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オンラインでサクッとできるチームビルディング・ワーク ②新メンバー採用ワーク

昨今の状況で急遽リモートワークを始めた企業も多いかと思います。
ZOOMなどIT環境の整備は進んでいますが、実際に離れて仕事をする中で一人で働いているような寂しさ、孤独感を感じることはないでしょうか?

そこで、リモートワークをしているチームに向けて、オンラインでサクッと20分でできるチームビルディングワークをご紹介します。

今回は第二回目は「新メンバー採用ワーク」です。(別名は「サザエさんワーク」)

各自の価値観、チームに必要な要素、課題についての対話を促進し相互理解できます。

実施する前に

まず対象者は日ごろ一緒のチームで働いている方、4-6人向けのワークになります。7人以上の場合は、チームを分けて実施してください。
ZOOMなどのオンライン会議ツールとGoogleスライドを使えることが必要となります。できれば全員顔出しで参加して、タイムキーパーを一人決めてください。また、各自お手元にメモを準備ください。
人数にもよりますが、所要時間は20分程度です。

新メンバー採用ワークとは?

全員が知っているマンガなどのキャラクター数人からチームで新たに採用する新メンバーを選びます。

①キャラクターを3~5人準備する(例は「サザエさん」の4人)
※仕事のスキル、年齢は全員同じとします

※チーム全員がよく知っているキャラクターならOK

Googleスライドで下記を準備しておくと便利です。

新メンバー採用Before

(2分)個人ワークで下記の4人の採用したい度合いを点数化し、手元のメモに書く(0~100点で、同じ点数はつけないこと)
・「サザエ」「マスオ」「カツオ」「ワカメ」
・個人でメモに点数を書き、点数化の理由を考える

(1分)Googleスライドに氏名を書き、各自で点数の位置に各キャラクターを配置する

先ほど準備したGoogleスライドを下の例のように各自で動かしてください。

新メンバー採用After

(1.5分✖人数)各自点数をつけた理由を説明する

(10分)新しい仲間に必要な要素など全員で意見交換をする
「誰か一人選ぶなら?」を軸に対話すると良いです。
※最終決定までしなくても大丈夫です。

新メンバー採用ワークの効果

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実際にこのワークを実施したチームの声です。

・意外とみんな意見に違いがあることが分かった
・採用したいメンバーに求めることがイメージできた
・チームの課題、必要なことを自然と話し合うことができた
 「アイデアをいっぱい出す人が足りていないのでは」
 「もっと実行力の高い人が欲しいよね」
・キャラクターを使うことで、直接は言いにくいことも話しやすかった
 「マスオさんのように真面目に議論を前に進めることができていない」
 「あえて空気読まずに無茶するカツオくんみたいな人が必要」
・チームのことを考えながらも、実際は自分の強み、弱みを反映して点数付けしていることが分かった

など、採用メンバーを決めるワークをしながら、キャラクターを通じてチーム内の対話を促進し、相互理解を深めることができます。

その他の意見として以下がありました。

・キャラクターの顔があった方がイメージしやすい
➡その通りだと思います。著作権に触れない範囲でやってみてください。

・別のキャラクターも良さそう
➡ドラえもん、ワンピース、ルパン三世など、またそれらの中から一人ずつ選ぶなども良いですね。世代や性別を問わず良く知っているものならOKです。

ちなみにこのワークは、私のクライアントが採用にあたり「求める人物像」の設定で迷っているときに実際に行ったことを転用しています。「求める人物像」を決定するには、短時間のこのワークだけでは難しいのが実際です。

今回は短時間でのチームビルディングが目的ですので、最終決定までしなくても大丈夫にしています。

あえて直球で問わない

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このワークを下記のような問いで始めると、どうなりそうですか?

「今のチームに足りていないものは何ですか?」
「普段は言いにくいチームの課題を上げてください」
「チームの成果に対して、あなた個人の強み、弱みは?」

真面目に「正解」を探したくなりますよね。この聞き方が良い時もありますが、今の現状の枠内で空気を読んでしまうことにもつながります。

そこで、課題を直接聞かないことが、実は深く芯に届く問いになることがあります。

今回のワークではキャラクターを使い点数を付けをします。そうすることで客観的になり、自分の思考を深めます。

そして、他のメンバーとの違いを可視化することで議論が深まります。同時にキャラクターを通じていることで、個人ではなく課題に焦点を当てやすくなります。

キャラクターと点数付けの「遊び要素」を入れることで、思考の枠を外し対話を深めることに役立ちます。

このように他のテーマでも直球を投げない工夫をしてみるのも良いでしょう。

「サザエさん」を楽しみつつチームの対話が深まるワークが、たった20分で簡単にできますので、ぜひ一度お試しください。


(参考)その他のワーク

「陽口(ひなたくち)ワーク」
チーム内で承認、称賛を促進し、信頼関係、自己肯定感を強化できるワークになります。