輪読会のススメ 〜輪読会をして捗った話〜
こんばんは。高根です。さいきん輪読会を不定期で実施しており、良さを実感しているので、どのように輪読会を実施しているかまとめようと思います。
輪読会とは?
読んで字の如く、本を複数メンバーで回し読みする会です。方法は色々ありますが、参加者それぞれに読む章を割り振る方法で実施しています。一人で読む範囲が減らせるので、日々の業務に忙しい人にもおすすめの方法です。
メリット
1. 積ん読が解消される
2. 新しい視点での解釈に触れることができる
3. 本を読んで疑問に思った箇所をディスカッションできる
4.アウトプットとインプットを繰り返すので記憶に残りやすい
用意するもの
輪読会は以下のものがあれば始められます。
・課題図書
・発表用スライド
・参加メンバー
では、実際どのように輪読会を実施しているかを見ていきましょう。
1.【準備編】課題図書の選出
初めてのメンバーで輪読会を実施する場合、チャット上などで読みたい本をあげて多数決な感じで決めています。課題図書の選定基準はメンバーの関心事が深い領域、もしくは業務に役立てそうな本としています。自分ごと化しやすい本の方が読むモチベもあがるためです。
中級編以上の本の場合は、前提となる知識が揃っている状態で臨んだ方が身になると感じます。
2.【準備編】担当ページの割り振り
読む範囲をメンバー内で割り振ります。たとえば3人で6章ある本を割り振る場合は
・1章〜2章 Aさん
・3章〜4章 Bさん
・5章〜6章 Cさん
といった具合です。
長い本の場合は、メンバーの読書ペースにあわせて複数回に分けて開催するのも良いです。
3.【準備編】輪読会用のスライドを作成、章の内容を1枚のスライドに要約する
割り振りが決まったら、輪読会用のスライドを作成。章ごとに内容をスライド1枚にまとめます。スライドを1枚にする理由は、内容を自分なりに噛み砕き、1枚分に要約するプロセスを挟むためです。
最大のポイントは“こだわらないこと"。レイアウトやデザインにこだわり出すとかかる時間は無限にかかります。他のメンバーも「ここまで作り込まないといけないのか」とプレッシャーとなってしまい、結局長続きしません。長続きのコツは、ラフにまとめることです。
ちなみに私のスライドはこんな感じです。こだわってませんね(『顧客起点マーケティング』の輪読会のときのスライドです)。
スライドにまとめるの面倒くさいという意見もあるかと思いますが、私は以下の点から、まとめるメリットの方が大きいと感じています。
・簡易的にアウトプットになり思考が整理される
・話すときの目線をあわせやすい
・輪読会終了後、後日でも見返せる
4.【当日編】発表する
さて、いよいよ輪読会当日です。会場はどこでもOKですが、騒がしいところだと話しにくいです。カフェ等で実施するときは、隣との距離が離れているところの方が話しやすいと思います。
1回の輪読会は1時間半〜2時間ほど。本の厚さや発表する人数によっても変化します。
輪読会当日の流れをまとめてみました。
フェーズ1:アイスブレイク
メンバーが揃ったらアイスブレイクです。初対面の人がいる場合はここで自己紹介をしておきます。
フェーズ2:発表
続いて発表フェーズでは、作成したスライドをもとに自分の読んだ章の要約を話します。
1章分の発表を終えたら、質疑応答です。質疑応答では聴講者から質問を募ります。発表者自身も読んでいて疑問に思った箇所があれば聴講者に尋ねることもできます。
質疑応答で出た疑問等はスライドのスピーカーノートに記載しておくと、後で見直すときに楽です。
フェーズ3:まとめ
すべての発表が終わったら、章を通しての質疑応答や意見交換の時間に充てます。
課題図書がフレームワークの本や思考法の本であるならば、参加者にとって身近な物事に置き換えたときにどう考えるべきか、といったテーマで参加者同士で話し合うと理解が深まって良いかと思います。
フェーズ4:次回課題図書
すべての持ち回りが終えたら、次の課題図書を定めます。終えたばかりの方が参加者のモチベも高まってたりするので、意見が出やすいです。
おわりに
こんな感じで輪読会を進めています。読みかけにしていた本たちが解消されていく喜びはもちろん、一人でもくもくと読むよりも理解が深まって良い感じです。
みなさまも是非、楽しい輪読ライフを!
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