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北欧デンマークで、あえて日本コンセプトを体験してみる理由

こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。

現在デンマークを旅しながら、その国のデザインを調査しております。

今回は以前書いたこちらの記事の後編、実際に店舗へ行ってみようの回となります。↓

デンマークに来てるのにわざわざラーメン?

これには私なりの理由があるのです。

デンマークで日本のラーメンを食べに行く

とある夕方、私はラーメンを食べに日本をコンセプトとしたミッケラーの「Ramen To Biiru」にやって来ました。

「Beer」ではなく「Biiru」という日本の発音読みになっていることに地味に驚きつつ、勇気を出して少々入りずらい店舗の中へ。

ライトのパリピ感。
満席だったこともあり、店内はそれほど広くはありません。
人の隙間をくぐり抜けて奥へ進みます。全てカウンター席になっていたのでお一人様でも気負わず入れます。

木製の飾り棚にはラムネや漫画、おもちゃなどが並べられて昭和の駄菓子屋さんのようです。

北欧らしいおしゃれな店内を想像していましたが、日本の雑多な路地裏の(いい意味で)小汚い店のような雰囲気を感じます。再現度がすごい。

店内では森高千里の「Don't stop the music」が流れていました。

それでもやっぱり消えない海外感。

その一番の理由はこのネオン。この光がどうしてもチャラく…いや、海外っぽさを醸し出しているのです。
その融合が日本でもなければ海外でもないような、非現実世界を生み出していて面白い。

ネオンライトやブラックライトはヨーロッパでは当たり前に見かけるのですが、日本人からすると繁華街、クラブ、レトロ、夜のお店のような印象を受けるかなと思います。

このネオンには仕掛けがあり、ミッケラーらしい遊び心を感じることができました。これは是非直接体験してください。

コースターも手触りのあるいい厚紙を使っていました。しかも両面プリント。
こんなに可愛いとつい持ち帰って飾りたくなってしまうのです。

醤油ラーメンを頼んでみると、和風などんぶりと杓子が出てきました。
基本的にデンマークの店員さんは愛想もサービスも良くてほっとします。

割り箸がついてきたことにもびっくり。箸袋のデザインもミッケラーオリジナルのようです。
現地の人も上手に箸を使って食べていました。きっと私たちが思っているよりも箸の使い方くらい知っているんだろうな。

レジのすぐ側の席だったので、お客さんの注文がよく聞こえます。「EDAMAE」を注文している人が多く、枝豆の美味しさも世界にバレてることを知りました。

私はラーメンをあまり食べない日本人なので、日本のラーメンとどっちが美味しいかなんて比較はできないのですが、美味しくて楽しかったので私は幸せです。

海外であえて日本を体験する理由

海外であえて日本を体験するということは、日本が海外からどのように見られているのか、何が好まれ求められているのか、お互いの認識のギャップを見て体験することができて面白いのです。

そんな視点でみてみれば、海外で日本食というのも楽しめるなと感じるのでした。


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