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一人旅マガジン やっぱりいい。北海道バイクとキャンプ旅

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2021年夏。北海道を旅したエッセイの連載です。 ツーリングと焚火と、ときどきお酒。 旅慣れたようで不器用な、年月を経て改めて感じること。 通勤電車の中で、息抜きがてらカフェで、…
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#キャンプ

#1 出発、新千歳 大人の青春

 もう、何度目かわからなくなってしまったコロナ禍による緊急事態宣言。今年の夏はまともに商…

TOMoki
3年前
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#2 支笏湖~ニセコ 何も観ないパノラマライン

 ぎこちない運転のまま千歳市内を抜け、まずは支笏湖へ向かう。関東よりはいくらか涼しいだろ…

TOMoki
3年前
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#3 積丹半島 キャンプ飯の炊き方

 山から海に向かうようにして入ってきた岩内町は、積丹半島の西の付け根あたり。今日はどこま…

TOMoki
3年前
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#4 積丹半島~小樽、北へ 人気のない道、色気のある街

 ジージージージー!ミーンミーン! キャンプサイトのあらゆる木々から、蝉たちが一斉に鳴き…

TOMoki
3年前
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#5 日本海オロロンライン①

 日本海オロロンラインはときどき、海抜数メートルほどのところを海に沿って走る。道は退屈だ…

TOMoki
3年前
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#6 日本海オロロンライン②

 左に海、右に丘陵だけが続く間を一本の道だけが延々と続く日本海オロロンライン。やがて右側…

TOMoki
3年前
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#7 初山別 みさき台公園キャンプ場

 テントの設営が終わり、さて、今夜は夕食と風呂をどうするか。旅の1日を締めくくるビールがぬるいのは許しがたい。先に風呂で夕食の調達は後にしたい。今日は温泉が園内にあるが、しかしスーパーは近くにあるだろうか?ネットで調べればよいのだが、旅では、なるべく携帯は使いたくない主義で。  賭けで北へ向かって、もしハズレなら、南に少し戻ったところにあったセイコーマートか。バイクで5分10分くらいなら、賭けが外れても戻ればいいやと、先に温泉にいくことにする。温泉施設に併設の売店には土産用に

#8 サロベツ原野 ライダー憧れの地

 3日目の朝。周りのキャンパーがテントを撤収する音で起きる。少し頭がポーっとする。昨夜は…

TOMoki
3年前

#9 クッチャロ湖~サロマ湖 あの時の姐さん

 クッチャロ湖は、オホーツク海側を北の果てまでもう一息の、町のすぐ近くにありながら観光地…

TOMoki
3年前
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#10 サロマ湖 キムアネップ岬キャンプ場

 キムアネップ岬の付け根辺りにある駐車場からは、晴れていれば、湖面に沈む夕日の美しい姿が…

TOMoki
3年前
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#11 網走~斜里 雨のはじまり

 4日目の朝は、ミスティな雨で始まった。わかってはいても、やはり雨は嫌なものだ。他のテン…

TOMoki
2年前
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#13 羅臼~標津~中標津 行くか・行かないか

 羅臼を発ってからの運転は、寒く苦しく辛かった。なるべく雨と風に当たらないよう身を小さく…

TOMoki
2年前
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#15 霧多布~落石~根室 東の国から

 寒さで手がかじかむ。5分も経たないうちに展望台を後にした。駐車場に戻りトイレに行くが、…

TOMoki
2年前

#16 根室~中標津 不安な夜

 土地はもて余すほどに広いはずで、44という若い番号の国道ならそれなりに交通量もあるはずだが、国道44号は片道1車線で、しばしば続く追い越し禁止区間では、1台のトラックの後ろにずらりと車が溜まって連なる。電車ごっこのような風景だ。追い越し禁止区間が終わっても、道がカーブしていて対向車の有無が見えなかったり、または向こうに対向車が見えるなどして、追い越すに追い越せないという状況が続く。  やがて、その長い列を飛び出していった勇気あるものは1台の白いスポーツカーだけで、他のみな