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自信を持って教えられていますか?

こんにちは!

ピラティスインストラクターの

小山多芭沙です。



突然ですが、皆さんは自信を持って生徒さんに

教えられていますか?

例えば先生から教わったことをそのまま一語一句

違わないように生徒さんに伝えたこと

なんてありませんか?



実はそれ、初めて生徒さんに教えたときの私なんですけど、

ピラティスの指導者資格を取った時に

先生から「早く教えなさい」「勉強になるから」と言われたんですが、

実際のところ、私自身身体の使い方がよくわからなくて

まだ教えられる自信がなかったんですね。



今日は私がどんなふうにして自信を持って

いくことができたのか?

その道のりをたどりたいと思います。

少し長いですがお付き合い下さいね。



幼少期にさかのぼりますが、

私が3歳の時(50年ほど前)当時テレビで

「がんばれロボコン」という番組に出てくる

「ロビンちゃん」というバレリーナのロボットがいて、

そのロビンちゃんに憧れて、

母にクラシックバレエをしたいと言ったそうなんですね。



母は私のために海外のバレエ学校と姉妹校で

交換留学生を送り出しているバレエ教室を探して来て、

週1回バスと電車を乗り継いで年子の妹も連れて

通ってくれてたんですよ。



私はバレエが大好きになったんですね。

毎週のレッスンが待ち遠しくて、

先生に褒めてもらうのが嬉しくて、

将来はバレリーナになりたいと思っていたんです。



ところが4歳の時、3番目の妹が

重い障害を持って産まれてきたことで、

引越しや転校など生活が一変し、

6歳でバレエをやめてしまったんです。



私はバレエのことよりも

三女のことで苦労して、いつも忙しい母の手助けをしたいと

思ったんですよね。

とはいえ幼稚園児だった私は次女と喧嘩して怒られてばかり

いたんです。



なので、母に私を好きでいてもらうために、何をしたら

母が喜ぶだろう?っていつも考えるようになったんですね。

そして母に褒められる良い子になろうと思って、

何でも1番になるためにがんばらないといけないと

思うようになったんですよ。



だからできないことがあると

「どうしてできないんだろう?何が悪かったんだろう?」

と考え続ける性格になったんですね。



そして私が小5の時、器械体操を習い始めたんです。

身体を動かすことが好きだった私は体操も大好きになったんですね。

忙しい母は体操の練習を見に来てくれることはありませんでしたが、

上達することで自分が前進している気がしてとても

嬉しい気持ちになれたんですよね。



そして、中1の時選手コースに進みました。

当然難しい技を練習するようになり、

思うように上達できなくなってきたんです。



私がいた体操クラブには同学年に全国大会で優勝するようなとても

上手な人たちがいたんですよ。

小5から始めた私には到底追いつく事のできないレベルの違う人達でした。

でも、少しでも追いつきたい、どうやったら同じようになれるんだろう?



私はいつもそれを考え続けていたんですね。

とにかく同じように週6回、5時~9時までの練習に休まず行って、

きついトレーニングもがんばったんですよ。

でも、それでは同じように上手くはならなかったんです。

「なぜ私は、上手くなれないんだろう…、何が違うんだろう…?」



この頃、解決できない悩みが2つあったんです。

1つめは、腰や胸を反り過ぎてしまうこと。

先生からは空中で胸をふくみなさい(丸くする)と注意されましたが、

肩に力が入るばっかりで、どうしたら丸くできるか、

身体をどう使えばいいかわからなかったんです。



2つめは、一生懸命練習すればするほど太ももやお尻に

筋肉がついて太くなること。

同じように練習していても上手な人は細くてまっすぐな身体なのに。

太ももやお尻が太くて悩んだことは私のトラウマになっていて、

未だに太さが強調される短パンやスリムパンツは履けないんですよね。



結局、高校3年生までその悩みが解決することなく、

上手い人達との差もほとんど

埋まることもないまま、卒業と共に体操を引退したんです。



そして、大学3年の時、また身体が動かしたくなり、

母の進めもあってバレエを再開したんです。

6歳まで習っていたとはいえほとんど覚えていなかったけれど、

体操を8年していたし、身体も柔らかかったので

それなりに出来るだろうと思っていたのですが、



いざレッスンを受けてみると、全く思うように身体を

動かせられなくて、追いて行けなかったんです。

「何で~~⁇」



けれど、音楽に合わせてバーレッスンをすると、とても心地よく、

その風景がとても懐かしく、3歳の頃の楽しかった気持ちが

甦ってきたんですよね。



それから、バレエを少しでも上手くなりたくてレッスンに通い続け、

結婚、出産、育児の間少しお休みしましたが

今現在まで30年ほど続けているんです。

三つ子の魂百までってまさにこのことですよね^^;



さて、バレエを上手くなりたい私はまた悩みます。

なぜ私は周りの人たちのようにスムーズに身体を動かすことが

できないんだろう?

形や順番を覚えたとしても、身体の中をどう使えばいいんだろう?

動き出すときに身体のどこを意識すればいいんだろう…?



バレエと体操で大きく違う所は、脚を股関節から外旋して立つことでした。

股関節、脚の付け根を外旋と言われても、具体的にどこを動かすのか?

とりあえず、そう見えるように、足首と膝を無理やりねじって

足先を外に向けて立ったんですよね。



でもそれは、膝が痛くなるだけで何も解決しないんですね。

お尻をギュッと閉め力尽くで足先を外に向けて何とか5番のポジションに

固めて立ってもスムーズに動けないうえに、太ももやお尻が

筋肉モリモリと大きくなってしまうんですよ。



…体操をしている時もバレエをしている時も悩みは

一緒だったんです!!



けれど、長年体操で筋肉を固めて使ってきたので、

理想の形に身体を持っていこうとすればするほど、

より強い力で固めてしまっていたんですよね。

それ以外の使い方がわからなかったんです。

「もう嫌だ、もうお手上げ~( ;∀;)」



でも、バレエはやっぱり好きで、辞めたいと思うことは

一度もなかったんですね。けれど、

「子供の頃から習っていないから同じようには

なれないんだろうな」と諦めてもいたんですね。



そして身体の使い方がわからないまま40代になり、

とうとう膝や腰が痛くなってきたんです。

このままでは大好きなバレエが続けられなくなる

と悲しくなったんですよ。



どうしても諦めたくない私は、自分の身体を根本的に見直さなければと

思って、ピラティスを受けてみることにしたんです。

すると、ピラティスは、呼吸することで、身体の奥の方を動かし、

インナーマッスルを連動させて、身体を効率よく使うというものでした。



まさに私が何十年も悩んできた身体の中の使い方に

アプローチするものだったんです!



私はもっと深く知って身体を上手く使えるようになりたいと思って、

ピラティスの指導者資格を取る講座も受けたんですよ。



そしてわかったことは、私の元々の姿勢の癖(反り腰、反張膝、あばらが開く)が

ニュートラルポジションからかけ離れていたことと、

無呼吸でアウターマッスルをガチガチに固めて身体を動かそうと

していたことだったんです。

それを知らずに頑張っていたので上達できず、

お尻や太ももが筋肉もりもりになってたんですよね。



けれど、それを改善することは私にとってとても難しかったんです。

なのではじめにお話したように資格を取った時点では

まだ身体で理解しきれていなかかったんですね。



そしてその後も何度も講座のノートを読み返したり、

ワークショップを受けたり、

解るようになるまで自分で練習するしかなかったんですね。

そして少しずつインナーマッスルを働かせる感覚、

身体が繋がってくる感覚がわかってきたんですよ。



それを意識することで嬉しいことにバレエが少しずつ

上手くいくようになってきたんです。

大人になってからでも変われるんだと凄く嬉しくなりました。

おまけにお尻や太ももの筋肉も落ちスタイルも変わってきたんです。



そして、ピラティスのレッスンも自信を持ってできるように

なったんですね。



自分と向き合ってインナーマッスルを連動させるのは

わかりずらいし、地味で楽しくないかもしれないですが、

体操でもバレエでもピラティスでも、私の悩みを解決する

とても大切な事だと何十年もかけてわかったので、

皆さんにそれを伝えたいなと思ったんです。



以前の私のように悩んでいる方の参考になれば

嬉しいです。

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