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話す前の地獄、話した後の天国

みなさんこんにちは!

人前で話すときのお話ですが、デール・カーネギーが著書『心を動かす話し方』(ダイヤモンド社)の中で自分の教え子からこう言われたと述べています。

「いつでも、始める2分前には、立って話し始めるより鞭打たれる方がマシのような気がします。しかし、終わる2分前には、話をやめるよりは、銃殺された方がまだマシのような気がします」

すごい表現ですね!しかし、これはとても的を得た正しい表現であると私自身思っています。なぜならこのことは自分自身、身をもって体験しているからです。まさにこの通りで、始まる前は嗚咽しそうなほど緊張するのですが、終わると「こんなに快感なことはない!」というようなスッキリ感、自信を持つことができます。

これは実際に人前で話せるようになった人しかわかりません。私自身、話せなかった時は、この嗚咽(緊張)と、失敗による恐怖と、敗北感だけ味わっていました。これを何回も体験することで、本当に嫌な思いを何回もしていました。

しかし、ある時、これを何とか乗り越えたいと決心しました。はじめは、全く信じられませんでした。話し方教室なんかに行くことで、本当に治るはずがないと思っていました。何でもそうですが、やる前というのは誰でも疑ってしまうものです。

本当に行きたくありませんでしたが、何とか勇気を振り絞りました。そのときに思ったのは、「行ってみてダメならしょうがない、その行動だけは素晴らしい、だからとりあえずは行ってみよう」ということでした。

とても勇気が入りました。話せない人にとって話し方教室に行くと決めるのは、ノルマンディー上陸作戦に参加するようなものです。

本当に何度もやめようかと思いましたが、最後は「行く!」と決断しました。

自分の苦手なことを克服しようと進むのですから。こんなに怖いことはありません。今では「何でもないこと」になりましたが、本当に初めて行った時は、扉の前を何度も行き来したのを覚えています。

しかし、不思議なことに帰るときには何とも言えない爽快感、開放感に包まれていました。

カーネギーの教え子が言っていることは本当です。人間というものは不思議なもので、そういった紙一重の感情の裏表の中で生きているのです。

しかもその感情の良し悪しで、人生が決まってしまうというのが現実です。前に、かつて中村天風という人が『成功の実現』という著書の中で「積極性の重要性」について述べましたが、この積極性は、話し方を覚えることで、本当に身についていきます。


これは私が断言します!自分は誰よりもひどいと思っていましたが、そんな人間でも変われたのです!ですからもし今あなたがどんなひどい状態であったとしても、必ず変われます。克服できます。決して諦めないでください!


ただし、その切符を手に入れるために一つだけ必要なのが、はじめの小さな積極性、あなたの今持っている勇気です。それがどんな小さな一歩でも、素晴らしい一歩ですので、それを大事にしながら前に進んでください。あなたを応援しています!


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