オンラインでサクッとできるチームビルディング・ワーク ①陽口ワーク
昨今の状況で急遽リモートワークを始めた企業も多いかと思います。
ZOOMなどIT環境の整備は進んでいますが、実際に離れて仕事をする中で一人で働いているような寂しさ、孤独感を感じることはないでしょうか?
そこで、リモートワークをしているチームに向けて、オンラインでサクッと20分でできるチームビルディングワークをご紹介します。
今回は第一回目「陽口(ひなた)」ワークです。
チーム内で承認、称賛を促進し、信頼関係、自己肯定感を強化できるワークになります。
実施する前に
まず対象者は日ごろ一緒のチームで働いている方、4-6人向けのワークになります。7人以上の場合は、チームを分けて実施してください。
必要なものはZOOMなどのオンライン会議ツールのみです。できれば全員顔出しで参加して、タイムキーパーを一人決めてください。
人数にもよりますが、所要時間は20分程度です。
陽口(ひなたくち)ワークとは?
まず、陰口とは何でしょうか?
陰口とは「相手のいないところで批判、悪口を言うこと」です。
この反対が陽口(ひなたくち)になります。
つまり陽口とは「相手のいないところで、承認、称賛、誉め言葉を言うこと」です。
この陽口をメンバー内で実際に言い合うのが、陽口ワークです。
(進め方)
① 陽口の対象者を決める
② 対象者はカメラ、マイクをオフにする
③ (2分)対象者以外が陽口を絶え間なく言い合います。
オンラインでは、最初に話す順を決め、一周したら自由に話し合うようにするとスムーズに進みます。
最初に話し出す人は「〇さんいないから言うけど・・・(承認、称賛)」で始めると盛り上がります。※ネガティブなコメントは絶対にNG!
この間、対象者は黙って聴きながらメモを取ってください
④(1分)対象者はカメラ、マイクをオンにして、陽口を言われた感想、印象的なことを話す
⑤ 2-4を対象者を変えて繰り返す
⑥(3分)全員対象者が終わったら、感想を話し合って終了
陽口ワークの効果
・誉め言葉を言われ続けるのでなんだかムズガユイ感じがする
・聞いていて恥ずかしいと思いつつも、素直に嬉しい
・自分のことを見てくれているんだと改めて気づけくことができた
・自分では意識していないことを承認されているのが以外
・他人に普段は言えない、言っていないことを伝えるいい機会だった
これ以外にも、ファシリテーターとしては、自然と笑顔、笑い声が増えることはいつ実践しても感じることです。
承認する機会を増やす
仕事において、承認は大切だ!と言われますが、承認の対象は3種類あると考えています。
①成果の承認
仕事の成果、結果を承認することです。
「目標達成おめでとう!」「分かりやすい資料作成ありがとう!」など
②行動の承認
仕事の成果、結果に繋がる行動を承認すること
「いつも丁寧な仕事してくれます」「アイデアをいっぱい出してくれるのがすごい!」
③存在の承認
その人の個性、人間性を承認すること
「どんなときでもやさしいですよね!」「忙しい時でも冷静さを失わないのがすごい!」
承認自体が意識しないとあまりできないですが、なかでも「③存在の承認」が普段はなかなかできてないのではないでしょうか?
①②も大切ですが、その人だからこその「存在」を認められることで「仲間」としての意識が強まります。
①②③を意識せずとも自然と「③存在の承認」が起こるところが、陽口ワークの良いところの一つと思います。
特にオンラインになると、このような承認の機会が減ってしまいがちです。たった20分で簡単にできますので、ぜひ一度お試しください。
(参考)その他のワーク
「新メンバー採用ワーク(別名サザエさんワーク)」
各自の価値観、チームに必要な要素、課題についての対話を促進し相互理解できます。