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【現役乗務員】働いていておもうこと。鉄道会社のリアル。

新年あけましておめでとうございます。
そして、お久しぶりでございます。

たーくんです。

年末にかけてここ数ヶ月は試験や教育、訓練などいろいろありました。
執筆活動が停滞してしまいました。申し訳ございません。

気が向いたので、久しぶりに何か書いてみようかと思います。


まずは、この記事を読んでいただければ
僕がどんな人間かだいたい分かると思いますのでよかったら!


はじめに

今回は、仕事をしていて最近おもうことについて書かせていただきたいと思います。

今回の記事は、就活や鉄道会社についての有益な情報はほとんどありません。(ごめんなさい🙇)

ふ~ん、、、 という感じで読んでいただければと思います。

また、就活生のみなさんにはリアルすぎて幻滅してしまう可能性もある内容なので、自己責任でお願いします。


ここまでのぼく

乗務員になってもうすぐ2年になろうとしています。

まだまだひよっこですが、マニュアル通りの仕事から状況を判断して臨機応変に仕事ができるようになってきました。

また、乗務以外の仕事(プロジェクトや訓練等の計画や運営など)も任されるようになってきました。

トラブルもある程度のことは経験しました。
同期の中だけでなく、この道30年以上の大先輩でも経験していないことも。

報告書を作成しているときはゾッとしますが、その時はテキパキ動けた自分をこれでもかというほど褒めてやりたいです。(笑)
(➡制服を着ていると冷静に対応できるのは乗務員あるあるですww)


僕がおもうこと

そんな僕が最近おもうこと。

大先輩みたいに定年までこの会社で働けるのかということ。

そもそも、僕ら世代の定年って何歳になるんだろう。
乗務員として働けるのか、本社に異動したり事務員になるのか。
お給料もちゃんともらえるのか。
退職金は?福利厚生は?自分や家族の生活は?

入社3年目、乗務員になって2年弱の小僧が心配することじゃないことなのかもしれません。

先日の上司との面談でチラッと言ってみました。

お前はもうそんなこと考えてるのか!
最近の若者は考えがしっかりしていて感心するなぁ~
でも、お前はまだ入社して間もないし乗務員歴も浅いんだから、
今はまだ目の前の仕事を一生懸命にこなすだけで十分だと思うぞ!

と、言っていただけました。

もちろんわかっていますよ。
僕のことを真剣に考えてくれたアドバイスってこと。
忙しい中、こんな小僧に時間を作ってもらって話を聞いてもらえて。

いつもお世話になっていて尊敬している大好きな上司だし。


ですが、別の上司はこんなことを言っていました。

これからの時代は転職なんてもっと当たり前の時代になってくるはず。
今からそんなことを考えられている同期はいないと思うよ。
終身雇用の時代は終わったし、人生は1回しかないから好きなことをやった方がいい!!
お前は同期の中でもマジで他とは違う。
応援しているし、いつだってオレはお前の味方だ。
いつでも頼りにしてくれていいからな。

これを言ってもらえたあと、トイレに急ぎしばらく顔を洗っていました。
乗務中に言われなくてよかったです。笑


正直、たくさんいる上司や幹部の人はこんな新人のことなんて気にしていないと思ってました。

それだけに、驚きと嬉しさが半々でした。


なんで僕が、こんなことを考え始めたのかというと、

僕の会社は体質変革を推し進めています。
コロナ前のようには戻らないこと、少子高齢化でこれからの働き手を確保することが困難になること。
ほかにもいろんな理由があると思います。

それらを踏まえて、我々に出されたこれからの会社方針をみたのがきっかけです。

詳しいことは言えませんが、
明るい未来を保障してくれているような謳い文句で、実際のところはこんな僕みたいな新人でも不安になるような内容でした。

目まぐるしく変化する社会に適応しながら会社が潰れないために、
従業員の生活のために、さらなる会社の成長のために、頭がいい人たちが考え抜いた結果なので、もしかしたら黙って従う方が得策なのかもしれません。


気づいたこと

例えば、パソコンのスキルや営業のスキルなどは転職しても無駄になることはありませんよね。
むしろ、自分の武器になって前職より活躍できるかもしれません。

仕事で獲得したスキルのほとんどは、転職先でも使えると思います!

しかし、鉄道会社で得たスキルどうでしょうか。

電車を運転するスキル(免許)は全国共通なので、同業他社に転職しても
運転士として再スタートができます。

車掌や駅係員では、電車の扉を開閉したりアナウンスしたり、切符や定期券を売れたりするスキルはその会社だけで通用するスキルです。

運転士の免許だって、結局鉄道業界でしか通用しませんよね。

鉄道会社の現業職で得たスキルって、汎用性がないんです。

鉄道会社への入社を志す就活生や、夢みるちびっ子にはちょっと残酷かもしれませんが、これが現実なんです。

公共交通機関でインフラだから潰れないし、安定しているのは間違いないかもしれません。

ただ、ずっとその会社で定年を迎えられるかは不透明です。


鉄道会社を目指すみなさんへ

ここまで読んでいただいたみなさんは、夢や目標を悪く言われて
気分を害してしまった方もいらっしゃるかもしれません。

申し訳ございません。

ただ、人生の大きな分岐点である職業選びを失敗してほしくないので
ちょっと先輩の僕から企業説明会では聞けないリアルを書かせていただきました。

鉄道会社への入社はやめとけ!

と言っているのではなく、あくまでも判断材料として頭の片隅に入れといてほしかっただけです。

僕の学生時代とは大きく学校教育のカリキュラムが変化し、
英語やプログラミングの授業もあるみたいですね。

ぜひ、英語やPCのスキルを得た状態で鉄道会社へ入社してみてください。
新たな働き方や、転職時にも困らないのではないでしょうか。


今回はこのへんで終わりにしたいと思います。
長々と僕のボヤキにお付き合い頂きましてありがとうございました。




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