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今できる【生徒指導】準備② 生活の忘れ物編

今のうちにできる生徒指導準備その②です。

その②では、主に3つの生活の忘れ物について書いていきます。
その①でも少し書きましたが、どの場合も忘れてしまった人や準備できなかった人はどうしたら良いのかをわかるように周知しておいてあげるのが一番重要なポイントです。
そうすれば、互いに余計なストレスをためる必要がなくなります。
ただ、忘れ物を指導するだけでなく、システムを整えておいて、そのシステムを生かしながら、自分で考えて行動するきっかけにもなるので、一石二鳥です。

①上履き忘れ

上履き忘れの子をそのまま一日素足で行動させるのは、危険です。
ケガの恐れがかなりあります。
とりわけ、休み明けには、ついうっかり忘れてしまうことが多いですよね。
あの時のやってしまった感は、ご自分も経験ある方が多いはず。

ですので、必ず丁寧に対応できるようにしてあげましょう。
これの対応は、上履きか代わりになるものを準備しておくことです。
お古の上履きを回収したり、学校の予算で可能でしたらスリッパや予備の上履きを準備したりして、貸出ができるようにしておいてあげましょう。
(学校の生徒指導部などで共通理解を図れるならそれが一番です。可能なら学校で統一して対応してあげられるように働きかけてみてください。)

衛生面を考慮して、貸し出したらしっかり洗って返してほしいところです。
家で洗うのが難しい人が多い場合や貸し出しが少ないことが予想される場合は、学校でお手入れしてあげましょう。掃除の時間等にちょっと時間を割いて洗ってあげる、もしくは借りたことを一緒に洗えばよいだけです。
「上履きを洗うけど、ほかの困った人のために一肌脱いで、一緒にあらう?」といった声をかけてあげれば、みんな前向きに手伝ってくれます。
人によっては、借りてない時にも手伝ってくれると思います。

忘れたことではなく、ないことが問題ですのでまずはそれに対処。
そして、借りるシステムでみんなで助け合うという精神を育てていきましょう。

②体育着忘れ

これは、学校のルールや安全面で対応が分かれるところです。
しっかりと学校単位で対応を揃えておきましょう。
あるクラスでは忘れてもできる。あるクラスではできない。
なんてことになるとちょっとしたことなのですが、学校や担任への不信感につながりかねません。
事前に忘れたら「~~~~」という共通理解を図れるようにしましょう。
ケガ等の防止の観点から言ってもこれは、大切なことです。
②に関しては、特に学校単位での動きが大切です。相談してみましょう。
私の学校は、ケガの防止という観点から忘れたら参加できないきまりになっていますが、外遊びの範疇のレクなら一緒にやらせてもOKというファジーな部分があります。
忘れた子がいる場合は、そのようなレクを少し授業のはじまりに取り入れています。
楽しい時間はなるべくみんなで共有できるように配慮してあげたいところです。

③給食着忘れ

給食着を採用している学校は多いと思います。
学校で聞いてみると給食着を忘れたら当番活動に参加できない、配膳に参加できないという風になっているクラスが多いと聞きました。
では、ない人はなにもしなくて良いという雰囲気が蔓延したら、どうなるでしょうか。
ちょっと良くないイメージですよね。
忘れたのが仕事できないと悔しいぐらいの子なら問題ないのですが、色んな性格の子に対応した柔軟なルールを作って準備しておきたい所です。
しっかりとやっている人達に不公平感を与えないようにしたいと私は思っています。

例えば、私の学校では、給食後の牛乳パック洗いや配膳台の後片付けといった役割があるのですが、こちらは、給食着がなくてもできます。
しかも昼休みが削られるのであまり人気ではありません。
私のクラスでは、当番で忘れた人には、これらの仕事をお願いしてやってもらうようにしています。
また、当番でない人は配膳をしてもらう変わりに友達の下膳の手伝いをするというようなシステムにしています。
お世話になった分やできない分は、その他のできることをしようというコンセプトでそういうシステムを作りました。
優しい人が多いので無償でやってくれるのですが、やはり自分のそのときできることをするという考えを大切にしたいと思って、指導を行っています。

まとめ  生活の忘れ物対策

①上履き忘れ
予備の上履き等を準備して対応。安全確保を忘れずに行う。
忘れた人に優しいシステムを構築して運用できるように日々指導。
②体育着忘れ
授業に直接的に影響を与えるため、学校単位でのルールの統一が大切。
もしもないなら今のうちに質問して、きまりを明確化しておきましょう。
③給食着忘れ
当番活動を通して、忘れても、その時にできることを頑張るという気持ちを培えるようにする。学校の給食に合わせてできることをやるシステムを構築しておくようにする。


みなさんはどうしているでしょうか。賛否両論ある所だと思いますので、お時間あったらぜひ情報をください。
お読みいただきありがとうございました。

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