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とにかくやる気のない子供だった。

朝は起きれない、学校も行きたいと思わない。

幸い友達には恵まれていて、なぜか仲のいい子は賢い子が多かった。故にいじめられたりすることもなく、何か嫌なことがあるわけでもなかった。
私は、シンプルに学校というものが好きではなかった、と言う訳だ。

そもそも私が思うに、学校が好きな子というのは、学校自体が好きな訳ではなく、学校に行くと友達に会えるからとかそういう理由で学校が好きと言っているだけで、学ぶことが好きでだから学校が好きなんです、みたいな優良な子供はごく稀である。


やる気のない子供の私は特に行きたくもない学校に惰性で通っていた。嫌な子供だ。

毎朝、朝ごはんを食べて、学校へ行く。

覇気のない声で、行ってきますと親に伝え登校班の待ち合わせ場所へ。

ここで問題が起きる。

どこか、『行ってきますと言う』ここでだ。

父親から、挨拶は大きい声で言え!となぜか朝から怒られる。

なんて理不尽なんだ。

子供ながらに不満に思っていた。ここで嫌な顔をしたり文句を言えば、父親から怒られる。何としてでも避けたい。

しかし、私はまだ子供だった。この理不尽に耐えられるはずもなく、何度も怒れた。

大人になると親の気持ちがわかるようとも言うが、これだけはどんなに考えてもわからない。そう、今でもわからないing。現在進行系なのだ。

朝からあんなに怒ってよくまぁ元気な人だなとは思ったりもする。

私は血圧が低いこともあり、朝は元気が出ない。元気が出ないというか何というか。朝の元気の出なさを言葉にするのは難しい。



私は未だに朝が嫌いだ。

決して、眠くて起きれないということもない。しっかり目覚めることができる。起きれない時は夜更かし云々ではなく前日深酒をした時だけだ。

ただ、朝になると元気良くしなくてはならないと刷り込まれてしまったがために、嫌いなのだ。

天気が良く、明るく照らす太陽に元気でいることを強いられているようで憂鬱な気持ちになってしまうのだ。

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