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巻き爪・陥入爪に対する治療戦略【前編】

明けましておめでとうございます!だいじろうです。

今年も足マガジンでは臨床に役立つ知見を投稿していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


さて私事ではありますが、新年早々、歩行時に左母趾に痛みを生じるようになってしまいました。

#痛風ではない


昨年は腰が痛い理学療法士はダメだ!結果を出せ!と話題になっていましたが、足マガジン執筆者として母趾が痛くなるなんて恥ずかしい限りですw

ということで、セルフケアをやってみました。

こちらは簡易的なテーピングですが、巻き爪や陥入爪に対するフットケアとして下記書籍に掲載されてあった手法です。


巻き爪や陥入爪に対するフットケアとしてはいろんなものがありますが、セラピストという立場でもできることを紹介していきたいと思います。

今回は、その巻き爪や陥入爪の病態や評価について解説していきます。



巻き爪と陥入爪


陥入爪とは爪の外側縁部分が皮膚に食い込み、炎症を引き起こした状態です。

似た病態として巻き爪がありますが、巻き爪は爪が巻いた状態ですので、陥入爪は皮膚の病変、巻き爪は爪の病変と捉えることができます。


陥入爪では爪が皮膚に食い込んで痛みを出したり、重症例ではそこに傷ができ化膿するケースがあったり、肉芽腫を呈するケースがあります。


そして、陥入爪に対する医学的処置の多くは重症例が適応となるため、診断名となりづらいかと思います。

もちろん運動器リハの対象疾患ではありませんので、療法士が主として対応することはあまりないかと思います。

ですが、陥入爪は痛みを引き起こすということもありますが、巻き爪と併せてその状態自体がさまざまなことを示唆してくれているものでもあり、臨床上、非常に重要な所見となります。


個人的には診断の有無に関わらず、巻き爪や陥入爪の状態を把握し、必要に応じて対応していくことが重要と考えます。

では、この巻き爪や陥入爪はなぜ起こるんでしょうか?

その原因について解説していきます。



巻き爪や陥入爪の原因

私は巻き爪や陥入爪の原因として、荷重の問題と動作の問題の2つに分けて考えています。

それら2つの問題が絡み合って巻き爪や陥入爪を引き起こしているケースが多く、それぞれの問題の原因を追求し、対応していくことで改善していきます。

それぞれの問題について解説していきます。



ここまでが無料で読める内容となります。
以下では「巻き爪・陥入爪に対する治療戦略【前編】」について詳しく解説しています。
詳しく知りたい方はぜひ”実践!ゼロから学べる足の臨床”マガジンの購読をお願いします。



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