【進化型学級経営】子どもに応じた対応を考える
子どもたちについての情報は、常日頃更新され続け、それが一人ひとり違うということは、みなさんもご存じの事かと思います。
そうすると私たちは、個々の状況や状態に合わせて、対応を考える必要があるといえます。
日頃、全体に対する指導を意識しがちな教師ですが、それと同様、いやそれ以上にそれぞれの子に応じた指導について考え続けていくことが大切だと私は思っています。
子どもたちが、自分達で、自分達自身を成長させていき、クラスとしても成長していくためには、それぞれの子どもをよく見て、支援や指導をしていくことが重要になってきます。
そこで、大切になってくることはなんでしょうか。私なりに、大きく2つ考えてみました。
一つは、それぞれの子どもの情報です。
それぞれの子どもの情報を常に集め、更新していくことで、一人ひとりに応じた適切と思われる対応ができる可能性が高まります。
ですので、日々の仕事の中で子どもの情報を集めたり、自分なりに整理して、活用できるように準備したりする時間をしっかりと確保する必要があります。
その情報を生かすことで、はじめて、それぞれの子たちに、自分自身で成長していくための声掛けをしっかりとすることができると私は考えています。
先日紹介した情報の活用法を生かしながら、それぞれの子たちに応じた対応をしていくことで、個人やクラスを成長させていくことが効果的だと思います。
もう一つは、教師の行動です。
子どもたちは、教師の動きや言葉をよくみて、聞いています。
私たちが思っている以上に、よくみて聞いていると思ってもよいと思うくらいです。
つまり、私たちの行動が、一人ひとりを大切にしているかどうかで、子どもたちが受ける印象は、大きく変わってきます。
これは、言葉にするのが非常に難しいのですが、子どもたちが「自分は、先生に大切にされている」「~さんも~さんもみんな大切にされている」と全員が思うように行動する必要があります。
みんな同じように対応することは、ある意味平等に見えますが、それが、時に、誰かのためにならないということを子どもたちはよくわかっていると私は思います。
そもそも全てを平等にすることは、時間的にも物理的にも不可能だと個人的にも思っています。
そのような考えから、教師がそれぞれの子にとって、今取りうる最善の行動は何かということを絶えず考えながら、行動することが大切だと私は思っています。
教師のできることには限界があります。
その中で、それぞれの子にできることはなんだろうかということを考えながら日々の行動をしていくことで、より良い行動を起こしていけるようになっていくのではないでしょうか。
それぞれの子を大切にするというのは、その言葉の意味からも分かる通り、絶妙なバランスの上に成り立つものだと思います。
そのバランスをとるための日々の試行錯誤です。
話は戻りますが、教師の行動は、一人ひとりの子に対応した指導を実現する上で、最重要と言えるはたらきをします。
ちょっとしたさじ加減一つで、バランスが崩れ、不公平感を生むことすらあります。
子どもたちは、声に出さないだけで、なんとなく感覚で、そうしたことを感じ取っていると思います。
それぞれの子の気持ちを汲み取りつつ、それぞれの子の気持ちにこたえられるような指導を目指して、行動をしていくことは、とても難しいことかもしれませんが、真に大切なことのはずです。
一人ひとりがそれぞれ、自分の力を発揮し、進化していけるようにするためにも、常に行動を見直しながら、指導に当たっていく必要があります。
最後に…
子どもに応じた指導をしていくことは、教師として当然大切だと誰もが分かっています。
しかし、学校という現場の中では、全員を同じように指導して、均質化しようとする行為を私たちは、無意識のうちに行っていることがあるのではないかと思います。
それぞれの子を大切に、指導するということは、単に、同じことを同じようにやらせるということではないはずです。
やりやすさ、お手軽さを求めすぎるのではなく、それぞれの子どもたちにとって大切なことは何なんかについて考え続けながら日頃の指導に当たることが重要であると私は思います。
子どもたちや学級が、成長し、進化していけるようにするためにも、それぞれの子に応じた対応ができるように日々、努力していくことが大切であると私は思います。
以上になります。
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