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イタリアは肌に合わなかったのよ…(涙)その4

一国一食シリーズ:イタリアで痛恨のミスチョイス【バブルパスタのチーズ焼き】

Buon giorno🇮🇹
ボンジョルノー🖐

✨イタリア語で語でこんにちは✨

旅人ニーナです。


このブログでは【一国一食シリーズ】と題して、

今までわたしが世界約50カ国を旅した中で、一国につき、一食を取り上げてイラストにします。
絵日記を描いてレポートしています!


イタリア編その4。

陽気で明るいはずのイタリア人……?
しかし実際にわたしが出向いたときには、
出会うイタリア人との感覚のズレ、素っ気なさ、対応の雑さ、にいちいち凹まされ、

「なんだかイタリア向いてないなー」

そんな気持になっていました。

この時わたしはおよそ2週間かけて、イタリア中部のローマから北上するルート→フィレンツェ→ルッカ→ピサ→シエナ→ミラノ

と移動する予定を組んでいました。

イタリア中部の配置はこんな感じ。☝

当時、日本人の友人が留学していたシエナに行くまでに、ピサの斜塔で有名なピサ、その隣の小さな町、【ルッカ】が趣があって良いと聴いて、一晩寄ってみました。

それまでローマやフィレンツェ等の世界的にもとても有名な、大きな観光都市を訪れ、疲れていたわたしは、

歴史的な町並みを大切にしつつも、下町風情のある【ルッカ】の町にすこし、ホッとしたような感覚がありました。

お祭りの時の練習かな?タイコを叩く練習をする少年と見守る先輩達。

静かな細く入り組んだ路地を歩く。
今まで、観光客でごみごみした風景ばかり歩いていたから新鮮。。。

それなりに旅慣れた今なら解るのですが、
観光地じゃなくてこういう普通の風景を、焦らずのんびり楽しんでる時が、一番楽しい。

旅してる、わたしは異国に確かに来ている、っていう実感を感じれるんですよね〜。

世界遺産よりも、普通の人が生き生きと暮らしてる風景のほうが、現地に行かなきゃ観られないですからね。

イタリアの下町は入り組んだ細い道が多く、土地勘がないとすぐに迷う………
だって、どこもかしこも同じようなレンガ色の町なんだもの。

そこが素敵ではあるんだけれど………。

日が暮れると更に方向感覚があやしくなります

気がつけば、完全に迷っていました。
歩いても歩いても、同じような風景で……そのうち右に曲がったのか左に曲がったのかもわからなくなりました。

泊まっていた宿から、ほんのちょっと散歩に出たつもりだったのに。

すぐに戻れると思いつつ、「ちょっとあの脇道も、歩いてみよう」「でも方向はだいたいこっちだよねー」そんなつもりで歩いていたら、

行けども行けども、宿に帰れない😨

すっかり辺りは真っ暗に。

歩き疲れて、ワクワクしていた気持ちもしぼんでしまいました。

イタリアの住宅地は、日本ほど夜道に街灯はついていません。

小さな町なので、人通りも少ない。

深夜ではないにしろ、
『いま泥棒やあやしい人間に目をつけられたら完全にやばい!』

急に不安が押し寄せてきて、焦ってきたところに、

地元民らしい若いカップルがのんびりと歩いて来たのが見えたので、駆け寄って道を訪ねました。

今までイタリアで道を聞いてあんまり良い対応をされた事がなかったので……(何度か無視された)…

なるべく手持ちの地図を頼りにしていたのですが……いまはそうも行ってられない😨💦

完全に迷ってるし、もうほかに聞く人もいないし。

話しかけた最初の相手の反応は
「まいったなぁ……英語で説明とか、出来ないよ〜」という感じ。イタリアではあるある。
英語アレルギーの強さでは日本人に負けないかも。

でも、そのカップルは素っ気なく無視するような雰囲気はなく、

「えーとねぇ、困ったねぇ。まぁいいや、案内してあげるから、ついてきなよ。😊👍」という雰囲気で応えてくれました。

カタコトの英語というか、ほとんど身振り手振りだけでおしゃべりしながら、宿の方まで一緒に歩いてくれたのです。

カップルはのんびり散歩の途中だった感じで、急ぐでもなく、朗らかな雰囲気で、不安になっていたわたしの心も落ち着きました。

細い通路をいくつか抜けて(さすが地元民)、
小さな広場のようなところに出た時に、女の子のほうが立ち止まり、
上を見てぐるりと周りを見渡しました。

そして、わたしの顔に目を合わせてニッコリして

「らいく?」 と言いました。

「えっ?」と聞き返すと

「えーと、らいく? like? like?

そして、自分を指差して「like…」とつぶやき、そして広場をぐるりと指差しました。☝

その意味は

「あたしさ、ここの景色がこの町でもとくに好きなんだ。
ほらどうだい?素敵でしょ?

アンタも見てご覧よ。」

ボーイッシュで飾り気のない彼女の言葉と、
地元を大事にする生粋のイタリアっ娘の気持ちが真っ直ぐに伝わってきて、

初めてイタリア人の良いところを観たような気がしました。

イタリア人って粋な江戸っ子みたいな感じがある。

その小さな広場が、どんなに特別に素敵なのか、

その時のわたしにはとっさに解らなかったし、

今となっては場所も定かではないのですが、

あの時の気の良いイタリア娘の笑顔と、たどたどしい「らいく?」のセリフ、
そこに込められた率直な思いはしっかりと記憶に残りました。

親切なカップルの案内のおかげで、無事に宿にもたどり着き、

不安な気持ちのあとに、とても温かい気持ちになってその日は終わりました。

この一見があってから、イタリア旅でだんだんリラックスして歩けるようになった気がする。「良い人もいるんだなぁ…」って。
土地を愛しているんだなって伝わったのも、そのイタリアという土地に、敬意を抱かせてくれましたね。

それまでは、観光客ずれしたところばかり歩いてたのが良くなかったのかもなぁ……。

夜の散歩でちょっとぶらぶらしてるうちに、
なんか見つけて食べるつもりが、結局、迷子になったのでその夜は何も食べれずでしたが……💦

ほんとに、食の都であるはずのイタリアで、毎回なかなかうまいことメシにありつけないのでした。

これは、かろうじてアタリだった食事。
カフェレストランみたいなところで本日の日替わり定食的なもの。パンプキン入りラビオリ。

なかなか満足出来ない食事が多かったものの、ここはお手頃価格で美味しかった!
そして、文句言いつつ、
毎食ちゃんとワインは飲んでいるのね………(笑)。

続きはまた次回!!


今日はここまで!

チャオチャオ👋


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