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瀬戸内海行き当たりばったり旅~住職さんに会いたい~ 第7話

しまなみ海道は走ったけれど


翌日。晴れ渡る広島の空を見ながらネットカフェを出ると、夏の蒸し暑い風がビューっと。あっという間にTシャツは汗でびょびしょになる。今日も暑くなりそうだ。

福山から電車に乗って再び尾道へ。前日、返しそびれた自転車をレンタサイクル屋に持っていく。朝っぱらから自転車を返す人なんて多い訳もなく、スタッフのおじさんの怪訝な視線を感じづつ返却。

住職さんに会いたい!

この旅行ノートでも何回か書いているが、私はタビフリークというオンラインサロンに参加している。

参加しているメンバーさんはみんな優しい方なので、温泉に浸かるかのように楽しませて頂いているのだが、そのオンラインサロンのメンバーさんに山口県岩国市の住職さんも参加していて、昨晩孤独の中自転車を漕いでいる時に、「今ならチャンスだ!」と思い立ち、当人に連絡することなく訪問することを決定。やっていることはへずまりゅうと変わらないのである。

やってきたのは山口県の岩国駅。ここから岩徳線に乗って周防高森駅で下車。駅前にはTHE・田舎の、のどかな風景が広がっていた。

今から行くのは浄土真宗のお寺である月空寺というところ。駅からは歩いて15分ほど。

月空寺にやってきたものの、そんな都合よく住職さんがいる訳もなく仕方ないかと思いつつ参拝をして、フェイスブックで「月空寺に行ってきたぜ ヤー」といった承認欲求丸出しの投稿して寺を後にした。

しかし・・・。岩徳線は日中は2時間に1本しか列車がこない。次の列車は2時間後。今いる岩国市周東町は、お世辞にも栄えているとは言えないのでどう時間とつぶそうかと考えた結果、国道沿いに食堂があることを発見。時間もちょうど昼時。飯にしよう。

物価高に負けない食堂に出会う


月空寺からの眺め

国道沿いには典型的なロードサイド店が並ぶ中、ドライブインあけみという食堂は元気に営業していた。大阪に帰ってから調べたのだが、この食堂は岩国市だけではなく山口県でも有名な食堂で、訪れた時もテーブル席はすべて埋まっていた。メニュー表が壁に掛けられていたので野菜炒め定食を注文。しばらくして出てきたのは・・・。

なんですかこのご飯の量。特に大盛りにしてくれとは一言も言ってないのにこの量である。これで640円(※訪問当時)となると、価格破壊もいいところではないだろうか。味もおいしかった。きっと毎日沿道のトラックドライバーの胃袋を満足させていることだろう。

大盛のごはんをハフハフを食べていると、さっき投稿したフェイスブックに住職さんが、「今どこにいますか?」と。

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