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「車でお遍路」別格20番札所 大瀧寺(神仏習合の別格霊場結願札所、四国霊場総奥之院)

こんにちは、旅いこかです。

四国別格二十霊場巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、20番目のお寺は、

福大山ふくだいさん 大瀧寺おおたきじ


別格19番札所の香西寺から約45㎞、車で約70分の場所、

大瀧寺への行き方は、19番札所香西寺の納経所で有難く教えて頂いた通り、夏子ダム休憩所を右折するとスムーズに辿り着く。

その途中には、行基菩薩が発見開湯して大師が広めたという塩江温泉郷「行基の湯」も立ち寄ってみるといい(日帰り温泉や足湯もある)。

約1300年前の奈良時代に行基菩薩によって発見、
弘法大師が湯治の湯として広めたという行基の湯

この大瀧寺、別格霊場札所で最も高い標高946mの大瀧山の頂上付近西照神社にしてるじんじゃがありその下に位置する、香川県と徳島県のほぼ県境に佇む(住所は徳島県)。

大瀧山は、山岳信仰の聖地であり、古くは神亀3年(726年)、行基菩薩が一宇を建立し阿弥陀三尊像を安置、その後弘仁6年(815年)には弘法大師が寺院を再興して西照大権現像を安置したといいます。

かつては、西照神社と大瀧寺の神仏習合で、広大な敷地に参道には18基の鳥居、約200畳の広い庫裡もあり、東方山中に奥之院熊野十二社大権現があったが、幾度もの火災により焼失。

現在は、結願所である大瀧寺には、御本尊に珍しく西照大権現と神様を祀っています。(神様を御本尊としている札所は、箸蔵寺と大瀧寺のみです)

では、神仏習合の別格霊場結願札所、四国霊場総奥之院である「大瀧寺」へ参りましょう。


ご詠歌

霊峯の 岩間にひらく 法の道 厄をながして 衆生ぞすくわる


お参りする前に知っておいた方が良い知識

歴史

  • 神亀3年(726年)、温泉(行基の湯)を開湯した讃岐国塩江からこの地を巡錫中の行基菩薩は、一宇を建立して阿弥陀三尊像安置して開基

  • 延暦10年(791年)、この地を巡錫中の弘法大師は、求聞持法を修す

  • 延暦23年(804年)弘法大師は遣唐使として渡海前に大瀧山の航海の神である宗像三女神(あらゆる道の最高神)に航海安全を祈願して出航

  • 大同元年(806年)弘法大師は大瀧山の宗像三女神に感謝、後に別当寺建立

  • 弘仁6年(815年)、2度目に訪れた弘法大師は、現世の男女厄難消除と万民安楽のため寺院を再興して西照大権現像安置、男女厄流しの秘法を修した

  • 天安2年(858年)理源大師が入山、高野槙をお手植えして、男女厄除厄流の大護摩を修法

  • 江戸時代(1603-1868年)、徳島藩家老稲田氏の祈願所となり、高松藩の崇敬を集めた


大師伝説


寺号について

  • 寺号について
    ・・・大瀧山から命名


ご利益

  • 御本尊(ご神体)の西照大権現
    ・・・厄流し、厄除け


御本尊・ご真言

御本尊(御神体):西照大権現
ご真言:南無西照大権現


見どころ

  • 本堂 
    ・・・御本尊(御神体)に西照大権現、阿弥陀三尊を祀る

  • 大師堂
    ・・・大師のご尊顔を拝することが出来る

  • 仏画
    ・・・中央には不動明王が彫られている

  • 大瀧山
    ・・・大瀧寺のある大瀧山は、讃岐山脈で三番目に高い946mの山 香川のみどり百選に選ばれている

  • 参道から見た景色
    ・・・吉野川を見渡す神秘的な絶景が広がる


写真


この度、お陰様で、無事四国八十八箇所に続き四国別格二十霊場「同行二人」の旅も結願することが出来ました。

ご同行にお付き合いいただき、ありがとうございました。

「同行二人」で大師の足跡を辿る四国別格二十霊場巡礼が終わったことで、次は、大師に結願のご報告と感謝の気持ちを述べに東寺へ参ります。

合掌

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