見出し画像

商業施設における食品ロス削減にTABETEを活用。消化仕入れのテナントでも会計処理の煩雑さなく利用でき、加盟店は7店舗まで拡大。【住友不動産商業マネジメント株式会社(有明ガーデン)さん】

商業施設に入居しているテナントは、客足や需要の予測をしづらく、食品ロスが出やすい環境であると言えます。特に昨今は新型コロナウイルスの影響で、さらに問題を加速させている状況です。

そんな中、住友不動産商業マネジメント株式会社が運営する施設「住友不動産 ショッピングシティ 有明ガーデン」では、TABETEを活用し食品ロス削減に取り組んでいます。今では7店舗が加盟しており、合計で500食以上のレスキューを達成。400名ちかくの来店に繋がりました。
消化仕入れの契約であっても、テナントから商業施設へTABETEの売上報告をする際の煩雑さはなく、導入ハードルは低いとのことです。

今回は、TABETE導入に携わった住友不動産商業マネジメント株式会社の担当者さんと、実際に店舗でTABETEを利用している「メゾン・ド・ヴェール有明ガーデン店」店長さんにお話を伺いました。

【今回お話を伺った方】
・宮﨑さん:住友不動産商業マネジメント株式会社 有明モール運営(写真左)
・天野さん:メゾン・ド・ヴェール有明ガーデン店 店長(写真右)
【目次】
・商業施設からの紹介でTABETEの導入を決めた
・予想に反して、常連以外の新規の方がレスキューに来られる
・商業施設は来客数が読みにくいため、TABETEを活用しやすい
・テナントはレジで掛け売りするだけなので、会計処理のハードルは低い
・施設が主導となって、取り組みのストーリーを作ることが大切


【商業施設からの紹介でTABETEの導入を決めた】

峯岸:初めに、メゾン・ド・ヴェールさんがTABETEを導入したきっかけを教えていただけますか?

画像6

天野さん:はい、有明ガーデンさんからご紹介いただき、導入に至りました。

峯岸:導入にあたり懸念事項はありましたか?

天野さん:導入を決めたのは本部ですが、会社からは特に懸念事項などは聞いておりません。

個人的にはありがたいなと思いました。スタッフの皆さんがケーキやパンを捨てなければいけないのはずっと心苦しかったです。

まずは有明ガーデン店をトライアルとしてTABETEを始めて、今後は他の店舗にも広げていく見込みです。

????????? メージ画像

(出品商品のイメージ)

峯岸:ケーキやパンは、どちらも当日中の消費期限なのですか?

天野さん:パンは8時間の期限で、ケーキは納品時から翌日の閉店までの期限で設定していますね。

日々の納品数が決まっており、冬場は売れやすいのですが、暖かい時期は売れ残ってしまうことも多いです。

あと、ケーキはパンより期限が長いですが、ケーキのほうが原価が高いので、売れ残ると経済的にも負担が大きいです

【予想に反して、常連以外の新規の方がレスキューに来られる】

峯岸:食品ロスに対する他の取り組みや、店頭での値引き販売はされていますか?

天野さん:食品ロスに対する他の取り組みも、店舗での値引きも実施していないです。食品ロス対策として活用しているのはTABETEだけです。

峯岸:TABETEではどのような方がいらっしゃいますか?

天野さん:当店は女性のお客さんが多いですが、TABETEでは男性も一定数レスキューされます。
最初は常連のお客さんが利用するのかと思っていましたが、予想に反して新規の方がレスキューにいらっしゃいますね。

峯岸:食品ロス削減以外の副次的な効果を感じていただけて、嬉しいです。確かに、ユーザーさんに取ったアンケートでは、購入ユーザーの65%が、TABETE目的でその商業施設に来店しているというデータがあります。

また、TABETEユーザーの35%は、TABETEきっかけで初めて知ったお店にそのあと通常来店するようになるというデータも出ております。

画像8

ユーザーアンケート結果

【商業施設は来客数が読みにくいため、TABETEを活用しやすい】

峯岸:続いて、施設側のご意見をお伺いいたします。有明ガーデンさんでは現在7店舗がTABETEを導入していただいておりますが、短期間でここまで加盟店舗が増えた要因はどこにあるのでしょうか?

画像6

宮﨑さん:当施設はシアターが併設されているので、公演がある日は来客数が多く、飲食テナントは受発注予測が難しいです。その分ロスが出やすいため、元々テナントさんの食品ロスに対する課題意識が強いことは要因としてあると思います。

また、来店されるお客さんも環境などへの意識が高い方が多いので、TABETEの価値を理解されやすかったこともあると思います。

峯岸:TABETEは環境意識の高いユーザーさんが多いですが、有明ガーデンさんに来店される方も、環境意識の高いお客様が多いのですね。

宮﨑さん:あとはコロナ禍もあり館全体でテイクアウトを促進していたため、TABETEでのテイクアウトが受け入れられやすかったですね。

峯岸:TABETE以外で、食品ロス削減に関して取り組んでいることはありますか?

宮﨑さん:今まさに検討中なのですが、従業員向け販売を実施しようと思っています。施設が場所を提供し、参加を希望されるテナントさんは、ロスになってしまいそうな商品を従業員向けに販売できる取り組みです。

テナント同士の垣根を越えて、皆で助け合う取り組みができたらいいと思っています。それこそが商業施設の醍醐味です。

こういったことはTABETEさんが気付かせてくれました。

峯岸:そう言っていただけると、嬉しいです!ありがとうございます!

画像6

【テナントはレジで掛け売りにするだけなので、会計処理のハードルは低い】

峯岸:有明ガーデンさんのように消化仕入れの商業施設のテナントがTABETEを利用する際、会計処理の流れはどのようになっていますか?

天野さん:有明ガーデンでは、レジで売掛処理をして、施設には掛売りの金額として売上報告しています。

当店ではレジキーでTABETEボタンを用意して、掛売りボタンで処理していますね。

峯岸:どのタイミングでレジ打ちをされていますか?

天野さん:ユーザーさんがTABETEでレスキューにいらしたら、商品をお渡しした後にレジで手入力で計上しています。

峯岸:消化仕入れの施設だとどういう流れなのかと気になっていたのですが、そのように処理されているのですね。

【商業施設側が主体となって、ストーリーを作ることが大切】

峯岸:いろいろなお話を聞かせていただき、ありがとうございます。今後の展開の予定や、他の商業施設さんへのメッセージをお願いできますか?

宮﨑さん:今後オープンする予定のテナントさんにもTABETEをご案内していきたいと思います。施設としてもテナントとしてもお客さんにとってもウィンウィンな取り組みなので、もっと広げていきたいです。

また、食品ロスに対する取り組みであることを施設が発信することが大切だと思っています。施設がストーリーを作って、館内での告知や、公式ホームページやSNSでの発信をすることで、公に「これは有明ガーデンの取り組みです」と皆さんに伝えることで、サービスを利用する方が増えていったら嬉しいです。

峯岸:素敵なメッセージをありがとうございます。みなさま、本日は本当にありがとうございました!

【最後に】

今回は、商業施設でTABETEを活用している事例として、有明ガーデンさんとメゾン・ド・ヴェールさんにお話を伺いました。
駅ナカの商業施設や、シアター併設の施設は、来客数が読みにくく食品ロスも出やすい状況であると言えます。商業施設でTABETEを活用することで、食品ロス削減と新規顧客の獲得など、副次的なメリットも感じていただいていることが分かりました。
今後も商業施設さんと連携して、食品ロス削減に取り組んでいきます。

画像7


〈取材・文=峯岸〉

ーーーーーーーー

今後もTABETEを導入している店舗さんへのインタビューや、フードロス削減の工夫についてnoteで発信していく予定です。フードロス削減にお困りの飲食店の方は、ぜひ以下URLからご連絡ください。

飲食店様のTABETE掲載申し込み・資料DLはコチラ↓

TABETEのアプリ登録はコチラ↓

・iOS 版

・Android 版

公式Twitterから最新のレスキュー情報もお届け中!

・TABETE 公式Twitter


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?