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東北の今を見に行く2021~リスタート~ #3

暗闇の中で照らされる街並みと、静かにたたずむ震災遺構を見に行く

久之浜からいろんな電車を乗り継ぎ宮城県の石巻市へ。

石巻といえば漫画家の石ノ森章太郎先生ゆかりの地。故郷はとなり町の登米市だが、少年時代に自転車で石巻の映画館で通っていたことから本人は第2のふるさととしている。
現在、石ノ森章太郎先生が書いたキャラクターがデザインされたマンガッタンライナーも運行中。

石巻線を走っていたマンガッタンライナー

石巻駅からは石巻線に乗り、向かうのは女川町である。当時は復興の先駆者と言われ、実際にも他の地域より建物の再建が早い印象を受けたが・・・。

建設途中の女川駅(2014年撮影)
2015年12月撮影

今回の旅では夜間の訪問。駅前のクリスマスツリーがキラキラと光り輝いていた。



近くにある商店街・シーパルピア女川も街路樹が光輝いて幻想的な雰囲気だった。残念ながらさんまパンは打ってなかったので商店街をそのまま抜けて向かうのは女川町の震災遺構・旧女川交番である。


鉄筋コンクリートの2階建ての建物だった旧女川交番は、津波の引き波によって基礎からなぎ倒されたもので、世界的にめずらしいという。2015年に訪れた当時はこの一帯は工事中で近くには立ち寄れなかったが、2020年の2月に整備完了。周辺からの景観に配慮した形で残されることになった。交番の周りはらせん状のスロープになっていて、壁には震災前の女川や震災から復興までの軌跡がパネル展示されている。

スロープを下って一周してみる。普段見ることがない建物の基礎があらわになった状態は、津波の引き波の強さを感じ取れる一番のポイントになるだろう。

天井部分にはなにかがぶつかった跡が
旧女川交番の地図 駅から徒歩5分ほど。


女川から石巻線や仙石東北ラインを経由して仙台駅へ。2日目はここで終了となる。

夜の仙台駅。東北第一の都市としてやはり人込みも多い。その中をかき分けて向かったのは仙台駅東口にある半田屋である。

半田屋で中盛ごはんを頼んでみた

半田屋とは東北と北海道を中心に展開している定食屋チェーンである。予め小皿に作られている十数種類のおかずを、食べたい分だけ取るシステム。ご飯と汁物はレジで別途注文である。肉じゃがとサラダを取り、豚汁を注文。店員のおばちゃんにご飯はどうするかを聞かれ、一番大きい中盛を注文した。
「そういえばなんで大盛がないんだろう?」と疑問を呈したのもつかの間。おばちゃんはどんぶりに注がれた山盛りのご飯を持ってきて・・・。



半田屋のキャッチコピーといえば「生まれたときから、どんぶりメシ」女の子がどんぶりに入ったご飯をほおばる広告が有名であるが、ここまで盛られているとは。(しかも中盛)もしかしたら半田屋で大盛というワードは禁句なのかもしれない。ただ味か格段においしく、残さず食べきることができた。今回は注文しなかったが、半田屋にはラーメンもあるし、安い。是非東北へ行く際は行ってみてはいかがだろうか。


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