「自然農の野菜づくり」を改めて始めてみることについて
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野菜づくりはまあ僕がナマケモノというのもあり、やったり、やらなかったりする年もあるのだけれど、今年はまたちょこちょこと野菜づくりを始めたいなあと考えている。
去年はサツマイモをちょっと育ててというか、まあ植えてからほとんど畑に行かなかったのだけれど、それでも小さいながらもいくつかサツマイモを収穫することができて楽しかった。
僕の家は農家ではないし、今だと母が退職してから野菜づくりを始めて数年になるけれど、家で食べる分として野菜をいくらか育てているという感じである。
僕は野菜づくりには特に興味がなかったのだけれど、メンタルの調子を大きく崩したり、さらに父がこの世界から旅立ってしまってからはなんというか、「どう生きていこう」みたいに途方に暮れていた時があったのだけれど、その時になぜだかわからないけれど「野菜づくりがしてみたい、畑をつくってみたい」という気持ちになった。
それから使っていない親戚の畑をお借りして、何にもさっぱりわからないものだから「野菜の育て方」みたいな本を買って、その説明どおりに土を耕したり、肥料を入れたり、マルチシートをはったりして誰にやり方を聞くでもなく、ひとりであーでもないこーでもないと試行錯誤していた。
野菜づくりを教科書どおりというのか本の通りにやってみて、収穫がいくつかできた時はもちろん嬉しかったけれど、自分でもなぜかはわからないけれど「なんか違うなあ」という気持ちが心のどこかにあった。
そういう日々を過ごしていた時に、たまたまではあるけれど川口由一さんの自然農を知り「ああ、これだ、自分はこれをやってみたい!」という心の声が聞こえてきた。
自然農を知ってからは、もうそれをやってみたくてしょうがなくて、そもそも野菜づくりが初めてなのに、それまでのやり方をスパッとやめて、自然農の本を買い、これまでとは全く違うやり方の野菜づくりを始めた。
ひとりで、しかも多分まわりでもやっている人がいないであろう自然農での野菜づくりを、あーでもないこーでもないとやり、うまくいったりいかなかったり(まあいかないことのほうが多かったけれど)をたくさん経験することができた。
多分これからもそうだけれど、僕は農家になるつもりはないし、野菜をつくったとしても、売ることもないと思う。
僕としては、ただただ川口由一さんの自然農の畑がとても美しくて、野菜づくりというより、畑という空間づくりをやってみたいというのか、そこにいるとなんとも癒されて落ち着くような空間を、自然の力を借りながらつくってそこでのんびりと過ごしてみたい、そして家族や友達が食べるくらいでいいから野菜をつくってみたいという気持ちがある。
なんというか「野菜づくりで生活する」というよりも、「生活に野菜づくりがある」生き方の方が自分にはあっているように感じるし、今年はどのくらいできるかわからないけれど、自分のペースでゆっくりやっていきたい。
とりあえずはジャガイモを今年は植えて、みんなで収穫して食べることを楽しみのひとつにしている。
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