自分のはなし～２～

昔から刺身が嫌いだ。
匂いと食感が苦手だ。

でも魚を釣るのは好きだ。釣れた時の感動は測りしれない。

魚を食べれなくなった理由は二つある。
１つ目は小さい頃（５～６歳くらい？）に始めてネギトロというのを食べた、そのネギトロが悪かったのかおいしくなさすぎてめちゃくちゃ吐いた。それ以来ネギトロを見ただけで「うっ・・・」ってなって気持ち悪くなったりする。大人になった今はある程度耐えれるが、大量のネギトロを見たらもうアウトだし、赤身の刺身は食べれない。奥さんにそのエピソードをいったら「喧嘩したときはご飯ネギトロ丼にしようかな・・(笑)」と言っていた。冗談だとは思うが少し身震いを感じた。

二つ目はこれも小さい頃に祖父が酒の晩酌で食べていた刺身をもらって食べた時、おいしくなさすぎてめちゃくちゃ吐いた。今考えたら多分あの魚はボラだったと思う。祖父が釣りによく行ってボラを持って帰っていた。ボラって相当クセが強い(笑)なぜ刺身も食べたことのない幼い自分にクセが強いあいつを食べさせたのか・・・もしこれがノドグロとかだったら刺身はおいしい物と思っていたのだろうか（ノドグロ食べたことないけど）それ以来白身の刺身を全く食べれなくなった。

魚釣りに初めていったのは小さい頃だ。父に海に連れて行ってもらいサビキ釣りをした（針がいっぱいついててエビとかエサにして釣る）
アジやサバとかたくさん釣れて楽しさを知った。揚げたり焼いたりしたら最高においしかった。刺身は見た瞬間に吐きそうになった。

川や池にも釣りに連れて行ってもらい、ルアーでナマズや雷魚などの大きい魚を釣る所を見て子供ながらにすごく興奮してわくわくしていた。大人になってしばらく釣りはしていなかったけど、去年から初めて小さい頃の感動を思い出してワクワクしている。

自分は魚に関して最高と最悪の経験をしてしまった。初体験の感覚でこんなにも印象が変わるのかあなんて思っている。初体験は本当に大切な瞬間なんだと思う。その瞬間で人生が変わっていく。

これからも初体験は生きている限り続く、最高かもしれないし、最悪かもしれない、けれど死ぬまで感じれるのは醍醐味なのかなあと思ったりした。

あとボラはクセが強い。