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知らない世界の広さ

SNSに日々上がってくる人々の生活。いろんなことがあるんだなあ、と時折眺めています。

とあるがんサバイバーに会いました。知り合って長くはなるけれど、ゆっくり話すのは初めてでした。そしてSNSには出てこないいろんなことを知ったんです。それはあまりにもドラマチックでした。辛さと幸せがないまぜのドラマチック。その人は私に話しながら、何度もこらえては笑顔を保ちました。

海外ドラマを観ていると、” I don’t need a drama anymore ”なんてセリフがよくあります。もうこれ以上のドラマは要らない、という。「日常」ってもっと穏やかでいい、ということがベースにあるわけです。

本当の「ドラマ」って見えてなくていいんだな。自分だけのものなんだな、と改めて今日の対話で感じました。その人もきっと時が来たら、そのドラマを人に伝える使命があるんだと思います。

私が乳がんを公表したのは「当事者は基本サイレントになる」ということが、啓発の妨げになっていると感じたからです。もちろん私のチカラなどは取るに足らないことだし、わざわざ言う必要もないことで。。それでも「救われた」と連絡をくれる人がいる事に、私にも「何か」があるんだろう、と日々実感します。

私たちひとりひとりの存在なんて、小さな小さなものです。そんな「大衆の中で」それでも出来ることを探していくことが生きていくってことなんだろうな。。。あなたの隣のその人の、何を知ってるんですか? ゆっくり喋ったことのない人の、何を知ってるんですか? 自問しながら、なんにも知らない自分に「しょーがないじゃーん」と答えるわけです笑笑


乳がんで入院中。病室の窓から見える通りと、私の家の窓から見える通りは同じ通りでした。家から徒歩3分の場所は、私にとって初めての世界でした。1ブロック向こう側の「近所に入院」。それも私に「知らなすぎること」を教えてくれた、かけがえのない経験のひとつです。

まだまだある、知らないを知るヨロコビ


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