見出し画像

優しい虚しい

今日はもう時間がありません。

オンライン家庭教師 束進 代表の高山良輔です。


昨夜、バス停で待っていた時の話。

前に並んでいた老夫婦のうち、お爺さんが、バス賃の小銭を握りしめていました。


バスが到着した時、お爺さんの握力が緩んだのでしょう。小銭が地面に落ちてしまったのです。


そそくさと小銭を拾うおじいさん。まだ落ちていないかと目を凝らします。

お婆さんは、それを手伝おうとしますが、バス停の地面には、丸く黒いシミが多く、お金に見えてしまったようです。

「この歳になったら、シミも小銭も区別がつかんね~」


そうして、老夫婦は小銭を諦めてしまいました。


私には落ちてる小銭が見えていましたので、親切心から、拾って老夫婦に届けようと思いました。


拾おうと思ってしゃがんだら、小銭ではなく、シミでした。


ご購読ありがとうございました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?