【宿題の丸付け】より効果的な方法
今回は、皆さんも行っている宿題のチェックの仕方について書いていきたいと思います。
効率的なチェックの仕方と相反する部分もあると思いますが、そもそも宿題は、世間体をたもつためにやっているのではなく、子どもたちの力を付けるために行っているものだと思います。
当然、宿題そのものの量を減らしたり、チェックの量を減らしたりすれば、かなりの効率化を図れるのは事実です。
子どものためを思って出す宿題ですから、より効果的なものであってほしいなと個人的には思っています。
今回は、ちょっとした工夫で行う事ができる宿題の効果的なチェックについて書いていきます。
※ソーシャルディスタンス等コロナ対策の事を意識しながら、ご活用いただければ幸いです。
ご紹介する宿題をより効果的にする方法は、とても単純です。
ずばり、
宿題の振り返りをする
ということがポイントです。
取り組んだ宿題のフィードバックを的確にしてあげることが、子どもたちの今後をよりよくしてくれると思うからです。
また、フィードバックをすることで、行った宿題の内容を改めて振り返るので、記憶にも定着しやすくなりますし、知識や技能的な側面でも、より向上が見込めます。
ですので、宿題を効果的にするために、宿題の振り返りを意識することをオススメします。
しかし、宿題全てに目を通して、コメントして…とやっていると膨大な時間がかかるものです。
そこで、宿題の振り返りを簡単に行うための工夫として、私が行っている方法を2つご紹介します。
①子どもを声が聞こえる範囲によんで、アドバイスを話しながら丸付けをする。
この方法を使うと、子どもの時間をもらうことになってしまいますが、丸付け後に、全員にコメントを書いて…という時間を大幅に削減することができます。
この方法は、即時、直接、話すことで、より的確なフィードバックが可能です。
自分のことについて話されるとき、人はとても意識を集中させるという話があります。
そのため、より話が頭に入りやすくなります。
子どもの様子や背景に応じて、話をすることができるため、コメントよりも的確さが上がるのは、皆さんも想像がつくと思います。
また、フィードバックを生かすタイミングについてもアドバイスをすることが可能な所が大きなメリットです。(1~2分くらいで終わるだろうから、お昼食べおわったら、ちょこっと確認してみてね等)
子どもとのコミュニケーションも短いですが、各々と取れて一石二鳥です。
提出していない子には、相手にもよりますが、その場で一緒にやらないかと提案してみてもよいかもしれないですね。
②宿題の内容について簡単な質問もしくは練習をする。
チェックをして返却をした後や返却をするタイミングで、ちょっと子どもに質問をしてみると良いと思います。
時間があるなら、簡単な問題を出すのも手です。
何人かまとめてでも良いと思います。
その際、宿題の様子に合わせて、やる気を引き出す声掛けをしてあげてください。
ただ、返却するより、かなり効果があるはずです。
なぜなら、質問されたりもう一度同様のことについて考えたりすると、やった内容を振り返れるからです。
機械的に返却するのはとても早いですが、宿題を生かすために、そのあたりは、状況をみて使い分けてみてください。
質問をしたり、問題をだしたりした時に一緒に、声をかけるのは、先生にいわれたからやる、直されたからもう一度やるという意識から、
子どもたちが自分でよりよくやっていくために振り返るという意識にかえるためです。
学年を経れば経るほど、言われたからやる、与えられたからやるという意識が残念ながら染みついているケースが多いです。
ですので、振り返りを自分へのサクッとできるほんの数分の投資という意識にかえる必要があると思うのです。
宿題のチェックを通して、そうした意識を少しでも培うことができれば、これほど、効果的なことはありません。
宿題のチェックの仕方を少しかえるだけで、学習内容の充実という側面だけでなく、行動の意識の変革やフィードバックのよさを伝えることができます。
今回、ご紹介した宿題の効果的なチェックの仕方は、毎日実践できれば良いですが、そうはいかない日もあるかと思います。
実践するにあたっては、休み時間等に時間的な猶予がある場合や子どもを強制的に拘束しないような場合を狙ってまずは、始めてみてください。
きっと少しやるだけで、効果が感じられると思います。
ぜひ、可能な範囲でお試しください。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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