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現代の治療業界は「治したくない治療家」と「治りたくない患者」の共同作業で成り立つ

普通に考えたらありえない。
治療家も治したいはず。患者も治りたいはず。

しかし、実際の現場は違う。

多くの治療家の心理は
表向きは「多くの患者を楽にしたい」。

しかし、深層心理(無意識)は
「治したくない」「良くなっては困る」となっている。

治療院・病院に通う患者の心理は
表向きは「どうにか改善したい」。

しかし、深層心理は
「治りたくない」「治ったら困る」

この治療家・患者のゆがんだ関係について
整体業界を4年経験した私なりの考えをお伝えします。


「治したくない治療家」と「治りたくない患者」の構図

この構図の理由は
現場の「経営形態」と「世の中の需要」にある。

治療院側

治療院側の目的は
「多くの患者に来てもらうこと」。
「患者に多く通院してもらうこと」。
そうすることで経営が成り立つ。

患者に多く来てもらうためには
不調を簡単に治してはいけない。

そして患者に気に入られる必要がある。
そのために「共感」「優しい言葉」を使って
患者を支配する。

つまり、治療家は不調を治したくない。


患者側

患者側の目的は「不調を改善したい」。
しかし、これは表向きの目的。

深層心理は「頑張りを理解してほしい」
「認めてほしい」「癒してほしい」
という癒し・愛を求める

それに対し治療家側が表向きは「治す」という言葉を使う。
実際は「大変ですね」「よく頑張ってますね」
という治療家の共感・優しい言葉に依存していく。

そしてお金を時間を消費していく。

だから「治ってはいけない」。
治ってしまうと優しい言葉を掛けられなくなるため。
患者側も不調を必要としている深層心理がある。


不調を治さないことが人生を狂わす

そもそも、体の不調は「人生の課題」を表すもの。
その人が抱える課題を、体が症状を通じて教えてくれるもの。
この考えは、数千年続く古い医学の考え。

例えば、腰痛の場合。
腰痛にはいろんな課題がある。

  • 腰 :責任・プレッシャーを示す

  • 腰痛:腎・大腸とつながる

  • 腎 =恐怖・不安を示す

  • 大腸=悲しみ・寂しさ・罪悪感を示す

仕事で強い責任を感じているのかもしれない。
やりたくない仕事を無理してやっているのかもしれない。
家庭でパートナーとうまくいってないのかもしれない。

この様に体の不調は、自分がフタをしている課題を示すもの。

現代の治療業界はこの人生の課題に対し
「優しさ」「共感」「癒し」でフタをするもの
となっている。


課題にフタをするとどうなるか

課題にフタをすると「周りの人たちに迷惑が掛かる」
自分の影響が周りに飛び火していく。

例えば
「旦那が家事をせず自由にしていることに腹が立つ」という課題。

この腹が立つ深層心理は
「自分が自由を我慢しているから」
「旦那への嫉妬心」
などが推測される。

自分が自由を我慢するのは、幼少期の親への承認欲求。
我慢することで、親からホメられたりしていたと思われる。

(すべてに当てはまるわけでなく一例です)

この承認欲求は大人になっても繰り返す。

つまり、旦那や他の人に腹が立つのは
自分の親への承認欲求が原因。

この様な人は
職場や周りの人・子どもが自由にしているを見ると
怒りを覚えると思われる。

本当は自分に原因があるのに。

それを他人のせいにし、怒りが溜まる。
怒りは肝臓を病む。
肝臓は頭痛・肩こり・腰痛の原因になる。

そして治療院へ行く。
マッサージと優しい言葉を掛けられる。
「あなたは悪くない」「よく頑張っている」

また日常に返る。

この様に自分の課題を人のせいにし、
周りの人に怒りやイライラをぶつけ、
治療院で課題にフタをし癒される、
という構図ができあがる。


治療業界ではすまない「社会問題」

お伝えしてきた内容は
治療家側・患者側が「問題を先延ばしにすること」
によって起こること。

問題を先延ばしにする人が多い、ということは
目先の快楽に走りたがる人が多い、ということ。

その積み重ねが今の日本を形作っている。

化学物質だらけの食、電磁波の問題、
医療費の拡大、経済の悪化。

一人一人が自分の課題に真摯に向き合うことが
自分・周りの人生、日本を良くしていくことにつながる。

しかし、周りは変えられない。
自分は変えられる。

この記事は自分自身に言い聞かせるために書いた、
という意図もある。

一人一人が変わることの積み重ねが
将来の子どもたちの未来を創る。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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