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レストランや文具に使いたいフォント、Copperplate Gothic(カッパープレートゴシック)

Copperplate Gothic(カッパープレートゴシック)

Copperplate Gothic(カッパープレートゴシック)というフォントは、1901年にアメリカのタイプデザイナー、Frederic W. Goudy(フレデリック・ウィリアム・ゴーディ)によって設計されました。

第一次世界大戦に向けたチラシやポスターなどプロパガンダ的デザイン活動が繰り広げられた時期だ。

本文テキストではなく、見出しやキーワードに使用することを目的としていたため、小文字は無く大文字でのみ設計されています。

アートボード 1 のコピー 7

特徴

Copperplate Gothic(カッパープレートゴシック)は、幅が広く、角張ったサンセリフで、小さなヘアラインセリフを持つのが特徴です。

この小さなヘアラインセリフが、カッパープレート(銅板)に刻まれた文字の縁を彷彿とさせるため、この名前が付けられました。

このフォントは18世紀以降に招待状や名刺など社交の場で流行した銅板印刷によく使われていた文字がベースになっているため、王道感を感じさせます。

装飾的でありながら、ローマ時代の古典的なプロポーションを持つTrajan(トレイジャン)ほど格式を感じさせず、かわいらしい印象もあります。

この控えめで洗練された真面目なプロポーションから、20世紀半ばに文房具や名刺、特に医師、弁護士、銀行家などの真面目なビジネスの分野で人気がありました。

Copperplate Gothicが使われているロゴ

招待状や高級レストランなどでこのフォントが多く見られます。ゴージャスで格式の高いイメージを彷彿とされるため、高級食材ブランドの『DEAN & DELUCA』(ディーン‧アンド‧デルーカ)、素材にこだわった食を提供するレストラン『KIHACHI』のロゴなどで使用されています。

アートボード 1 のコピー 6

先日たまたま入ったビジネスサロン『CAFE SALVADOR(カフェ・サルバドール)』のロゴもCopperplate Gothicが使われていました。

アートボード 1 のコピー 8

気品がありながらも可愛いCopperplate Gothic(カッパープレートゴシック)、高級感のあるレストランやホテル、文具などのデザインで使用してみたいフォントです。

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