No,88【辛い時こそ笑わなくちゃ 4話】

演劇が始まり僕は最初からスポットライトを浴びながら、一声放った。

始まった。

今回の演劇は感動系でもないが、今までの自分と重なるストーリーがある。

だから園児安さもあった。


親友がどこにいるのかは全然わからなかった。

探す余裕もあったがスポットライトが眩しすぎて

何も見えなかった。


どこかにいることは解っていたから、自分の役を

とことん演じた。

そして終盤のシーンに入る。

僕はここで言うセリフが「ここから立ち上がり、やり直すんだ。」

というセリフがあった。

このときは、無我夢中に自分を証明したいとばかり思っていた。


今までの散々な出来事も忘れるくらい自分は変わりたいと思って居た。

このセリフを言うときは胸が熱くなり涙が出そうになった。

いろんな意味で気持ちを入れることができた。


すると、静まり帰って居た客席から、すすり泣く声が聞こえた。

『あ、感動してもらえているんだ。よかった・・・』

そんなこと思いながら、客席を見渡した。

お客さんも振り向いたりして注目を浴びて居た。


見つけた。

すすり泣く彼は僕の親友だった。


困惑してしまった。

なぜ、この演劇で涙をしたのか。

そしていつも泣かないお前がなんでそこまで泣くのか。

僕も訳も分からずなぜか涙が出たんだ。


演劇が終了し僕は親友にすぐに会いに行った。

親友も待っていてくれた。そして、彼はこう言った。


「すごい面白かった。本当に笑えた。

そしてなによりお前はが目立って居た。誰よりも。

いろんな辛い経験をしているはずなのに、一番いい笑顔だった。

俺も辛いことはたまにある。辛さは測れないが俺はお前ほどじゃない。

笑顔を出せる気持ちの強さも半端じゃない。

そして、なにより嬉しかった。だから涙がでたんだ。

思えの笑ってめちゃくちゃやってる姿最高だよ。

絶対夢叶えろよ。』


僕も一言

『また泣かしてやるから見ててくれ俺の人生』



※これは実話で親友というのは私です。






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