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マッキンゼー論考「トップ企業はデジタルと分析でどう秀でているのか」

今回は、マッキンゼーレポートをまとめます。テーマは「トップ企業はデジタルと分析でどう秀でているのか」です。6つのポイントが挙げられているので、順にまとめていきます。関連する別のレポートのリンクも貼ったのでセットでどうぞ。

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背景としては、Digital multi-industry ecosystems が2025年には32%を占めることが挙げられています。

1.Strategy: The bold pursuit of digital’s value

戦略:デジタルの価値の大胆な追求

トップ企業は、新しいデジタルのビジネスの開発と、既存のコアビジネスをデジタル化することの2つの戦略に分けた時に、
新しいデジタルビジネスの開発にコアビジネスをデジタル化するのと同じくらいのリソースをコミットさせています。
また、戦略策定もペースが早まっており、従来の古風なプランニングではなく、新規事業開発のための連続的で、素早い動きに変わっています。

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2.Talent:Assembling a digital workforce

人材:デジタル労働力を結集させる

成功している企業は、デジタルと労働力をマッチさせてRecruitment trainingに力を入れています。

企業は、より深く、より幅広いスキルセットを持つデジタルスペシャリストを仲間に入れ、その人たちと普通のビジネス畑の同僚とをチーム化しています。 もちろん、そのビジネス畑の従業員もスキルアップさせる環境も用意しています。 たとえば、アナリティクスアカデミーは、幹部から最前線の従業員まで、すべての労働者向けのトレーニングを提供しているそうです。

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3.Agile:How learning speeds delivery

アジャイルラーニング

顧客の急速に変化するニーズに柔軟にすばやく対応していくことが必要です。
プロトタイプを作り、ユーザーに試してもらい、ユーザーの考えに応じてデザインを改善していく、いわゆるアジャイル開発についてです。

これにより、製品と技術テクノロジーをすばやく展開することができ、ウォーターフォール型のアプローチによるリスクの多くを除けます。
その際不可欠なのがデザイン思考であり、企業がユーザーが何に価値を置いているのか理解するために必須です。

アジャイル型に変化すると、中の81%が全体的なパフォーマンスの向上を実感していて、アウトパフォーマンスも1.5倍高くなっています。

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4.Analytics:Enabling data to guide decisions

分析:意思決定を導くためのデータの有効化

企業が分析を組織全体に組み込むと、最も価値を生み出します。 意思決定者のリアルタイムで迅速な意思決定を促すためにデータを深い洞察に変換していくことが必要です。そのためには、戦略的機会を定義し、投資を増やし、データ管理の実践を強化していくことで、より多くの人々が分析に基づいた意思決定を行っていくべきだそうです。

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5.Technology:An evolving role for IT

テクノロジー:進化していく役割

従来のITやソフトウェア開発プロセスは、デジタルアプリケーションの迅速なリリースを妨げる傾向があります。 最も効果的なテクノロジー組織は、ITシステムをモジュラープラットフォームのセットとして構成し、高度なテクノロジーを採用し、社内で主要な行動を実行し、ユーザーエクスペリエンスデザイナーなどの幅広いデジタルジョブの人材を採用またはトレーニングしています。イノベーションやアジャイル開発には必須です。

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6.Operations:Transforming processes with technology

運用:テクノロジーによるプロセスの変革

企業は、2つの必須事項に対処することで、テクノロジーから大きな価値を生み出しています。 1つの必須事項は、企業全体の効率を高め、顧客体験を向上させるために必要な多くのデジタルソリューションを期待される以上に作ることです。

 もう1つは、高度なテクノロジーの価値を獲得するためにプロセスを再設計し、これらの新しい運用パターンに向けて労働者を導くことです。

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このようにデジタルと分析を活用しているトップ企業と普通の企業の差はこれらの項目で数値として表われています。この6つの項目を意識しながら改めてリサーチを続けたいと思います。



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