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本音で話したら彼の気持ちが変わった

私が思いをぶつけた後、彼が話し始めた。

「昨日も1人で天ぷら食べに行ったんだけど、全然美味しくなくて…○○ちゃんと食べたいなって思って…」

「泣きながら食べて、駅から帰る時もめっちゃ泣きながら帰って、帰ってからも辛くてずっと辛くて…」

と彼はずっと子どもみたいにわんわん泣いていた。

「何しても辛くて。ソファーの横にいるんじゃないかなって思ってもいなくて…テレビ見ても面白くないし何見ても思い出して…」

「はやく会いたいなって思って、だけどLINEもなかなか既読つかなくて早く既読つかないかなって思って…既読ついたとき嬉しくて…」

だからあの追いLINEがきてたのか、と思った。
LINEからはそんな辛さは伝わってこなかったけど。

「なんか…自分が思ってたよりすごい好きだったんだなって思って…」と彼が言った。

そんなに彼が私のことを思ってたくさん泣いてくれたんだと思うと、少し嬉しいような気もした。でも帰り道まで号泣するくらいだったら別れるとか言わないでよ、とも思った。

彼も私への思いをしっかりぶつけてくれた。

すると、彼から思いがけない言葉が。

「○○ちゃんがちゃんと気持ち伝えてくれて嬉しかった。自分も遠距離頑張りたいなって思う。」

一瞬時が止まった。
嬉しかった。本当に嬉しかった。
まさかこんな展開になるとは思ってもみなかった。

「ほんとに?じゃあこれからもよろしくってことでいい?」

もう一度彼に聞いた。

「うん。よろしくね。たくさん傷つけてごめんね。」

私たちはやり直すことになった。
記念日も変えることにした。
2日しか変わらないけど。

仲直りのハグは2人とも号泣でいつもよりも
強かった。

しっかり話して良かったなと心から思った。

この日初めてお互い笑顔になった。

また彼の笑顔が見れたことにこの上ない幸せを感じた。

「ケーキ食べる?」と彼が言った。

実はちょっと前が私の誕生日で、プレゼントはくれたもののケーキを買ってなかったことを気にしていたらしく、ケーキ屋さんで買ってくれていた。

「ホールじゃないけどごめんね。」

ケーキ無かったか〜とちょっとだけ、ちょっとだけ思っていたけど、彼の気持ちに胸がいっぱいになった。

ケーキの消費期限はその日でギリギリだった。

「今日来てなかったら食べれなかったね。」

「ほんとだよ〜危なかった。」

と軽いジョークを言いながら食べるケーキは特別な味がした。

「美味しいね」と2人とも泣きながら食べた。

「明日目が腫れて仕事行けないじゃん!」

って冗談をこれからも言い合えるんだなと思うと嬉しくてまた涙が出てきた。

2人とも落ち着いたとき、彼が実はさ…と話し始めた。そこで判明したのが、

・実は異動は嘘で正しくは転職。4月からは地元で公務員として働くこと。

・実は付き合うのは私が初めてだったこと。

色々?!?!な暴露だった。

彼はずっと地元で働きたいと思っていたらしく。今後結婚して子どもができて…となると、今の職場だったら異動も出張も多くて出産に立ち会えなかったり運動会に行けなかったり…とかを考えていたらしい。

そうなると公務員がいいかなという結論に至って、今年の1月からコツコツ勉強をしていたそう。

全然将来のこと考えてるじゃん!
今しか考えないタイプだと思ってたのに…!!と思った。

なぜ私にそれを言わなかったかというと、
それを言ってしまうと私を裏切ることになると思って言えなかったらしい。

まぁたしかにそう捉えられるよな…
実際そう捉えてたかもな…

でも。それよりも私は、
「自分で将来のことを考えてコツコツ勉強して、しっかり合格して転職先を決めた彼」を純粋にすごいなと思った。かっこいいと思った。

素直に「おめでとう!すごいじゃん!ほんとに尊敬する!!」
という言葉が出た。

そしてもう1つの衝撃事実。付き合うのは私が初めてだということ。

元々1人と聞いていた。別れ話のときも前付き合っていた人は〜とか話してたけど、じゃあそれは誰だよ?!って話で。

結局その人は告白する前に相手の子に彼氏がいたという苦い思い出に終わったらしい。

「ごめん。いないのはなんかあれかなと思って。強がりでした。」

いや全然良い。むしろ嬉しい。まぁ衝撃だったけど。

そして今後についても彼としっかり話した。

遠距離もダラダラしてもしょうがないと期限を設けた。

期限は来年の12月。
4月からは月1回私が彼に会いにいく。
交通費は割り勘。
電話もする。

色々2人で決めた。
「遠距離だけどこれからはちゃんと将来のことも逃げずに話し合おうね。」と約束した。

遠距離が続くかどうかはまだ始まってもいないし分からない。

「もし続くってなったときはあたし全然そっち行くからね、元々転職もしたかったしそっちにも友達たくさんいるし!だから○○くんはそんなに重く受けなくてもいいからね。」と伝えた。

2人でしっかりと向き合って遠距離でも続ける道を選んだ。

期限の12月になっても、また一緒に生きていく道をお互いが納得した形で選べるようにしたい。

自分の思いを言葉にして伝えるってこんなにも大事なんだなと実感した。

パーキングに着いて、私の車の助手席に乗った彼はまた泣いていた。

「なんかほんとに良かったなぁって…」

泣き虫かよ!あたしより3つも上だぞ!
と思いながらも、そんな彼を愛おしいな、これからも大切にしていきたいなと思った。


彼と会える時間を今まで以上に大切にしていこうと思う。

これからもよろしくね。


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