鯖を一尾施すよう所望したところ、馬子は「くれてやるものなんかない!」と口汚く罵って断ったという。

しばらくすると、坂の途中で馬子の馬が急に苦しみ動けなくなった

馬子はさっきの僧侶を邪見にしたせいだと思い、引き返して大師に塩鯖を差し出して馬の病を治してほしいと懇願

大師は馬に加持水を与えると、馬はたちまち元気に回復。そして、さらに塩鯖に加持祈祷をして海に放つと、鯖は生き返り泳ぎ去っていったという。

そして馬子は大師の弟子になり、古今来世まで人々の救いを導くよう行基菩薩の像を祀る「行基庵」という堂宇を建てたという。


寺号について

・・・この地が八つの浜八つの坂が続く八坂八浜という難所であり、その八つの坂から八坂寺と命名。


ご利益

  • 御本尊の弘法大師
    ・・・全ての人々を永遠に救い続けてくださる弘法大師、厄除け

  • 鯖大師
    ・・・開運、子宝成就、病気平癒、など
    絵馬に願い事を書いて奉納し、3年間鯖を口にしない(鯖絶ち3年)と願い事が叶うという


御本尊・ご真言

御本尊:弘法大師
ご真言:南無大師遍照金剛なむだいしへんじょうこんごう


見どころ

  • 本堂 
    ・・・御本尊に大師像(秘仏)が祀られている

  • 大師堂
    ・・・鯖を持って立つ大師像を祀る

  • お砂踏み道場
    ・・・本堂右手に全長88mの大洞窟があり四国霊場お砂踏み修行場入口がある


写真


次は、「修行の道場」土佐高知、別格第5番札所大善寺だいぜんじへ参ります。

合掌

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