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運動器として呼吸をみるポイント

こんばんは、だいじろうです!


今日の#10minutes_Writingのテーマは「呼吸」について!


呼吸といえば「呼吸リハ」が思い浮かぶかと思いますが、私は整形領域で勤めてきていますので、「呼吸リハ」についてはズブの素人です。


ですので、専門領域である整形領域における呼吸の捉え方について解説していきたいと思います。


運動器として呼吸をみるポイント

いわゆる「呼吸リハ」では呼吸によって起こる生理学的な反応に着目した介入が行われるかと思います。


ですが、呼吸ではその生理学的な反応だけでなく、運動器としての働きも生じています。


教科書的には上部胸郭が前後に拡張し、下部胸郭が左右に拡張するといったことを習うかと思います。


そこを細かくみていくと、吸気時には肋骨は外旋運動を起こし、呼気時には内旋運動を起こします。


胸骨は吸気時に後傾し、呼気時に前傾します。


そして、胸椎は吸気時に伸展し、呼気時に屈曲していきます。


そういった関節運動が起こるのですが、そこに作用する筋として横隔膜があります。


安静呼吸時には横隔膜の求心性収縮と遠心性収縮が起こり、上記のような関節運動が起こります。


この横隔膜の機能が低下すると、安静呼吸時にも強制呼吸筋が代償的に作用するようになってしまい、その結果として体幹だけでなく、上肢・下肢の関節運動にも影響を及ぼします。


とくに55歳を境に肋軟骨が骨化してくるとも言われており、その年代以降では人は須く胸郭の可動性が低下していきます。


つまり、中高年以上の年齢の方では胸郭の可動性が乏しくなっているため、強制呼吸筋が安静呼吸時に働いていることになります。

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