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ヨーロッパの人たちが日本の田舎をどう感じているか

最近感じていること、それは「日本の田舎を取材して思う」です。

今秋は北近畿(福知山、綾部、朝来など)を取材することが多かったです。しかも都市部ではなく農村部を。

そんな中、都市から田舎に移住し農家民宿を経営している人たちにお話を聴いたところ、世界の旅人の嗜好には民族差があることがわかったそうです。

以下、日本人型、東南アジア型、ヨーロッパ型にざっくり分け、「田舎に訪れる旅人が何を求めるか?」という視点から見てみましょう。

日本人は、農業体験とか、モノづくり体験とか、田舎でできる"体験"を求めてくる人が多いそうです。
東南アジアの人たちは、ハイキングとか川遊びとか自分たちで何かを見つけて遊ぶ人が多いそうです。
それらに比べてヨーロッパの人たちは「何もしない(ことを望む)」人が多いというのです。(もちろん一般論であり、すべての人がそうだという意味ではありません。)

例えば、京都府の綾部に訪れたフィンランド人は滞在中、木に吊るしたハンモックに一日中揺られていたというのです。あとは宿の付近をぶらぶら歩いたりして時間を過ごす。

私たち日本人は旅行する時、せっかくなので何かしないともったいない、と思ってしまいます。
観光とか、買い物とか、グルメ巡りとか。何かするものがないと退屈だと思ってしまう。

今回みなさんと共有したいことは、このヨーロッパの人たちの目線です。

彼らから見ると、日本の田舎の風景(匂いや風など含め)は「何もない(ように見える)世界が、なにより豊かな価値だと感じられる」ということですね。その空間に身を置くことが旅の醍醐味であり、旅する価値であると。

日本は国土の約60%が森林です。これはアマゾンを擁するブラジルに肩を並べるほどで、日本は先進国の中では稀有な森林大国なのだそうです。気づきませんでした。

この視点は、日本の私たちに何らかの示唆を与えてくれそうです。

私もそうですが、田舎で育った日本人にはその価値になかなか気づけません。

移住を促進している自治体の方に伺ったところ、田舎に活力を与え、前に動かしているのは、移住してきた人、または一旦外に出て帰ってきたUターン組の人が多いと。

今、世の中をどんよりとした不安が覆っていますが、今こそ日本の価値を改めて見つめなおしてみると、この先進む道に光が差してくるような気がします。

私も取材で感じた、知られざる土地の魅力をどんどん発信し続けていきたいと改めて思っています。
日本が先進国の中では森林大国だということをまったく意識していませんでしたが、全国を取材で周っていると確かに「日本って緑が多いなぁ」と感じます。
世界の多くの人が「日本に旅行したい」と思っていると何かで聞いたことがあります。水が豊かで緑が多く、四季があり、その折々の姿を楽しめる国ってなかなかありませんよね。

しかし、外国人もよく京都の北部の綾部とかを旅先として見つけてきますよね。日本に住んでいる私たちもよく知らないのに(笑)。

まだまだ私の知らない日本の魅力、探求し続けたいと思います。
                           2022年12月1日

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