『将来の夢は家事代行です』という選択肢が子供たちにとって当たり前になったら
東京都近郊にて、フリーランスで家事代行のお料理をしている、しゃなんと申します。
『将来の夢は家事代行です』
という子供たちが当たり前に現れたらいいな、と前々からよく思っているんです。
これまでも、いろんな人にそう話してきました。
最初は、自分が好きで真剣に取り組んでいることが、かっこいい仕事として認知されたら嬉しいなという思いだけでした。
しかし今思うのは、もっと家事代行が生活に馴染んで、困ったときはみんなで日々の暮らしを支え合える、あたたかい仕組みが当たり前のようになっている社会になったらいいなぁということ。
その流れで、利用するのも働くのも自然な選択肢になって、その先に『将来の夢は家事代行です』という言葉が聞こえてきたら嬉しいなと思うようになりました。
ちなみにこの仕組みが当たり前になったら助かるのは、家事が回らずに困っている人だけじゃありません。
働き手にとっての雇用先として金銭的に生活の支えになることもできます。
実際わたしは利用してくださるお客様のおかげで食べていけるのです。
そして長年家庭を支えてきた専業主婦のような方で、外で働くことにブランクのある方にもスムーズに再就職することができるし、
自分のペースで働ける環境なので、家事をしながらでも、Wワークとしても働くことができる。
家事代行が広まって根付いて行けば、助かる人が本当にたくさんいると思います。
でも、それはなかなか簡単ことではないこともわかる。
今わたしは、家事代行で働いていて、それを利用している人と接することが多いので、忘れがちになってしまいますが、家事代行を利用するのも、働くというのにも始めは心理的にハードルがあるんですよね。
都内ならまだしも、地方だとなおさらだと想像します。
おうちのこと他人に頼んでいいのかな?一部の富裕層のためのものなんじゃないかな?贅沢なことなんじゃないかな?
そんな風に考えてしまう気持ちも良くわかるし、自分でできれば一番いいのかもしれない。
だけど困っているのなら、少しでも誰かに頼ってみるという選択肢を心の何処かに持っていてほしい。
お仕事にしても、子育てにしても、代わりがいない、あなたでなければならないことってあると思います。
本当にやりたいこと、時間をかけたいことを犠牲にしてまで、やりたくない掃除や料理をするというのは、辛いし悲しいと思います。
あなたがやりたいことは、あなたにしかできない。
大事なことに集中するために、それ以外の何かは手放して、誰かに託してみる。
勇気を出してそうしてみたことで、心も体も楽になった...という方を、わたしはこれまで何人も見てきました。
え、家事って仕事になるの?
って思われることもあるでしょう。実際わたしがそうでした。
高校時代のわたしの夢は専業主婦。
外で仕事をしたくなかったわけじゃなくて、家事が好きだったし、価値のあるものだと感じていたんです。
きれいに整った空間で、手作りのご飯を食べることは本当に心地の良く、日々の活力になり、家族の生産性が高まることであると、子供ながらに知っていたから。
家事が好きで価値を感じていたけど、それが家の外でお金をもらえる仕事になるとは思っていなかった、といういい例です。
そのあと、全く別のことに興味を持ち、挫折し、遠回りしながら、偶然たどり着いたこの家事代行のお仕事ですが、
ある意味、あの将来の夢が叶ったと言えるなあと最近気がつきました。
自分次第で、好きなことをなんだって仕事にできる世の中です。
これからも、高校生の頃のわたしが、『そうそう!こんな仕事がしたいの!』と言ってくれるようなキャリアを築けたらいいなというモチベーションで頑張りたいと思っています。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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