別にうまく話さなくてもいい!
みなさんこんにちは!
人前で話すとき、「うまく話さなくては・・・」と思っていませんか?
たいていの人は「恥をかきたくない」とか、「カッコよく見られたい」とか考えてしまうものです。
しかし、この思いが強いほど、自分にプレッシャーがかかってしまい、いつも通り話せなくなってしまいます。
そういう経験をされている方は多いかと思います。
でも、そうは言っても「緊張しているから、そのような感情を抑えられません」と言わわれるかもしれません。
では、そのような場合、どうしたらいいのでしょうか?
このとき、とても大切なポイントは、決してうまく話そうとしないということです。
つまり覚えておいていただきたい原則はこれです。
うまく話そうとするよりも、いかにあなたらしく話すか、ということに重点を置くことが何倍も重要である
ということです。また湧き上がってくるどうしようもない緊張による感情的なものは全て受け流してください。この際、全て認めてください。
緊張が来たら、「あっ、来た来た緊張来た」と思ってください。なぜこう思うかというと、下手にこれに反発すると余計に緊張して話せなくなるからです。
一方このように、自然に受け流してしまうと、沸き上がってくる緊張もピークに達するとだんだん弱まってきます。ですので自分を解放してください。
さて話は戻りますが、もしあなたがうまく流暢に話せたとしても、結局聞いた人が何も感じなければ虚しいものに終わってしまいます。せっかくあなたが話したことを、誰も覚えていない、印象に残っていない、というのは辛いものです。
ですから、もし誰か一人でもいいので心を動かせるような話ができたら、素晴らしいですよね。
私は、ある人がどんなにボソボソと話をしていたとしても、その人自身が本当に伝えたいという思いで話していれば興味深く聞いてしまいます。
私は昔、話し方教室に通っていました。そのときノートを見ながら話している人がほとんどでした。みんな何度も推敲をして持ってくるからです。
そうするとよくわかるのですが、やはり一般論とかをたくさん入れている人はあんまり印象に残らないんです。しかし、何かしでかした話とか、失敗した話は大うけします。
人は人のそういった間抜けな話が大好きなのです。反対にかっこいい、どこからみてもきれいなことというのは何かウケが悪かったりします。
でも自分をさらけ出しで、失敗したことを勇気を出して話すことは、話しても実は、聴き手を信頼しているからこそできることなのです。
だから先に話し手が、「自分はこんな人間なんだ!」ということをさらけ出すと、聴き手が返してくれるんですね。
これは無意識の世界でのやりとりです。
私が話し方教室に行って一番ウケたのは、飲み会での失敗談でした。主催した私が、調子にのって関西弁で話しを盛り上げると思っていたがどっこい、関東弁のスマートに笑いをとる人にすべて持っていかれた、という話でした。
これはかつてないくらいに大うけしました。私はこんなバカげた話が、こんなにウケることに非常に驚きました。人は、人の間抜けな話をこんなに喜んで聞くのかという学びがありました。
そこから、私は人前で話すとき、なるべく自分の本音をさらけ出したり、失敗談を入れたりするようにしています。
もしあなたがうまく話そうとしているなら、まずは「自分が本当に自分らしく話そうとしているか」、ということに立ち戻ってください。
もちろん立ち居振る舞いや声も大事なのですが、やはり話の中身がとても重要です。
あなたがある経験をしたことに対して、どう思い、どう感じ、どう考えたのかが何よりも重要です。
それはどんな学者や著名人が言ったことよりも価値があるのです。なぜならあなたは宇宙でたった一人の人間だからです。
あなたが何をどう思ったかについて、目の前の人は聴きたがっているのです。だから臆せずあなたが感じたことを言えばいいのです。
それが人前で話すときの本質です。
中身にこだわっていけば、自然と自信がつき姿勢や声もそれに伴って良くなっていくでしょう。そうなるためには、やはり普段の練習が必要です。少しずつからでもいいので一人で話す練習をしてみましょう。
そこで、前にも少し触れましたが、一人で練習するための簡単な方法をご紹介しましょう。
スマホを取り出します。ボイスメモを使って1分間話します。テーマは何でもいいです。「昨日の出来事」「最近よかったこと」「最近成長できたこと」などのテーマを自分で探してください。
それでなるべく即興で話します。1分で話をまとめる練習をするのです。ここではスマホを見ずに話すといいでしょう。その方が時間感覚が身につきます。
そのテーマについて話すときには、前回もお話ししましたが、なるべく具体例を出すことです。そしてそれについて自分の考えをまとめると話しやすくなるでしょう。
話し終わったら、自分の話を聴きなおしてみてください。
どうでしょうか?自分らしく話していますか?熱意は入っていますか?伝えたい思いはありますか?
そのようなものを少しでも感じ取れたらOKです。はじめはあまり感じ取れないかもしれませんが、このように一度自分から離れて聴きなおすことが話す上でとても重要な訓練になっています。
客観的に自分をみることができるからです。ここで自分という人間が最大限に表現されているかを確認できるのです。
あなたはあなたらしくいてください。あなたの表現で、あなたの感じてきたことを素直に話してみてください。
それを繰り返すことで、だんだんと自分のさらに良い部分に気づくことができるようになっていきますよ。
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