見出し画像

足趾について考えてみた【後編】

こんにちは、だいじろうです。

前回は足趾の機能について改めて考えてみました。

足趾の機能を考えるとき、中足骨と趾節骨との位置関係を考慮する必要があるということなんですが、その中足骨に関してはやはり足部アーチの状態が大きく関係してくるかと思います。


単純に言えば、足部アーチが低くなると中足骨は背屈しますし、足部アーチが高まると中足骨は底屈します。

その変化に伴い、中足趾節関節の肢位は変化するため、その変化に合わせた考察が必要となってきます。


足部アーチに関する評価としては一般的に用いられる横倉法などの評価以外に、以下の記事で解説している評価も有用かと思います。


今回はその足部アーチに対するアプローチの1つとして『テーピング』をご紹介していきます。

ここでご紹介するテーピングはわたしが実際の臨床で活用しているもので、即時的な効果が得られるため、評価としても活用することができます。


テーピングは慣れるまである程度の修練を要しますが、いろんな場面で活用できる飛び道具的な武器になりますので、ぜひ参考になさってみてください。



はじめに

今回、ご紹介しているテーピングは伸張性のあるテーピングを用いていきます。

基本的には特定の関節運動を制動することを目的としていますので、伸張性のあるテーピングのなかでも硬めのものを選択していただくと良いかと思います。


いわゆるキネシオテーピングといわれるものは今回のテーピングにはあまり適しておらず、私はニトリートさんのEBテープやシグマックスさんのベネストークを使用していました。


なにを使用するかはテープの質や予算などを加味して選択いただければと思います。


では早速解説していきたいと思います。



内側縦アーチサポート

画像1

画像2

まずは内側縦アーチサポートを目的とするテーピングです。

このテーピングは背屈時に内側縦アーチをサポートしてくれるもので、とくに中足部から後足部の低下が適応となります。


画像3

はじめにテープの中央が楔状骨〜舟状骨間を通過するように足底部にテープを貼付します。

この部位はテープを伸張しないようにします。


画像4

そこから楔状骨・舟状骨を内果に近づけるために足関節を底屈・回外位とします。

その肢位で、楔状骨〜舟状骨の下部から内果の後下方(アキレス腱の手前)まで、テープを十分に伸張して貼付します。

テープを十分に伸張することで、楔状骨・舟状骨と内果が近づいた状態で制動されるようになり、アーチ低下の防止が期待できます。


画像5

次に足関節後方にテープを貼付する際には、足関節を背屈させアキレス腱を十分に伸張した肢位で貼付していきます。

この部位もテープは伸張しないようにします。

この配慮が不十分だと背屈時にアキレス腱をテープが圧迫したりして、動作時の違和感や制限につながります。


画像6

最後に足関節を底屈させ、下腿遠位部にテープを貼付していきます。

こちらもテープを伸張しないようにすることで、動作時の違和感を防ぐ事ができます。


ここまでが無料で読める内容となります。
以下では「足趾について考えてみた【後編】」について詳しく解説していきます。
詳しく知りたい方はぜひ”実践!ゼロから学べる足の臨床”マガジンの購読をお願いします!


ここから先は

4,051字 / 72画像
最低月4回以上のコンテンツを見ることができてかなりお得です!本noteマガジンはCLINICIANSグループの20人以上の臨床家の中でも足のスペシャリストのみが特別に集結してコンテンツを配信するものです!フットケアトレーナーやスポーツトレーナー、整形外科病院のベテランやエコーの使い手、開業療法士など心強い凄腕のみが揃っています。足の素人からマニアになりたいならここで間違いなし。 ※本マガジンは2023年6月をもって終了致します。

本noteマガジンはベテランの足の専門セラピスト(理学療法士)5名が足に特化した機能解剖・評価・治療などを実践に生きる知識・技術として提供…

セラピスト・トレーナー・インストラクターに役立つ情報をアウトプットしていきます!サポートいただけると養分になってアウトプットの質・量が倍増するかも!?