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「車でお遍路」別格14番札所 椿堂(大師が感染症を封じ込んだ伝説の札所)

こんにちは、旅いこかです。

四国別格二十霊場巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、14番目のお寺は、

邦治山ほうちざん 不動院ふどういん 常福寺じょうふくじ (通称:椿堂つばきどう


別格13番札所の仙龍寺から約15㎞、車で約25分の場所、

仙龍寺から椿堂までの道程は、比較的わかりやすく迷うことはない。

別格霊場では椿堂は、迷いから解かれるという「菩提の道場」伊予愛媛(愛媛県)最後の札所

ここ椿堂は、この地で村人が苦しんでいた感染症(おこり:マラリアの一種)を大師が祈祷をして杖と共に土中に封じ込んで去っていった、そしてその杖から椿が芽を出し大木になったという伝説(後述)がある。

この伝説により、寺院の名称も地名も椿堂となっている。

境内に入ると直ぐにお休みになっている大師像(おさわり大師)があるが、その後ろに伝説の3代目樹齢約300年の椿がある。

世界的に苦しむ今の時代に弘法大師がいらっしゃれば。。。

では、大師が感染症を封じ込んだとする札所「椿堂」へ参りましょう。


ご詠歌

立ち寄りて 椿の寺に やすみつつ 祈りをかけて 弥陀をたのめよ


お参りする前に知っておいた方が良い知識

歴史

  • 大同2年(807年)邦治居士ほうちこじが地蔵菩薩を祀り当地に庵を構えて開基

  • 弘仁6年(815年)、この地を巡錫中の弘法大師は、村人が苦しむ感染症を土中に封じ込んだ(後述)

  • 宝暦11年(1761年)、近くにあった常福寺が全焼したため、椿堂と合併復興

  • 安政6年(1859年)、火災により寺院と椿は焼失、しかし焼け跡から椿は再び芽を出した(大師御杖之椿)という

  • 昭和59年(1984年)、本堂再建

  • 平成17年(2005年)、大師堂再建


大師伝説

弘仁6年10月15日未明、巡錫中の大師はこの庵を訪れたところ、この地の村人は感染症である熱病(おこり:マラリアの一種)に悩み苦しんでいたことを知る。

そこで大師は村人をこの庵に集め、手にする杖を土に挿して祈祷をし、病を土中に封じ込んで去っていった。

その後、その杖から椿が芽を出し大木になったことから、村人はこの椿を大師お杖椿として信仰しこの庵を椿堂と呼びこの地の地名ともなった。


寺号について


ご利益

  • 御本尊の地蔵菩薩
    ・・・すべての生命を育む大地を司る菩薩で、現世と来世に幸福をもたらす善男善女のための28種のご利益天龍鬼神のための7種のご利益があると言われる
    子供を守ることで知られているが、他には例えば、苦悩からの救済、無病息災、交通安全、五穀豊穣、安産、水子供養、子授け、などさまざまなご利益がある
    椿堂は特に、病気平癒にご利益がある


御本尊・ご真言

御本尊:地蔵菩薩
ご真言:おん かかかび さんまえい そわか


見どころ

  • 本堂
    ・・・こぢんまりとした佇まいで、御本尊に延命地蔵菩薩を祀る 昭和59年(1984年)に再建

  • 大師堂
    ・・・ 本堂境内と道路を隔てて向かい側にある

  • おさわり大師
    ・・・右手で大師を左手で自身の悪い場所をさわり快復のお願いをするとご利益があるという

  • 大師御杖之椿
    ・・・3代目で樹齢約300年の椿 おさわり大師の後ろのある

  • 火伏不動尊
    ・・・本堂に向かって右手には境内で一際目立つ朱色の不動尊像
    核兵器廃絶を願い非核不動尊とも呼ぶ


写真


次は、別格第15番札所箸蔵寺はじくらじへ参ります。

合掌

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