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サッカーコーチではないサッカーコーチ

矛盾しているタイトルで読者を惹きつけようだなんて、これっぽっちも思っていませんw
(タイトル通り本当だからです。)

まえがき

知らない人向けに簡単な自己紹介。

普段は他の仕事をしたり、よく何してるか分からないと言われる私ですが...
時間によっては指導者としての顔を持っている24歳です。

指導歴
・高校生の時 熊本県天草市トレセン(小学生年代)の遠征に帯同
 →週末遠征
・大学生の時 東京 府中新町FC(小学生年代)
 →4年間指導(というか一緒にサッカーする担当でしたw)
・2019年 7月~ 京都 FC長岡京 中学生年代クラブ
 →今年で2年経過


上記のように "サッカー指導" にご縁があり、サッカーコーチとしてのキャリアはなんだかんだ5年以上と「教育」というジャンルにこんなにも関わっていたなんて...と自分でも驚いています。

今回このnoteを発信しようと思ったのは、少しでも多くの人にこんな生き方、考え方があると知ってもらいたいし、同じような想いを持つ指導者がいたら仲良くなりたいなと思ったからです。

目的と手段

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これは僕の印象にしか過ぎませんが...

僕が選手の時にお世話になった方も
指導してからお会いする方も
コーチのほとんどは

・サッカーで選手達を成長させたい。(技術面、戦術面、身体面)
・サッカーで選手達に勝たせてあげたい。(成功体験)
(*ここでは子供の事をリスペクトして選手と書きたいと思います。)

個人的にですが、この2つが多くを占めていると思っています。
(あくまでも主観なので異論認めます。)

良い悪いではなく、もちろんこの2つは僕もとても大切だと思っています。
しかしこの2つは「目的」ではなくて「手段」だと思っています。

もちろん指導者によっての
上手くなるの基準、勝ち方(戦術)へのこだわり
は指導者によって様々で良いと思っています。

ただ、僕がそこに対しての感じているのはそこで時間を過ごす選手達が
社会的にどう成長できるか?の物差しで捉えられている方が多くないのでは?ということです。
つまり上手くなったり、勝つことが目的ではなく。それらを通して関わる選手がどういうかっこいい人になるか?をサポートできる大人が切実に増えて欲しいからです。

サッカーが上手くなったら社会的にどういう意味があるのか?
選手達にサッカーというスポーツを通して
短期的な視点だけではなく長期的な成長へのアプローチを促し
選手や保護者に説明できる方は多くないと思います。

大きい枠で考えると僕たちは教育者です。
サッカーは手段であり、目的ではないと思っています。

サッカーコーチの価値とは?

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もちろん「サッカーを教える」でいいのですが、サッカーを教えることがどこに結びついているのかを考えることができて、そこまで伝えることが
選手の未来にとって本質的な指導だと思います。

生きていれば
・学生であればテストで点数を取ったり
・期限があるものを終わらせなければいけない(仕事、宿題) 
など成果を求められることがあります。

それらは全て"目的(目標)から逆算し、準備すること"が決まります。

サッカーの試合のkickoffの90分前に集合するのは何故か?
例えば 明日の 10:00 kickoff 試合の準備をすることにしましょう。

【明日の予定】
08:30 : 集合(ユニフォーム決め) / 準備
08:45 : ミーティング
09:10 : w-up
09:45 : 準備
09:50 : 試合前ミーティング
09:55 : 整列、チェック、入場
10:00 : kickoff


大体こんな流れではないでしょうか?サッカーをしている人であれば
なんとなくわかると思います。
(※チームによっては違う準備、スケジュールもあると思います。)

何故このようなスケジュール(準備)なのか?
その目的はどこも同じで "試合で勝つ為" だからではないでしょうか?

そしてその結果(試合)が良くなかった場合は準備内容やスケジュールを変える可能性があります。
(例:最近気温が高くなってきた→長い時間w-upをするとバテやすくなるから少し遅く集合する→短い時間wーupで試合に臨もうなど...)

ではプロサッカー選手になることが目的である選手達の前で
プロのなる為の準備を僕達はどこまで手伝えるでしょうか?


もちろん技術面、戦術面、身体面は従来の通りアプローチしている指導者は多いと思います。

ただプロサッカー選手のキャリアの現状、事実をきちんと選手に伝えられますか?

プロサッカー選手になれたとして

・1試合も出れずに契約解除になっている選手の割合(同年で契約した選手のうち何割が1試合にも出れずに契約解除になったのか)
・高卒大卒選手の3年以内の契約解除数の現実
・Jリーグスタッフに聞いた契約年数が長い選手の共通点。

など上記のデータがJリーグにあります。


「プロサッカー選手になって試合に1試合も出なくてもいいやと思う選手はいますか?」

と目の前にプロを目指している選手がいたら聞いてみてください。
おそらくいないはずです。
みんな日本代表になりたいやバルサやレアルに行って活躍すると言っている選手もいるはずです。

どうすれば継続的にサッカー選手として生き残ることができるのか?
継続的に活躍する為には今のうちにどんなことをしておくべきなのか?


プロを意識してサッカーに向き合っている選手に指導している大人であれば今のうちに準備(意識)をさせてあげられることはもっとないのでしょうか?
そしてプロサッカー選手がサッカーだけできれば良くないということを
伝えられるでしょうか?

Jリーグが出しているデータによると
人間力の重要性、社会的に生きることの重要性が多く記載されています。
(人間力というものが細分化されて記載してありました。)

それを知ることでサッカーに対する向き合い方が変わる選手は
きっと多いはずです。

Jリーグクラブでは下部組織に在籍する選手に対して
「キャリアデザインプログラム」というものを実施しています。
下部組織の選手はサッカーの技術的に上手いだけではなく、
その現状を知ることでより良い準備が必要だと教育を受けます。
これは結果を出すまでの過程を選手個人で考える習慣を作る研修です。

選手個人が自分の意思で準備を考えられるか?ということです。

社会人でも必要になる
・目的に対する準備
を自分で考える習慣をサッカーを通して作れるのではないでしょうか?

常に目的に対する準備をさせる習慣に訴えかける指導をしたら
きっとピッチ内でも継続的に活躍できる選手が増えるのではないかな?
と思います。

その働きかけをするとサッカーをしている人間はサッカー選手になってもならなくても社会的に活躍できる人材になっていけると僕は強く思います。

以上のことを口だけ言うのは流石に説得力がありませんので...w
僕の在籍しているクラブでは
デジタル上でのサッカーノートで選手とやりとりする事
クラブの代表がキャリアデザインプログラムを在籍する選手に対して
講義する事を独自に行なっています。

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選手の思考を知ること(目的、準備)
そこに対してどういう声かけをするか(サッカー面、ピッチ外に関して)

を常に意識しています。

僕はその習慣(サイクル)を作ることをサッカーを通じて行う事こそが教育の在り方だと考えています。

習慣が大事だと感じてもらうこと。
これが僕の思う選手達の社会的成長です。

これがサッカーコーチの価値であると思うし、僕が提供できる価値だと思います。

さいごに

まずここまで読んでくださりありがとうございました!
異論ある方もいらっしゃるとは思いますが、これが現在、僕のサッカー指導、教育における価値観です。多めにみていただけると幸いです。

そしてここまで偉そうに言ってきましたが、最後に言っておきます。
僕は上記の習慣を完璧にできません。

今でもやらかすことが多くあります。
ただ上記で述べたことを意識して指導するにあたって
少しずつ自分の習慣が改められてきたのは紛れもなく事実 
です。
(自分の変えたいところを変える為には今できてなくても教える側、伝える側に行くことだなと身をもって感じました。)

習慣の重要性を伝えていく責任があるので、
自分の行動も見直すことができています。
(自分はできていない側の人間なので、できない人の気持ちもよく分かります。)

僕のようにサッカーをやってきた人間が、
サッカーでは無意識に行なっていた
目的設定から逆算された準備
つまり "習慣" を
他の分野でも出来たらもっと成功する人が出てくると思っています。
全てはサッカーという手段を通じて僕らは学んでいます。



僕はサッカーコーチを通じて
習慣の重要性を感じ、選手に伝えています。
そして社会人になり、僕が選手から教えられています。

これを読んでいただいた方で少しでも興味ある人はぜひコーチをやってみて欲しいと思います。

・目的からの逆算すること
・それに対する準備を考えること
・準備に対しての成果
・成果の振り返り、目的の再設定

という習慣を作ってみてはいかがでしょうか?
きっと本業の仕事への習慣作りにも良い影響を与えると思います。

もし感想ある方や興味ある方はコメント、DMもらえると飛んで喜びます!
よろしくお願いします!☺️


自分の人生を豊かに生きていく為に
サッカーを教えるという手段を選び、
やりたいことの為に今を精一杯生きています!
仕事も頑張ってこれからも記録として生き方の発信していこうと思います。


長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!



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