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【パリのインド料理】南インドのミールスを食べてきた。

今回パリ市内にある南インド料理店にてミールスを食べてきた。大変おいしかったので写真で紹介しようと思う。その前にミールスの出会いを少し書かせてもらう。

Mealsの出会いは隣人から
福岡からパリに移住して早1年ちょっと経った。福岡のアパートに済んでいたとき仲良くなった隣人が教えてくれたインドカレー。それがミールスと呼ばれる南インドで食べられるカレー(定食)だった。日本ではもっぱらコテコテの重めのカレーにチーズナンしか食べたことがなく、インドカレーは私にとって、重くてハイカロリーな食べ物だった。

そんな時、隣人から教えてもらったミールスを食べたときは大変驚いた。数種類のカレーや、付け合わせみたいなものが次から次へと出てきて、私たちのテーブルいっぱいに置かれた。空けてみると水っぽいカレーやスープに近いもので、『これをお米にかけて混ぜるんだよ。』と教えられた。

なにが何だかわからないまま隣人の真似をしてお米に次々に色んな物をかけていく。一口たべた時、スパイスや酸味やコクのある味が口の中に飛び込んでくる。サラサラしていて、そのまま流し込めそうな軽さだ。それから私のミールス巡りが始まった。

インディアン街に降り立つ
パリ市内のGare du Nord(パリ北駅)に降り立つと、インド系の人たちがたくさん歩いており、きらびやかな色とりどりの洋服店や、スーパーなどが並んでいる。インドに旅行に来たようでワクワクする。調べた所、このエリアは南インドの物が集まっているらしく、通常のインディアン街はさらに南(オペラエリアの北にあたる)のエリアらしい。


Saravanna Bhavan Restaurant 

今回は4000を越えるレビューで4つ★の "Saravanna Bhavan Restaurant "に来た。この店は世界中にあるチェーンレストランらしく、東京にもあるとの事だ。早速ミールスを注文。ほかの料理よりも豪華で(15ユーロ)とメニューの中でも高めだった。


 <食前のミルクティー>

スペシャルミルクティーを頼んでみた。激甘なんだろうなと覚悟して飲んでみると、優しい甘さでスパイスがしっかりきいている濃厚なミルクティーだった。(甘さはおそらくフランス人に会わせているのだろう。日本人の舌にもあう甘さで、甘党の人にはむしろ物足りない甘さかもしれない)

回りのインド人系の人をみると、食後にティーを頼んでいた。現地の人の真似をして色々学んでいこう。



ミールス登場

ミルクティーに感動していると、ミールスが登場。9種類のカレーやらスープやら、ヨーグルトなどが小さい器にはいって並んでいる。ライスの上にはパパド(豆のせんべい)と、ボールぐらいの大きさの何かもついていた。

器をすべて外にだし、バナナリーフにライスと、砕いたパパドをおく。さてカレーパーティーの始まりだ!福岡で覚えたミールスのルールを思い出しながら食べていく。

まずはスプーンでそれぞれの味を確認。福岡で食べたミールスより種類が多い。基本のダルと酸っぱいスープ、メインのカレーに、野菜の炒めたもの、そしてヨーグルトなどがはいっている。


  <ラッサム(酸っぱいスープ)>

個人的に超お気に入りなラッサム(タマリンドの酸味のあるスープ)は奥深い味でさっぱりしているので、そのままゴクゴク飲めるぐらい美味しい。

 <ダル(豆のカレー)>

ダル(豆のカレー)は、香ばしく豆のコクがきいている優しい味。テクスチャーもトロッとして私好みだ!なんて落ち着く味なんだ。

ミールスは一種類ずつ食べても美味しくないので、必ず混ぜながら食べて下さい。と注意書をあちこちで見たのだが、個人的に一種類でもぜんぜんご飯がすすんでしまう。そのくらい奥深い味なのだ。


<カレー・おかず系>

メインのカレー(多分w)も三種類ほどあり、それぞれ優しい味わいながらスパイスがきいていて、味見の時点でワクワクして楽しい。


フランスのレストランは甘さ・辛さ控えめ

南インド料理は、もともと辛さ控えめに作られていると聞いたが、おそらくどのレストランもフランス人向けに辛さは大分抑えられていると思う。(韓国料理も辛くないし)辛ラーメンレベルの辛さに慣れている私は、ほんの少し物足りない気がしたが、食べ続けていると、それぞれのスパイスが重なりあってちょうどいい辛さだった。

そしてフランス人と同じレベルの舌をもつ南アフリカ人パートナーも食べられる辛さだったので、私としては一緒に楽しめるのでそれは嬉しい事だった。

 机が小さくて器を全て出せなかった。日本だと注意されそうだ汗。

メインのカレーをライスの上に少しかけ、ダルとラッサム、そして野菜の炒め物をかけて食べてみる。

うわ、美味しい。それからスプーンがとまらず、全部の種類のカレーを混ぜ合わせながら夢中で食べていく。これだー!私がこの一年食べたかったのは!! そこに名前がわからない巨大なボールの "なにか" を手に取る。中の空気がプシューと抜けて平べったくなった。かじってみるとクレープのような、、さらに油が乗った味だった。

サラサラとしたさっぱりしたカレーと一緒に食べてみると(食べ方合っているかしら?w)油がいい感じで重くなり、一気に食べ応えがでてくる。(まるで中国のお粥に、揚げパンの組み合わせのような感じ!)


<2種のヨーグルト>

何口か食べ続けていると、口のなかが少し辛くなってきた。おっとヨーグルトを忘れていた、ヨーグルトを混ぜ合わせて食べるとスパイスが抑えられて、さらにコクのある味に変化する!何故か二種類あり、片方は野菜が入っていてサラダのような感じだった。


箸休めに、スプーンで酸っぱいスープ(ラッサム)をズズっとすする。タマリンドの優しい酸味で口が爽やかになる。

うわー、いろんな角度から私を楽しませてくれる。。。南インドのミールス。あぁ楽しい。

 フランスだなと、思い出させる量で残念ながらお米を残してしまった。次回は少なめにしてもらおうと思う。

<ミールスのデザート>

ヨーグルトの上の丸いやつ。

ミールスは定食という位置づけらしいので、デザートものっていた。丸いスポンジにピンクのシロップを染み込ませたもので、見るからに激甘そうなものだったので、そそくさとパートナーのお皿に乗っけていた(笑) なにも知らないパートナーの甘さに歪む顔が見たくて待っていると、『おいしい』との事。あれ?絶対激甘なはずなんだけどな。と一口もらうと、最初に口に飛び込んできたのはスパイスの味。食感は(食べてみたことはないのだが)顔を洗うこんにゃくスポンジのふやかした、下にザラザラが残る感じだ。ほんのり甘くてこれはデザートなのかな?と首をかしげてしまう。

そんな外国人達を横目でチラチラみているインド系の人にこれは何か聞いてみると、デザートだよとの回答がきた。名前も教えてもらったのだがあまりハッキリ聞き取れず。。


店内も広めで、美味しい料理に大変満足した日だった。

終わり


★グルメ記事★


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